
NYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均のPERの最新データを速報で掲載しています。実績PERと予想PERの両方を掲載しており、それぞれ長期金利(米国10年国債利回り)と実質金利との比較チャートも掲載していますので、金利の動きとPERの推移を比較してご覧いただけます。

AIによるダウ平均のPERの重要度評価
NYダウは代表的な株価指数ですが、構成銘柄が30種と少なく、業種の偏りが見られる。ダウ採用銘柄は大企業中心であり、PERは信頼性を持つものの、市場全体のバリュエーションを反映するにはやや不足。
ダウ輸送株平均は景気敏感セクターで構成されており、PERの変化が景気サイクルを反映する可能性がある。ただし、構成銘柄が少なく、輸送関連に特化しているため、他指数に比べて汎用性は低い。特に経済の好況・不況期でPERが大きく変動するため、短期的な投資判断では補助的な指標としての位置付けが妥当。
公共株は安定配当が特徴であり、PERは配当性向や利回りと強い相関がある。そのため、他のダウ系指数に比べてPERの動きが限定的であることが多い。金利に強く依存するセクターであるため、PER単独では市場全体の割高・割安感を測る指標としての重要度はやや劣る。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
- AIによるダウ平均のPERの重要度評価
- チャート(NYダウのPER)
- チャート(ダウ輸送株平均のPER)
- チャート(ダウ公共株15種平均のPER)
- NYダウとダウ輸送株平均とダウ公共株15種平均のEPS・配当利回り・株式益利回りの推移はこちら
- ナスダック100とS&P500とラッセル2000のPERの推移はこちら
- [速報] 現在のNYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均の予想PER
- [最新データ] NYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均のPERの時系列(historical data)
- 実績PERと予想PERの解説
- 実績PERと予想PER・どちらを見る?その違い
- PERがマイナスの場合
- n.a.とは?
- PERで異常値が出ている場合
- 営業利益ベースのPERとは?純利益ベースのPERとの違いをわかりやすく解説
チャート(NYダウのPER)
NYダウの実績PERと予想PERは、NYダウとの比較チャートにしています。実績PERは日次・予想PERは週次のデータです。
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- チャートの背景が薄緑色の期間は実質金利がマイナスの期間です(白色の期間は実質金利がプラスの期間)。実質金利とPERの見方は、以下の欄で紹介している「PER(ナスダック100・S&P500・ラッセル2000)」のページに記載していますので参考にしてください。
- 実質金利のゼロラインに黒色の点線を引いています。
- Chart [Price Earning Ratio(P/E ratio TRAILING):DJIA/Dow Jones Industrial Average-Daily]
- Chart [Price Earning Ratio(P/E ratio PROJECTED):DJIA/Dow Jones Industrial Average-Weekly]
- Chart [PER(PROJECTED):DJIA/Dow Jones Industrial Average,10year-Treasury Constant Maturity-Weekly]
米国10年国債利回りの推移と詳しい解説は、以下のページで掲載しています。
実質金利の詳しい解説等は、以下の実質金利(米国)と株式益利回り(ナスダック100・S&P500・ラッセル2000)のページで記載していますので参考にしてください。
チャート(ダウ輸送株平均のPER)
ダウ輸送株平均の実績PERと予想PERは、ダウ輸送株平均(DJTA)との比較チャートにしています。実績PERは日次・予想PERは週次のデータです。
- チャートの背景が薄緑色の期間は実質金利がマイナスの期間です(白色の期間は実質金利がプラスの期間)。
- 実質金利のゼロラインに黒色の点線を引いています。
- Chart [Price Earning Ratio(P/E ratio TRAILING):DJTA/Dow Jones Transportation Average-Daily]
- Chart [Price Earning Ratio(P/E ratio PROJECTED):DJTA/Dow Jones Transportation Average-Weekly]
- Chart [PER(PROJECTED):DJTA/Dow Jones Transportation Average,10year-Treasury Constant Maturity-Weekly]
- Chart [PER(PROJECTED):DJTA/Dow Jones Transportation Average,US real interest rate-Weekly]
チャート(ダウ公共株15種平均のPER)
ダウ公共株15種平均(ダウ公共株指数)の実績PERと予想PERは、ダウ公共株15種平均との比較チャートにしています。実績PERは日次・予想PERは週次のデータです。
- チャートの背景が薄緑色の期間は実質金利がマイナスの期間です(白色の期間は実質金利がプラスの期間)。
- 実質金利のゼロラインに黒色の点線を引いています。
- Chart [Price Earning Ratio(P/E ratio TRAILING):DJU/Dow Jones Utility Average Index-Daily]
- Chart [Price Earning Ratio(P/E ratio PROJECTED):DJU/Dow Jones Utility Average Index-Weekly]
