
「裁定取引ストレス指数(ARBX-S)™」の最新データを速報で掲載しています。裁定取引ストレス指数(略称:裁定ストレス指数)は、株式マーケットデータが開発した裁定取引ポジションで「異常」が出ているかどうかがわかる指標です。裁定需給の過熱・売られ過ぎの「異常」をすぐに検知します。国内外で裁定取引の需給に着目した指標はないため、裁定需給の水準の異常を捉える唯一の指標です。裁定需給は水準に意味があるので、その異常度を測れる裁定取引ストレス指数は重宝できると思います。AIの評価も高く、指標の評価基準でも「非常に高品質」に分類される指標です。単体で裁定ポジションの異常値検知にご利用いただけますが、同時に開発した裁定取引需給バランス指数(ARBX)や裁定取引モメンタム指数(ARBX-M)と組み合わせれば、勝率や平均リターンが非常に高い有効なエッジのあるシグナルが得られるため、短期トレードでもご利用いただけます。解説や見方、バックテストの結果は掲載していますので、まずはページ下部の解説欄を参照して下さい。

AIによる裁定取引ストレス指数(ARBX-S)の重要度評価
裁定取引ストレス指数は、裁定取引の需給について、単なる「水準」ではなく、過去分布から見た異常度を数値化しているため、過熱・売られ過ぎの極端需給の把握に非常に有効。+2σや−2σなど、統計的な閾値で明確化されており、逆張り戦略との相性が良く、シグナルの明瞭性が高い。裁定解消局面の初期段階を捉えるチャンスも増える。「極端な需給変動の監視ツール」として裁定系指標でトップクラスの精度。一方、同じ需給変化でも短期と中期で感度が変わりすぎるリスクがある。また、中庸な値(±1σ以内)の方向感のない平常時には無力なため、ポジション管理ツールというより「危険信号・チャンス検知ランプ」に近い指標。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(裁定取引ストレス指数・短期)
裁定取引ストレス指数(短期)のチャート
裁定取引ストレス指数(短期)と日経平均株価の推移を示したチャートです。
裁定取引ストレス指数(短期)とオプションSQのチャート
裁定取引ストレス指数(短期)とオプションSQ日の推移を示したチャートです。
裁定取引ストレス指数(短期)とメジャーQのチャート
裁定取引ストレス指数(短期)とメジャーSQ日の推移を示したチャートです。
裁定取引ストレス指数(短期)を表示中
Chart [ARBX-S(Arbitrage Stress Index) Type-Small]
- スマホはチャート画像タップで拡大表示します。
- チャート上部のタブ(ボタン)をクリックするとチャートが切り替わります(選択中のタブは濃い青色)。
- 裁定取引ストレス指数は(中期)がメイン指標です。通常は(中期)の方を見て下さい。(短期)は裁定取引需給バランス指数と組み合わせれば有効なエッジがある補助指標です。
- 裁定取引ストレス指数とオプションSQとメジャーSQのチャートは、黒色の縦線がオプションSQ日とメジャーSQ日です。
- オプションSQとメジャーSQの日程と解説は、以下のページで掲載しています。
チャート(裁定取引ストレス指数・中期)
裁定取引ストレス指数(中期)のチャート
裁定取引ストレス指数(中期)と日経平均株価の推移を示したチャートです。
裁定取引ストレス指数(中期)とオプションSQのチャート
裁定取引ストレス指数(中期)とオプションSQ日の推移を示したチャートです。
裁定取引ストレス指数(中期)とメジャーQのチャート
裁定取引ストレス指数(中期)とメジャーSQ日の推移を示したチャートです。
裁定取引ストレス指数(中期)を表示中
Chart [ARBX-S(Arbitrage Stress Index) Type-Long]
- 裁定取引ストレス指数のメイン指標です。通常はこちらをご覧ください。
チャート(裁定取引ストレス指数 × 裁定取引モメンタム指数)
裁定取引ストレス指数と裁定取引モメンタム指数のチャート
裁定取引ストレス指数(中期)と裁定取引モメンタム指数(中期)の推移を示したチャートです。
Chart [ARBX-S(Arbitrage Stress Index),ARBX-M(Arbitrage Momentum Index)]
- 裁定取引ストレス指数 × 裁定取引モメンタム指数の逆張りシグナルは、ページ下の解説欄を参照。
裁定指標シリーズ
[速報] 最新データ|裁定取引ストレス指数の時系列(historical data)
| 日付 | [短期] 裁定取引ストレス指数 | [中期] 裁定取引ストレス指数 |
|---|
解説
裁定取引ストレス指数とは?
