リスクプレミアム(米国)を追加しました
当サイト「株式マーケットデータ」で、米国(アメリカ)のリスクプレミアムの推移の掲載を開始しました。
リスクプレミアムを掲載しているサイトは他にないと思いますので、今後チェックしていただければと思います。米国のリスクプレミアムのページは、
メニューの「米国市場」のページ内の「債券・金利」→「リスクプレミアム(米国)」にあります。
ページのリンクも貼っておきます。

リスクプレミアムの解説も記載していますので、解説を読んでからチャートや時系列を見て推移をチェックしていただけたらと思います。
リスクプレミアムの解説
リスクプレミアムは超重要指標である一方、一般的には計算しにくい、掲載しているサイトがないといった面があり、なかなか身近ではないかもしれません。ゆえに、リスクプレミアムって何?といったことも多いと思いますので、リスクプレミアムの解説は厚めに書いておきました。
リスクプレミアムのページの目次の画像を載せておきます。
目次が多くて解説もかなり長めに書いてしまいましたが、読んでいただければリスクプレミアムが簡単にわかると思いますので、是非一読してからチャートや時系列を見ていただけたらと思います。チャートや時系列は、目次の「12」「13」にあります。
当サイトには、どのページにも「目次」があります。目次の中から見たい項目をクリックしていただければ、見たい項目の欄にすぐ飛べる仕組みになっていますので、是非「目次」を活用してください。
例えば「解説はいらないからすぐチャートがすぐ見たい」ということであれば、
この赤印の欄をクリックしてください。
すぐにチャートの欄に飛べます。
さて、リスクプレミアムとは、安全資産とリスク資産の市場利子率の差です。
安全資産は「無リスク資産」ともいいます。リスクがない証券はないので無リスクの資産というのは存在しないのですが、リスクが低いのが国債ですので、一般的に安全資産といったら国債を意味します。そして、リスク資産の代表格は株式です。
リスクプレミアムは、投資家が将来のリスクに対して要求する金利の上乗せ分です。この「上乗せ分」がリスクプレミアムです。
国債と株式では株式の方がリスクが高いので、その分だけ株式の方が金利が高くて当たり前、その金利の上乗せ分がリスクプレミアムです。リスクを取って株式に投資するのだから、その分だけ”おまけ”がつかないとダメ!この”おまけ”の部分がリスクプレミアムです。
このリスクプレミアムで何がわかるのかというと、株式のバリュエーションです。つまり、株式が割高か割安か、買われ過ぎているか売られ過ぎているかです。ITバブル時は、株式がバブっているのがリスクプレミアムにモロに出てましたし、それらの見方についても書いておきましたので参照してください。その上で、今のリスクプレミアムの水準は?チャートや時系列で確認していただけたらと思います。
ただし、現状は少々ややこしくなってまして、新型コロナでFRBが対策をし、一般企業に対して大規模に、直接的にお金を入れて信用リスクに介入しています。つまり、このリスクプレミアムに直接的に介入してますので、水準だけで判断はしにくいという所でもあります。その解説も書いてますので、よかったら参照してください。
パウエルFRB議長は昨年末?の会見で、「リスクプレミアムで見れば株式はバブルではない」とおっしゃってましたが、かなり歯切れが悪かったですよね。介入してますからね・・・という感じでしたが。
ゆえに、リスクプレミアムだけを見て判断するというのはどうかという所ですが、リスクプレミアムは金利の決定要素の一つでもあります。名目金利(10年国債利回り)は、実質金利と期待インフレ率が大きな決定要因として扱われることが多いですが、通常は実質金利・期待インフレ率・リスクプレミアムの3要素で決まるとされています。名目金利の上昇・下落が実質金利と期待インフレ率で説明がつかない場合はリスクプレミアムが要因ですので、その観点からもリスクプレミアムは常にチェックしておいた方がいいです。
実質金利と期待インフレ率の推移は以下のページで掲載してますので、あわせてご利用ください(わかりやすい解説も掲載しています)。
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