- Chart [PER(PROJECTED):DJU/Dow Jones Utility Average Index,10year-Treasury Constant Maturity-Weekly]
- Chart [PER(PROJECTED):DJU/Dow Jones Utility Average Index,US real interest rate-Weekly]
NYダウとダウ輸送株平均とダウ公共株15種平均のEPS・配当利回り・株式益利回りの推移はこちら
NYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均のEPS、配当利回り。株式益利回りの推移は、以下のページで掲載しています。
ナスダック100とS&P500とラッセル2000のPERの推移はこちら
ナスダック100・S&P500・ラッセル2000のPER(株価収益率)の推移は、以下のページで掲載しています(実質金利とPERの見方もわかりやすく解説しています)。
[速報] 現在のNYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均の予想PER
- 毎営業日のNYダウの予想PER・ダウ輸送株平均の予想PER・ダウ公共株15種平均の予想PERです。
- 毎週末(金曜日)時点の予想EPSから予想PERを算出しています。
日付 | NYダウ 予想PER | 輸送株平均 予想PER | 公共株平均 予想PER |
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[最新データ] NYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均のPERの時系列(historical data)
表の右側が画面に入りきっていない場合は、水平スクロールをご利用ください(スマホの場合は表を横スライド)。パソコンの水平スクロールの方法は以下(Windowsの場合もMacの場合も同様です)。
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日付 | NYダウ 実績PER | NYダウ 予想PER | 輸送株平均 実績PER | 輸送株平均 予想PER | 公共株平均 実績PER | 公共株平均 予想PER |
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実績PERと予想PERの解説
PER(株価収益率)のわかりやすい解説は、以下の「日経平均のPER・EPS・PBR・配当利回り」のページで詳しく解説していますので参照してください。

当ページでは「実績PER」と「予想PER」について解説します。
実績PERとは?
実績PERは、実績1株利益で計算された実績値のPERです。直近の決算の利益をもとに計算されたPER(株価収益率)で、当ページの実績PERは、過去4回(12カ月)分の四半期EPSの合計で計算されています。
予想PERとは?
予想PERは、予想1株利益で計算された予想値のPERです。予想利益をもとに計算されたPERで、当ページの予想PERは、12カ月先の予想PERを掲載しています。
実績PERと予想PER・どちらを見る?その違い
実績PERはPERの基準を見る際に使われ、予想PERは将来のPERを予想する際に使われるのが一般的です。通常は両方見ますが、株価は将来を予想して推移しますので、予想PERの方がよく見られる傾向があります。日本は特にその傾向が強いです。ただし、米国では事情は異なり、米国は実績PERを重視しやすい傾向があります。予想はあくまで予想、実際に達成できた実績を見る傾向があります。マーケット環境にもよりますので、両方見ておいた方がよいでしょう。
PERがマイナスの場合
PERはマイナスになる場合もあります。個別銘柄では時にPERがマイナスになっていることもありますが、株価指数でもマイナスとなる場合があります。株価指数は、複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で指数化したものですので、マイナスになることもあります。
PERは、株価をEPS(1株当たり利益)で割って求められます。EPSは、純利益を発行済株式数で割って求められます。株価と発行済株式数がマイナスになることはありませんので、PERがマイナスになる時というのは、つまり純利益がマイナスである、すなわち赤字企業であればマイナスとなります。
PERは通常、その数値が高ければ割高、低ければ割安と判断されますが、数値に基準はなく、同業他社と比較したり過去の推移を見て割高・割安と判断する株価指標ですが、マイナスの場合は割安とは言えません。PERは、その数値が「その株式に投資をすれば何年でもとがとれるか」を示します。例えば、PERが10倍であれば10年でもとがとれるということを示しますので、赤字企業の場合はPERを計算しても意味を成さず、指標としては使えません。
実績PERも予想PERもマイナス
さて、当ページでは、実績PERと予想PERの推移を掲載していますが、実績でもマイナス、予想でもマイナスということがあります。予想でもマイナスということは、先行きも赤字になる可能性が高いことを示します。
PERがマイナスである場合、指標としての意味を成しませんので、通常はPBR(株価純資産倍率)等の他の株価指標で株価が割高か割安かを判断することが多いです。PBRは資産から見た株価の割高・割安を示した指標です。株価を利益から見て判断するPERでなく、資産から見て判断するPBRなどが使われることが多いです。
一方、株価指数のPERがマイナスになる時というのは、大きな災害があった場合や、コロナショックが起こった場合にマイナスになったことがあります。一時的要因であれば、実力がある企業であれば回復を見込むこともできますので、それぞれの企業の本来の実力で判断することも有効です。ゆえに、回復予想が見えてくれば予想PERで割高・割安を判断することは有効です。ただし、予想はあくまで予想ですので、市場予想・判断が間違っていれば、PERを使った割高・割安の判断も間違える、ということは注意しておく必要があります。
n.a.とは?
