[お知らせ] 「コンテナ運賃指数」リニューアル!世界4大コンテナ運賃指数をチャートで比較!相対チャートも追加し、物流需給や海運市況の変化がよりわかりやすく分析できるようになりました
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コンテナ運賃指数

コンテナ運賃指数は、世界の海上コンテナ輸送運賃の動向を示す代表的な指標です。当ページでは、FBX指数・WCI指数・SCFI指数・CCFI指数の代表的な4つのコンテナ運賃指数を比較し、最新値、比較チャート、市況、今後の見通しを掲載しています。4指数を比較することで、世界の物流需給や海運市場の動向、インフレ圧力の変化を多角的に分析できます。

最新データと現状評価

更新日時:2026年07月21日 22:49

データ基準日:FBX日次 2026年7月21日、FBX週次 2026年7月21日、WCI 2026年7月16日、SCFI 2026年7月17日、CCFI 2026年7月17日


コンテナ運賃指数は、主要4指数の長期データをもとにした水準評価では、現在は高水準に位置しています。 前週比で上昇した指数は1指数、下落した指数は3指数となっており、足元の方向感はやや下落基調です。全体として、コンテナ運賃は高水準ながら調整と判断されます。主要指数の多くが下落しており、コンテナ運賃は短期的に弱含んでいます。

日次更新のFBX指数は、前営業日比で0.1%下落、直近5営業日では5.4%下落となっています。 FBX日次データを見る限り、短期のスポット運賃は下落傾向です。

※コンテナ運賃市場評価は、株式マーケットデータがFBX指数・WCI指数・SCFI指数・CCFI指数の長期データをもとに統計的に算出した総合評価です。

コンテナ運賃指数

AIによるコンテナ運賃指数の重要度評価

3.5

コンテナ運賃指数は、国際的な貿易活動や物流の需給バランスを反映する。上昇すると輸送コストが増加し、商品価格やインフレに影響を与える可能性がある。コンテナ運賃の変動は海運、物流、輸出入業務が多い一部のセクターの利益率に影響が大きい一方、全体的な経済や株式市場への直接的な影響は比較的限定的。特定時期に運賃が急騰する場合、サプライチェーンの異常や輸送能力不足の警告サインとして役立つ。短期変動は外部要因(季節要因や一時的な需給不均衡)に左右されやすいため、長期トレンドを見極める必要がある。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

コンテナ運賃指数のチャート

コンテナ運賃指数の推移を示したチャートです。世界4大コンテナ運賃指数であるFBX指数・WCI指数・SCFI指数・CCFI指数の推移を比較して見ることができます。各指数は算出方法や対象地域が異なるため、世界全体のコンテナ運賃、中国輸出市場、スポット運賃、契約運賃など、それぞれ異なる視点から物流需給や海運市況を分析できます。4指数を比較することで、市場全体の方向性や各指数の違いを把握できます。

最新データ日:2026年7月21日
  • チャート上部のタブ(ボタン)や凡例、チャート下部の期間ボタンをクリックするとチャートが切り替わります。

コンテナ運賃指数の相対チャート

コンテナ運賃指数の騰落率を比較できる相対チャートです。FBX指数・WCI指数・SCFI指数・CCFI指数を同一基準で指数化したチャートです。各指数の騰落率を比較できるため、どの指数が相対的に強いのか、あるいは弱いのかを一目で確認できます。運賃水準の違いを除いて値動きだけを比較できるため、物流需給や海運市況の変化をより分かりやすく分析できます。

最新データ日:2026年7月21日
  • 相対チャートは、表示期間の開始時点を100として各コンテナ運賃指数を指数化しています。チャートの期間を切り替えると基準日(100となる日)も変更されるため、各期間における騰落率やパフォーマンスを比較できます。
  • コンテナ運賃指数は、単に指数値を見比べるより、この相対チャートで見た方がいい指標です。その解説は以下の「コンテナ運賃指数は相対チャートで見よう!」の欄を参照。

関連指標

コンテナ運賃指数は、それぞれ対象や特徴、分析できる内容が異なります。各指数の個別の詳しい解説やチャート、時系列データ、シーズナルチャート、月間騰落率は、以下の個別ページをご覧ください。

