株式マーケットデータからお知らせが2つあります。
現在のCAPEレシオの値が確認できます
以下のCAPEレシオ(シラーPER)のページがリニューアル!
毎営業日ごとのCAPEレシオの日次データが確認できるようになりました。”現在のCAPEレシオはどれぐらいだろう?”がわかるほか、チャートも過去140年分のチャートにリニューアル!通常のPERよりCAPEレシオを見た方がいいという解説も追加しましたので、一読していただければと思います。
このページを見ればCAPEレシオは事足りるだろうというページにパワーアップしましたので、日々の水準のチェックや過去の傾向などのチェックにご利用ください。
Excess CAPE Yield
お知らせ2つめです。
当サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで「超過CAPE利回り(Excess CAPE Yield)」の掲載を開始しました。
CAPEレシオと同様に、「超過CAPE利回り」も毎営業日の値が確認できるようにしていますので、日々の水準チェックにご利用いただければと思います。
「超過CAPE利回り」のページは、
メニューの「米国市場」のページの”指標(米国)”の欄にあります。
今回掲載を開始した「超過CAPE利回り」は、あまり馴染みはないと思いますが、S&Pケースシラー住宅価格指数や、上記のCAPEレシオ(シラーPER)で有名なロバート・シラー氏が考案した新たな指標です。
簡単にいうと、イールドスプレッドの一つで”CAPEレシオベースのリスクプレミアム”という感じです。
わかりやすくいうと、株式と国債を比較して株式が割安か割高かを見る指標です。
直訳で「超過CAPE利回り」としていますが、CAPEレシオベースの株式益利回りから米国の10年物国債の実質利回り(実質金利)を差し引いて算出される利回りです。数値が高いほど株は割安と見る指標です。「超過CAPE利回り」の解説は上記のリンク先に掲載していますので参照してください。
「超過CAPE利回り」は9月時点で3.2%程度、過去平均が3.5%程度ですのでトントンぐらいの水準ですが、シラー氏いわく、株式がどうこうではなく、実質金利のマイナスというのが低過ぎて国債が割高だと言ってます。
実質金利がマイナスで推移している間は株は下がっても押しが効きやすいと思いますが、過去の傾向では実質金利はマイナス1%程度がボトムラインになりやすく、そこから戻る。もし戻ると仮定するなら、国債は割高で是正される。その場合、国債と比較して割安とされていた株式は売られる、という流れは想像できるかなという所です。
ゆえに、単純に「超過CAPE利回り」が高いとか低いとかで見るのだけではなく、実質金利の水準って今どうなんだ?等も勘案しながら見てもらうのがいいかなと筆者は思います。CAPEレシオはよく効く指標ですし、CAPEレシオベースの「超過CAPE利回り」も使える指標だと思いますので、是非推移をチェックしながら投資判断の参考にしていただけたらと思います。
ちなみに、米国の実質金利の推移は、以下のページで掲載しています。
というわけで、今回のお知らせは以上です。
2つとも毎営業日の値が確認できますし、どちらも投資判断にとてもいい指標だと思いますので、解説を読んで見方を理解した上でデータチェックしてもらえたらと思います。
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