当サイトの時系列の表などで「n.a.」と記載していることがありますが、これは計測できないことを示します。例えば、コロナショックのように業績予想を「未定」とする企業が出てきた場合、企業側が利益予想をしなければPERは計算できませんので計測不能となります。その場合は「n.a.」と記載されます。あるいは、上記の解説のようにPERがマイナスの場合も「n.a.」と記載されます。
PERで異常値が出ている場合
PERは「n.a.」と記載されずに異常値が出る場合もあります。近年ではコロナショック時がそうでしたが、これは業績予想を見送る企業が相次いだため市場予想が遅れ、利益予想などをゼロとして算出していたためです。その場合、急激に異常値が出ることもあります。
営業利益ベースのPERとは?純利益ベースのPERとの違いをわかりやすく解説
PERは通常、純利益ベースで算出されますが、営業利益ベースで算出されることもあります。当ページのPERや当サイト内で掲載している各PERもいくつか営業利益ベースのPERを掲載していますので、ここで営業利益ベースのPERについて説明します。
営業利益ベースのPERの特徴(メリットとデメリット)
営業利益ベースのPERは、指数であったり業界間を比較するのに適したPERです。営業利益は本業から得られる利益で、金融収支や税金、特別損益などは含まれません。ゆえに、企業の本業の収益力を評価するため、本業に集中した分析が可能で、一時的な特別利益や損失の影響を受けにくい特徴があります。ただし、金融費用や税金、非本業の影響を無視するため、最終的な株主価値を完全には反映しない点がデメリットと言えます。
一方、純利益は営業利益に加えて、金融収支(利息収入・支出など)や税金、特別損益を反映した最終的な利益です。株主の最終的な取り分である純利益を基にしているため、株主価値を直接評価できる点がメリットで、特別損益や税金の影響を受けやすく、一時的な要因で大きく変動しやすく、異なる税制や会計基準がある場合に比較しにくい点がデメリットと言えます。。
項目 | 営業利益ベースのPER | 純利益ベースのPER |
---|---|---|
評価基準 | 本業の収益力 | 全体の収益性 |
安定性 | 比較的安定 | 一時的要因で変動しやすい |
適用範囲 | 業界間比較に適している | 同業他社の比較に適している |
利点 | 一時的な損益の影響を受けない | 株主の最終利益を反映 |
欠点 | 金融・税金の影響を考慮しない | 特別損益などで歪むことがある |
営業利益ベースのPERと純利益ベースのPERで乖離が生じる場合について
営業利益ベースのPERと純利益ベースのPERで乖離が生じる場合、主に以下の場合が考えられます。
- 金融費用(利益等)
- 税金の影響(法人税率や税制優遇)
- 特別利益・特別損失
また、営業利益ベースでは企業の資本構造(借入や自己資本比率)が考慮されません。そのため、借入依存度が高い企業では、実際の収益力を過大評価する可能性があります。
この他にも、営業外損益が株価を押し上げている(押し下げている)場合、営業利益の減少幅が株価上昇幅より小さい(営業利益の上昇幅が株価上昇幅より大きい)場合などはPERの低下・上昇要因となります。また、純利益ベースも同様ですが、自社株の買い戻しで1株当たり利益が増加すればPERの低下要因となります。
- 当ページは、NYダウ(ニューヨークダウ)・ダウ輸送株平均(ダウ輸送株20種平均・ダウ輸送株指数)・ダウ公共株15種平均(ダウ公共株指数)のPER(株価収益率)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:Dow Jones
- 3種のダウ平均(NYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均)のそれぞれの実績PERと予想PERを掲載しています(営業利益ベース)。
- 「実績」とは、実績PER(Trailing 12 months:過去4回(12カ月)分の四半期EPSの合計によるPER)です。
- 「予想」とは、予想PER(Forward 12 months:12カ月先の予想PER)です。
- 2019.3.29からダウ輸送株平均とダウ公共株15種平均の掲載を開始しました。
- NYダウ:ダウ工業株30種平均
- 輸送株平均:ダウ・ジョーンズ輸送株平均(ダウ輸送株20種平均・ダウ輸送株指数)
- 公共株平均:ダウ公共株15種平均(ダウ公共株指数)
- P/E Ratio(DJIA/Dow Jones Industrial Average) historical data&chart
- P/E Ratio(DJTA/Dow Jones Transportation Average) historical data&chart
- P/E Ratio(DJU/Dow Jones Utility Average Index) historical data&chart