コンテナ運賃指数の最新値

FBX指数とWCI指数はデータ移転後に設置します

日付 CCFI指数 前週比 前週比% 日付 SCFI指数 前週比 前週比%
2026-07-171,910.67+37.52+2.00%2026-07-173,080.31-104.51-3.28%
2026-07-101,873.15+62.00+3.42%2026-07-103,184.82-142.05-4.27%
2026-07-031,811.15+100.68+5.89%2026-07-033,326.87+87.23+2.69%
2026-06-261,710.47+111.40+6.97%2026-06-263,239.64+117.95+3.78%
2026-06-181,599.07+118.96+8.04%2026-06-183,121.69+136.47+4.57%

コンテナ運賃指数の比較(FBX指数・WCI指数・SCFI指数・CCFI指数の違い)

コンテナ運賃指数には、世界主要航路を対象とした指数や中国輸出に特化した指数など、それぞれ異なる特徴があります。対象航路や算出方法、反映する運賃が異なるため、用途に応じて適切な指数を確認することが重要です。

コンテナ運賃指数の比較表

項目FBX指数WCI指数SCFI指数CCFI指数
正式名称Freightos Baltic IndexWorld Container IndexShanghai Containerized Freight IndexChina Containerized Freight Index
算出機関Freightos・Baltic ExchangeDrewry上海航運交易所上海航運交易所
対象地域世界主要航路世界主要航路上海発主要航路中国発主要航路
主な対象スポット運賃スポット運賃スポット運賃スポット運賃・契約運賃
更新頻度日次・週次週次週次週次
短期動向の把握
中長期動向の把握
特徴実勢運賃を反映世界的な代表指数中国輸出の短期動向中国輸出全体の動向
主な用途世界の実勢運賃世界全体の比較中国輸出の需給確認中国輸出の中長期分析

用途別に見るおすすめの指数

知りたいことおすすめの指数
世界全体のコンテナ運賃を把握したいWCI指数・FBX指数
実勢に近いスポット運賃を確認したいFBX指数
中国輸出の短期動向を確認したいSCFI指数
中国輸出の中長期動向を確認したいCCFI指数
海運株の参考指標として確認したい4指数を総合的に比較

コンテナ運賃指数は、それぞれ対象とする市場や算出方法が異なるため、同じ時期でも値動きが一致するとは限りません。世界の物流動向や海運市場をより正確に把握するには、一つの指数だけで判断するのではなく、複数のコンテナ運賃指数を比較しながら確認することが重要です。見方の解説は当ページ下部の解説欄を参照。

コンテナ運賃指数は相対チャートで見よう!

当ページでは、コンテナ運賃指数の指数値をそのまま並べた比較チャート基準日を100にそろえた相対チャートを掲載していますが、確認できる内容が異なります。

指数値をそのまま比較しにくい?

FBX指数・WCI指数・SCFI指数・CCFI指数は、すべてコンテナ運賃の動向を示しますが、同じ尺度で作られた指数ではありません。

  • FBX指数・WCI指数は、主に40フィートコンテナ1本当たりの運賃水準を米ドルで示す性格が強い
  • SCFI指数・CCFI指数は、基準時点との比較で算出された指数値
  • 対象航路、構成比率、スポット運賃と契約運賃の扱い、算出方法も異なる

そのため、例えばFBXが2,500、SCFIが1,500だったとしても、

FBX指数の運賃水準がSCFI指数より1.67倍高い

とは判断できません。数値の単位と基準が異なるためです。

つまり、指数値をそのまま比較したチャートでは、各指数の絶対値の大小を横断的に比較することはできません。

通常の比較チャートで分かること

指数値をそのまま表示した比較チャートは、次の確認には役立ちます。

  • 各指数が上昇傾向か、下落傾向か
  • 4指数が同じ方向へ動いているか
  • どの指数が先に転換したか
  • 各指数が過去のどの水準にあるか
  • 指数ごとの値動きの形やタイミング

