
景気後退確率の最新データを速報で掲載しています。
景気後退確率は、NY連銀が公表している米国の1年先の景気後退確率を示した指標です。長短金利差を基に予測するモデルとなっています。30%を超えてから景気後退入りした確率は80%以上となっていますので、注目度が高い指標です。

AIによる景気後退確率の重要度評価
NY連銀はイールドカーブに基づいて、12か月後の米国の景気後退確率を推定している。このモデルは簡潔ながらも非常に有用であり、景気サイクルの転換点を予測する際に重要な役割を果たしている。歴史的に高い確率で景気後退に先行しており、信頼性の高い指標として認知されている。他の多くの経済指標に比べ、景気後退を比較的早期に示唆する点が強みである。ただし、イールドカーブのみを基にしているため、その他の経済要因(例えば雇用や企業収益動向)を反映しておらず、一時的な金利変動によるノイズが、景気後退確率を過大評価または過小評価するリスクがある。また、過去に偽シグナルを出したケースもあり、絶対的な信頼は置けない。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(景気後退確率)
景気後退確率のチャート(これまでの米国の景気後退期間と比較)
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [Probability of U.S. Reccession-Monthly]
- チャートには平均水準10%に黒色の点線、警戒水準20%に緑色の点線、危険水準30%に赤色の点線を引いています。
- 米国の景気後退期間との比較チャートにしています。灰色の囲みの期間が米国の景気後退期間です。米国の景気後退期間の推移と解説は「景気後退期間(米国・アメリカ)」のページで掲載しています。
的中率100%「サームルール景気後退指標」はこちら
米国の景気後退の始まりにシグナルを発してきた「サームルール景気後退指標」は、以下のページで掲載しています。
[速報] 最新データ|景気後退確率の時系列(historical data)
日付 | 景気後退確率 |
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景気後退確率とは?計算と定義について
景気後退確率は、NY連銀が算出・公表している1年先(12カ月先)の米国の景気後退(リセッション)の確率を示した指標です。米国10年国債利回りと米国3カ月国債利回りの差(長短金利差)を基に算出されている長短金利差で景気後退の確率を予測するモデル(イールドカーブモデル)です。イールドカーブの傾き「タームスプレッド(期間スプレッド)」を使用して、1年先の米国の景気後退の確率が計算されています。この場合の「スプレッド」という用語は、10年と3カ月の国債利回りのレートの差と定義されます。
景気後退確率の水準はどれくらい?見方をわかりやすく簡単に解説
景気後退確率は10%程度が平均的な水準で、20%以上で警戒、30%以上になれば危険水準と見るのが一般的です。過去、景気後退確率が30%を超えてから景気後退(リセッション)入りした確率は80%を超えていますので市場で注目されています。ただし、長短金利差だけで必ずしも景気を予測できない点には注意が必要です。
景気後退確率の公表日(発表日)は、いつ?
景気後退確率の公表日(発表日)は毎月、月初から2週間以内です。当ページでは速報でデータ更新されますが、データ更新の際は当サイト「株式マーケットデータ」の”更新情報”のページや公式Xでお知らせしています。
リセッションで株価はどのタイミングでボトムを打つ?
米国がリセッション(景気後退)入りした後、株価(S&P500)は底打ちする傾向があります。それを検証して以下のページに記載していますので参考にしてください。

- 当ページは、米国(アメリカ)の景気後退確率の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:Federal Reserve Bank of New York
- NY連銀(ニューヨーク連邦準備銀行)公表の景気後退確率を掲載しています。
- 各指数・指標の解説
「景気後退確率とは(見方と水準|NY連銀・ニューヨーク連銀)」 - 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は改定値を上書きして掲載しています。
- 単位:%
- チャートは1960年からの推移を掲載しています。
- Probability of U.S. Reccession historical data&chart