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季節調整済みとは?季節調整なしとは?意味と計算例・わかりやすく解説

解説・チャート追加情報

季節調整済みとは?

指標を見ていると「季節調整済み」と記載されていることがあると思います。当サイト「株式マーケットデータ」で掲載している指標にも、概要欄に「季節調整済み」と記載しているものが多くあります。あるいは「季節調整なし」と記載しているものも多くあります。当ページでは、それらの意味を解説します。

季節調整済み(読み方:きせつちょうせいずみ)とは、季節変動を除去した統計上の処理です。

季節調整済みの例

例えば、Aという経済指標は「冬に上昇しやすく、夏に低下しやすい」という傾向があるとします。これは、このAという経済指標の季節ごとのパターンで”季節要因”です。季節要因は、季節的な要因で毎年同じような変動をすることで、これを「季節変動(のパターン)」といいますが、季節調整済みとは、この季節変動を除去したもののことをいいます。

なぜ季節調整が行われる?

雇用系の指標や景気系の経済指標は、季節調整済みの数値で見ることが多いです。季節的な要因で毎年同じような変動をする傾向がある指標の場合、これを取り除いた数値で見ないと実質的な変化が捉えられないためです。

一方、”前年同月比”など、同じ月と比較して算出される指標などは、前年の同じ月との比較ですので季節変動を考慮する必要がありません。そういった指標は「原数値」で見るのが一般的です。

原数値とは?季節調整なしとは?季節調整前とは?

原数値(読み方:げんすうち)とは、季節変動を除去していない統計上の数値です。

原数値は「季節調整なし」と表記されたり「季節調整前」と表記されていることもあります。「季節調整なし」も「季節調整前」も、季節変動を除去していない統計上の数値ということで意味は同じです。

季節調整済みの計算例

季節調整済みの計算例を一つ紹介します。

例えば、Aという経済指標は、ある夏の原数値が100だったとして、季節指数(以下で解説)が90だった場合、季節調整値(以下で解説)は110となります。

と、これではわかりにくいので・・・

Aという経済指標が雇用系の指標であると仮定して言い換えると、

ある夏にAという雇用指標は原数値で100人増えていました。Aという雇用指標は夏に低下しやすいため、季節指数は90人でした。この場合、季節変動のパターンを除けば10%増えていたということになりますので季節調整値は110人、となります。

季節調整値とは?

季節調整値(読み方:きせつちょうせいち)とは、季節調整済みの数値です。

「季節調整済み」と記載されている指標は、季節調整値が掲載されています。

季節調整値は、どのように計算される?

季節調整値は、原数値を”季節指数”で除して算出されます。

季節指数とは?

季節指数(読み方:きせつしすう)とは、季節変動のパターンを指数化したものです。

季節変動のパターンは毎年同じということはなく、少しずつ変化することがほとんどですので、各指標の算出元は過去を遡って調査し、季節指数をその都度改定しながら算出することがほとんどです。

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