ただし、スケールが異なるため、数値の大きい指数がチャート全体を支配し、数値の小さい指数の変化が小さく見えることがあります。

例えば、ある指数が1,000から1,500へ50%上昇し、別の指数が4,000から4,500へ12.5%上昇した場合、通常チャートでは後者の上昇幅が500、前者も500なので、同程度の動きに見えます。しかし、実際の上昇率は大きく異なります。

相対チャートが必要な理由

相対チャートでは、選択した表示期間の開始時点をすべて100にそろえます。

例えば基準日から、

  • 20%上昇した指数は120
  • 10%下落した指数は90
  • 変化がなければ100

となります。

元の単位や指数水準が異なっていても、すべて同じ100から始まるため、基準日以降の騰落率を公平に比較できます。

相対チャートで分かること

相対チャートでは、主に次の点を確認できます。

  • 選択期間で最も上昇した指数
  • 最も弱かった指数
  • 4指数がどの程度連動しているか
  • 特定の指数だけが先行しているか
  • 短期的な変化が他指数へ波及しているか
  • 世界全体と中国発運賃の動きに差があるか

例えばSCFI指数だけが先に上昇し、その後にFBX指数やWCI指数、CCFI指数も上昇していれば、上海発のスポット運賃で始まった変化が、世界のコンテナ市況や契約運賃を含む指数へ広がった可能性を考えられます。

反対に、4指数がほぼ同じ軌道を描いていれば、特定地域だけではなく、コンテナ運賃市場全体に共通する動きである可能性が高まります。

通常チャートと相対チャートの役割

チャート主に確認できること
指数値の比較チャート各指数の実際の推移、転換時期、方向性、過去の水準
相対チャート基準日以降の騰落率、強弱、連動性、先行・遅行関係

したがって、相対チャートだけにすればよいわけではありません。

通常チャートは「各指数がどの水準にあるか」を見るために必要で、相対チャートは「同じ期間にどの指数がどれだけ動いたか」を比較するために必要です。両方を掲載することで、絶対水準と相対的な値動きを分けて分析できます。

コンテナ運賃の市況・今後の見通しー2026年7月14日

フレイトス(FBX世界コンテナ運賃指数の算出元)のコンテナや海上市況の今後の見通しの週刊レポートを和訳したものです(航空運賃のレポート含む)。

週刊レポート

イランによる攻撃と米国による報復が数週間にわたり徐々にエスカレートした後(これは、両国がホルムズ海峡の再開を目的とした覚書に署名した直後に始まった)、この重要な水路の状況は停戦前の状態にほぼ戻った。

イランは、海峡通過にイランの許可を得ていない船舶、および北水路以外の航路を通ろうとする船舶に対しては海峡を閉鎖すると主張しており、これらの条件に従わない船舶に対しては攻撃を行っている。

米国は1か月前に解除したイラン関連船舶の封鎖を間もなく再開し、オマーン沿岸の南側航路を通航する船舶には海峡を開放すると主張している。新たな展開は、トランプ大統領がソーシャルメディア上で、米国が海峡を掌握し、米軍の関連費用を相殺するために「輸送されるすべての貨物に20%の手数料」を課すと表明したことだが、これらの宣言の実現可能性には大きな疑問が残る。

貨物輸送市場への影響は周知の通りだ。湾岸地域に出入りするコンテナは、戦争初期に設置された、より長く、混雑し、非常に高価な代替地域港湾や陸路輸送ルートに引き続き頼らざるを得なくなるだろう。

コンテナ市場全体にとって、不安定な停戦状態を受けて、一部の船会社は紅海方面への慎重な回帰を再開した。全面的な回帰が実現すれば、輸送能力が十分に確保され、世界的に運賃に下方圧力がかかる可能性が高いが、最近の出来事によって、こうした動きが再び逆転する可能性もある。

しかし、ホルムズ海峡閉鎖による最も広範な影響は、燃料費を通じて感じられるだろう。6月と7月のホルムズ海峡の交通量増加は、原油価格を戦前の水準まで押し下げ、一部の観測筋は供給過剰を予測するほどだった。原油価格の正常化は、船舶燃料価格の緩和(とはいえ、依然として高水準ではあるが)にもつながった。

