
CBO(米国議会予算局)公表の米国の潜在成長率の最新データを速報で掲載しています。米国の潜在成長率の過去から現在、そしてCBOの将来予測の潜在成長率の推移が確認できます。米国の実質金利との比較チャートを掲載しています。

AIによる米国の潜在成長率の重要度評価
潜在成長率は経済が持続可能に拡大する能力を示し、国家の競争力や生活水準の向上に直接関係する。潜在成長率が高い場合、政府や市場は経済の活力を楽観視しやすく、低い場合には構造的な問題への懸念が高まる。他国との成長ポテンシャルを比較するために用いられるため、グローバルな経済戦略にとっても重要。経済の未来を見据えた分析や戦略立案において、より高い重要度を持つ。一方、潜在成長率は推定値であるため、算出モデルに依存しやすい。長期的な視点で重要な指標である一方、短期的には影響を与えにくい。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(潜在成長率・米国)
米国の潜在成長率のチャート(実質金利と比較)
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [real Potential gdp(us)]
- 単位:%
- 米国の実質金利(10年物価連動国債)との比較チャートにしています(2003年分から掲載)。実質金利は年平均の値を掲載しています。10年物価連動国債(インフレ連動国債)の解説と推移は、以下のページで掲載していますので参照してください。
米国の自然利子率の推移はこちら
中長期的に潜在成長率と類似するとされている自然利子率の推移と解説は、以下のページで掲載しています。
米国の需給ギャップの推移はこちら
米国(アメリカ)の需給ギャップ(GDPギャップ)の推移は、以下のページで掲載しています。
[速報] 最新データ|米国の潜在成長率の時系列(historical data)
CBOが公表している将来の潜在成長率の予測値も掲載しています。時系列データは、CBO公表とともに最新データに置き換わります。
年 | 潜在成長率(米国) |
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潜在成長率の解説
潜在成長率の解説は、以下の日本の潜在成長率の推移を掲載したページにわかりやすく簡単に書いていますので参照してください。

当ページでは、CBO(米議会予算局)公表の米国の潜在成長率を掲載しています。CBOは議会に予算および経済情報を提供する米国政府の立法部門内の連邦機関で、米国の潜在成長率を見る場合、通常CBOのこのデータを見るのが一般的です。
潜在成長率は資本・生産性・労働力を目一杯利用して達成できる仮想の成長率ですが、CBOはその推計値を算出・公表し、過去から現在、そして将来の予測値を公表しています。当ページではそのデータのすべてを掲載しています。
ただし、潜在成長率は仮想の成長率であり、推計値や予測値は算出手法によって置き換わります。ゆえに、あくまで参考値で十分な幅を持って見る必要がある指標で、最新データは過去に遡って修正されることがあります。
米国の潜在成長率の公表日は、いつ?
米国の潜在成長率の公表は、年2回不定期に公表されます。概ね年前半と年央です(2月と7月ですが1カ月程度前後する場合があります)。当ページではその最新データを掲載しています。データ更新時は、当サイトの”更新情報”のページや公式X(旧ツイッター)等でお知らせします。
米国の名目GDPと実質GDPの推移はこちら
GDPは、実際のGDPである名目GDPや実質GDPと潜在的なGDP(潜在GDP)があります。潜在的なGDPとは、景気循環の影響を均したGDPで、その潜在的なGDP(実質GDP)の成長率が潜在成長率です。
実際の米国のGDPである「名目GDP」と「実質GDP」の推移は、以下のページで掲載しています(解説付き)。


米国の潜在GDPの推移は、以下のページで掲載しています(潜在GDPの解説付き)。

潜在成長率は、経済成長率と比較して見るのが一般的です。経済成長率とはGDPの伸び率です。その解説は、上記で紹介した日本の潜在成長率のページに記載していますので参照してください。
実質金利と潜在成長率
実質金利は、潜在成長率を反映する指標として捉えられています。ゆえに、米国の潜在成長率は米国の実質金利(10年)と比較して見ることも非常に多いです。
米国の実質金利の解説と推移は、以下のページで掲載しています。

実質金利と潜在成長率の差で米国の金融環境を見る
米国の潜在成長率と米国の実質金利の差を見ることで、米国の金融環境は金融緩和的か金融引き締め的かを見ることができます。
米国の実質金利が潜在成長率を下回っていれば米国の金融環境は緩和的であり、米国の実質金利が潜在成長率を上回っていれば米国の金融環境は引き締め的です。
FRBの利上げと実質金利・潜在成長率の関係
FRB(連邦準備制度理事会)が緩和的環境から引き締めに転じる場合、どの程度利上げするかは、実質金利を潜在成長率の水準にどの程度近づけるかが意識されやすいです。過去の傾向では、実質金利が上昇した場合、潜在成長率近辺まで上昇、あるいは潜在成長率を多少オーバーシュートする水準まで上昇する傾向があります。
- 当ページは、潜在成長率(米国・アメリカ)の推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「経済成長率・潜在成長率とは」 - Source:米議会予算局(CBO:Congressional Budget Office)
- 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は上書きして掲載しています
- Potential growth rate(us)-historical data&chart