ホルムズ海峡の閉鎖再開により、原油価格は10%急騰し、6月中旬の水準まで回復した。船舶燃料価格も5%上昇した。原油市場と精製油市場の価格は今後さらに上昇圧力にさらされる可能性が高いが、危機発生後の数週間から数ヶ月にかけてエネルギー市場が行ったホルムズ海峡閉鎖への調整(停戦前から戦時中の高値から原油価格を押し下げていた)により、価格が以前の高値まで上昇することはないとみられる。しかし、燃料費の高騰は、船舶燃料価格が正常化するまで、運賃に一定の上昇圧力をかけることになるだろう。そして、船舶燃料価格の正常化は、今のところさらに遠い先のことのように思われる。

しかし短期的には、ここ数週間で燃料油価格の下落が貨物運賃の低下につながらなかったのと同様に、燃料価格の上昇も現時点ではスポット運賃を押し上げることはないだろう。なぜなら、現在コンテナ価格を左右する主要因は繁忙期の需要だからだ。

5月中旬にピークシーズンが早く始まったこと(太平洋横断航路の荷主に対する今後の関税変更に先駆けた前倒し輸送と、東西航路の荷主に対する第3四半期のホルムズ関連価格上昇が要因と考えられる)により、船舶は満載状態が続き、6月から7月にかけて主要ハブ港の混雑が悪化した。隔週のGRIとPSSが維持されたため、この期間中にこれらの航路の海上運賃は2倍になり、アジア-ヨーロッパ間の運賃はわずか6週間前より約3,000ドル/FEU高の北ヨーロッパ向けが5,800ドル/FEU、地中海向けが7,200ドル/FEUとなっている。

太平洋横断輸送の価格は5月以降4,000ドル/FEU上昇し、先週は西海岸向けが7,500ドル/FEU、東海岸向けが9,000ドル/FEU以上で取引を終えた。全米小売業協会(NRF)の最新の米国海上輸入レポートによると、7月の到着量は247万TEUに達すると予測されており、パンデミック中に記録された月間取扱量の記録を更新し、6月にコンテナ価格を押し上げた需要主導の急増を裏付けている。

運送会社は今週、1 FEUあたり最大1,000ドルの追加値上げを計画しているが、例年より早く始まった繁忙期の需要もすでに緩和し始めている兆候が見られる。スペースに空きが出始め、一部の運送会社が割引を提供しているという報告に加え、全米小売業協会(NRF)は8月の到着貨物量が前月比10%減、9月の到着貨物量も10%減になると予測している。

今後数日間の料金動向を見れば、需要のピークを過ぎたかどうか分かるはずだが、新規予約のピークが過ぎたとしても、混雑状況によっては料金がしばらく高止まりする可能性もある。

繁忙期特有の需要増による圧力がなくなったことで、航空貨物運賃の変動は比較的少なくなっている。これは、需要に大きな変化があった場合でも、航空会社が輸送能力を柔軟に調整し続けているためだ。Freightos Air Indexのグローバルベンチマークは先週2%下落したが、燃料価格が高止まりしているため、戦前や1年前と比べて25%高い水準を維持している。

報道によると、EUの少額免除措置が廃止されて以来、アジア・ヨーロッパ航路の輸送量は若干減少しているものの、中国・ヨーロッパ間のスポット運賃は大きな変動を見せていない。この安定性は、この航路から南米への輸送能力の緩やかなシフトに加え、最近の地震を受けてベネズエラへの支援物資が輸送されるにつれて、南米への供給が増加していることを反映している可能性もある。

5月は全体的な需要が引き続き堅調で、IATAは前年同月比6%増を報告しており、AI関連ハードウェアがその需要増加のかなりの部分を占め続けていることを示す兆候がさらに増えている。

コンテナ運賃指数の解説

コンテナ運賃指数の解説

コンテナ運賃指数とは?

コンテナ運賃指数(コンテナ指数)とは、海上コンテナ船輸送の運賃動向を数値化した指標です。世界の物流需要や貿易動向、港湾混雑、船腹需給などを反映することから、国際物流市場だけでなく、世界経済やインフレ動向を把握するための先行指標としても利用されています。

代表的なコンテナ運賃指数には、

  • FBX指数(Freightos Baltic Index)
  • WCI指数(World Container Index)
  • SCFI指数(Shanghai Containerized Freight Index)
  • CCFI指数(China Containerized Freight Index)

があり、それぞれ対象航路や算出方法、反映する運賃が異なります。そのため、市場全体を正しく把握するには、一つの指数だけを見るのではなく、複数の指数を比較しながら確認することが重要です。各コンテナ運賃指数の詳細は、リンク先の各個別ページに記載しています。

コンテナ船とは?

コンテナ船とは、標準化されたコンテナを積み込むための船です。コンテナはさまざまな種類の貨物を詰め込むことができ、主に以下のようなものを積み込んでいます。

  • 家電製品
  • 自動車部品
  • 衣類
  • 食品(冷凍・保存食品)
  • 家具
  • 雑貨

コンテナは積み込みや荷降ろしが可能で、効率的な輸送ができる特徴があります。コンテナのサイズは標準化されていますので、船だけでなく、トラックや列車への積み替えも容易にできます。

ばら積み船との違いは?

コンテナ運賃には、運ぶ距離であったり、積載する貨物の重さ・体積、港の利用料、燃料費などが影響します。ばら積み船よりも貨物が小分けされているため、運賃は比較的高くなりやすいです。

ばら積み船とは、大量のばら積み貨物(バルクカーゴ)を運ぶための船です。ばら積み貨物とは、包装されていない固体や液体の大量の貨物で、主に以下のようなものです。

  • 鉄鉱石や銅鉱石などの鉱石
  • 石炭
  • 穀物
  • セメント
  • 化学薬品
  • 原油や石油製品

ばら積み船は、これらの貨物をそのまま船倉に積み込んでいます。運賃は、運ぶ距離や貨物の種類、積載量、港湾施設の利用料、供給と需要などが影響して変動します。

コンテナ運賃指数は「物流コスト」ではなく「需給の変化」を見る指標

コンテナ運賃指数は、海上コンテナ輸送の運賃水準を示す指標ですが、単に「運賃が高い・安い」を見るだけのものではありません。重要なのは、運賃の変化から世界の物流需給が引き締まっているのか、緩んでいるのかを読み取ることです。

コンテナ運賃指数の上昇要因・下落要因

コンテナ運賃は、海上輸送の需要と供給のバランスを基本として決まります。世界経済が拡大して貨物輸送が増加すると運賃は上昇しやすくなり、景気減速によって輸送需要が減少すると運賃は下落しやすくなります。コンテナ運賃が上昇している場合、背景には輸送需要の増加、船腹不足、港湾混雑、コンテナ不足、地政学リスクなどがあります。反対に、運賃が下落している場合は、輸送需要の鈍化、船腹供給の増加、物流混乱の解消などが考えられます。

コンテナ運賃が上がるとどうなるのですか?

コンテナ運賃の上昇は、企業の物流コストを押し上げ、輸入品価格や製造コストへ影響を与えることがあります。その結果、物価上昇(インフレ)の一因となる場合があります。

一方で、海運会社にとっては運賃上昇が収益改善につながることが多く、日本郵船、商船三井、川崎汽船など海運関連企業の業績や株価にも影響を与えます。

そのため、コンテナ運賃指数は物流業界だけでなく、海運株、製造業、貿易関連企業、さらには世界経済を分析する投資家や企業からも注目される重要なマーケット指標となっています。

1つの指数だけではコンテナ運賃市場は判断しにくい

コンテナ運賃指数を見る際に重要なのは、1つの指数だけで判断しないことです。

FBX指数、WCI指数、SCFI指数、CCFI指数は、いずれもコンテナ運賃を示す指標ですが、対象航路や算出方法、反映する運賃が異なります。

例えば、SCFI指数は上海発のスポット運賃を反映しやすく、中国輸出の短期的な需給変化を確認する際に使いやすい指標です。一方、CCFI指数は中国発の運賃動向をより広く捉える指標で、契約運賃も含むため、短期の急変よりも中長期の方向感を確認する際に向いています。

また、FBX指数やWCI指数は世界主要航路を対象としているため、中国発だけでなく、世界全体のコンテナ運賃市場を確認する際に利用されます。

つまり、コンテナ運賃市場を見る際は、短期はSCFI、実勢運賃はFBX、世界比較はWCI、中国全体の中長期動向はCCFIというように、目的に応じて複数の指数を比較することが重要です。当ページでは4つの代表的なコンテナ運賃指数を比較することで、世界のコンテナ運賃市場をより多角的に把握できるようにしています。

コンテナ運賃指数はこう見る!注目すべきポイント

コンテナ運賃指数を見る際は、単に最新値だけを見るのではなく、次の点を確認することが重要です。

1つ目は、どの指数が先に動いているかです。スポット運賃を反映しやすい指数が先に上昇し、その後に他の指数へ広がる場合、短期的な需給の変化が市場全体へ波及している可能性があります。

2つ目は、指数間で値動きに差が出ているかです。SCFI指数だけが上昇している場合は中国輸出や特定航路の要因が強い可能性があり、FBX指数やWCI指数も同時に上昇している場合は、より広い範囲でコンテナ運賃が上昇している可能性があります。

3つ目は、短期の急騰なのか、中長期の上昇トレンドなのかです。一時的な港湾混雑や地政学リスクによる急騰と、世界的な輸送需要の回復による持続的な上昇では、市場への意味が異なります。

コンテナ運賃指数と海運株の関係

コンテナ運賃指数は、海運株を見るうえでも重要な指標です。コンテナ運賃が上昇すると、海運会社の収益環境は改善しやすくなります。特に日本郵船、商船三井、川崎汽船などの海運大手は、コンテナ市況の変化が業績や配当、株価に影響することがあります。

ただし、コンテナ運賃指数が上がれば必ず海運株が上がるわけではありません。株価は、運賃だけでなく、為替、燃料費、船腹供給、契約運賃、業績見通し、配当方針、株主還元策なども織り込んで動きます。

そのため、海運株を分析する際は、コンテナ運賃指数を単独で見るのではなく、海運株指数、個別企業の業績、配当利回り、為替、原油価格などとあわせて確認することが重要です。

コンテナ運賃指数とインフレ・景気の関係

コンテナ運賃の上昇は、企業の物流コストを押し上げるため、輸入品価格や製造コストを通じてインフレ圧力につながる場合があります。特に、家電、家具、衣類、自動車部品、日用品など、コンテナ船で輸送される製品の価格に影響しやすくなります。

また、コンテナ運賃は世界の貿易活動を反映するため、景気の先行指標としても注目されます。世界経済が拡大して貨物輸送が増えると運賃は上昇しやすく、景気減速で輸送需要が鈍化すると運賃は下落しやすくなります。

ただし、コンテナ運賃は景気だけで動くわけではありません。港湾混雑、運河の通航障害、地政学リスク、コンテナ不足、船腹供給の変化などでも大きく変動します。そのため、景気判断に使う場合は、PMI、原油価格、バルチック海運指数、株価指数などの関連指標とあわせて確認することが重要です。

40フィートコンテナとは?

コンテナ船の運賃は、コンテナ1本(20フィートまたは40フィートのコンテナ)あたりの価格で計算されることがほとんどです。特に注目されるのは40フィートのコンテナ1本あたりの運賃で、各コンテナ運賃指数も40フィートのコンテナ1本あたりの価格動向を表した指数となっていることがほとんどです(当ページの各コンテナ運賃指数は40フィート対象)。FBX指数やWCI指数などを確認することで、世界主要航路における40フィートコンテナの輸送コストの変化を把握できます。

40フィートコンテナは、国際海上輸送で広く利用されている標準規格のコンテナです。長さはメートル換算で約12.2メートルあり、家電、衣類、家具、自動車部品、日用品など多くの一般貨物の輸送に使われています。

  • 当ページは、コンテナ運賃指数の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • Source:The Baltic Exchange,Freightos,Drewry,Shanghai Shipping Exchange(上海航運交易所)
  • FBX(Freightos Baltic Index-Freightos Baltic Global Container Index) historical data&chart
  • WCI(World Container Index) historical data&chart
  • CCFI(China Containerized Freight Index) historical data&chart
  • SCFI(Shanghai Containerized Freight Index) historical data&chart