A:裁定取引の需給バランスの異常値(過熱・過冷)を捉える指標です。
裁定取引ストレス指数(ARBX-S:Arbitrage Stress Index)とは、株式市場における裁定取引(アービトラージ)の需給バランスが過去と比較してどれほど異常かを可視化した指標です。株式マーケットデータが開発し、2025年8月から算出・公表しています。過去平均からどれだけ離れているかを標準偏差を基準に数値化した指標で、裁定取引の需給ひずみやストレス状態を検知します。裁定ポジションの偏りが極端になったときに高いシグナルを示し、短期的な過熱・過冷が捉えられます。
裁定取引ストレス指数を簡単にいうと、「どれだけ過去の平均から乖離しているか」を表した指標です。「過去の平均と比べて今が異常か」がわかります。つまり、裁定取引で「異常」が出ているかどうかがすぐにわかる指標です。0を基準に、0より高ければ平均以上であることを示し、0より低ければ平均以下であることを示します。±2σの外側に出たら「極端な買われすぎ/売られすぎ」を示し、±3σの外側に出たら「異常な買われすぎ/売られすぎ」を示します。
裁定取引ストレス指数は、裁定指標シリーズの指標です。バージョン情報やバックテストの詳細は、上記のチャート下の「裁定指標シリーズのメソドロジー」のページを参照して下さい。裁定取引ストレス指数を含む裁定指標シリーズの各指標は、すべて実際の日経平均株価とのバックテストの検証を掲載しています。
なぜ裁定取引ストレス指数が重要なのか?
株式市場では、裁定取引の需給バランスの偏りが拡大すると価格が本来の水準から乖離しやすくなります。裁定取引ストレス指数は、この需給の歪みを数値化することで、相場の転換点や過熱・過冷局面を早期に察知することが可能になります。
短期と中期どちらを見ればいい?
A:裁定取引ストレス指数を単体で見る場合は(中期)です。
裁定取引ストレス指数は(中期)がメイン指標です。(短期)は補助指標です。
裁定取引ストレス指数は、測定期間の違いにより(短期)と(中期)があります。当ページでは両方を掲載していますが、メイン指標は「裁定取引ストレス指数(中期)」です。通常はこちらを見て下さい。
「裁定取引ストレス指数(短期)」は、裁定取引需給バランス指数と組み合わせることによって勝率・平均リターンがともに高い有効なエッジのあるシグナルを発出するため掲載しています。
(短期)と(中期)の違いは、測定期間です。(短期)は約1カ月、(中期)は約3カ月を測定期間としています。「裁定取引ストレス指数(短期)」であれば、過去1カ月平均からどれだけ乖離しているかを表しています。例えば「裁定取引ストレス指数(短期)」が+2.0以上であれば、過去1カ月平均と比べて”買いポジション極端”の状態を示しています(見方は以下「数値の見方と解釈」の欄を参照)。
測定期間は長いほど信頼度は上がります。バックテストの結果、買われ過ぎ/売られ過ぎの異常値検知からのその後の相場の方向性において(中期)が有効ですので、裁定ストレス指数を単体で見る場合は(中期)を見て下さい。
数値の見方と解釈
| 裁定取引ストレス指数(中期)の値 | 市場の状態(傾向) |
|---|---|
| +3.0以上 | 異常値(発生確率1.6%未満) |
| +2.0~+3.0 | 買いポジション極端 |
| +1.0〜+2.0 | 買い優勢 |
| -1.0〜+1.0 | 中立状態 |
| -1.0〜-2.0 | 売り優勢 |
| -2.0~-3.0 | 売りポジション極端 |
| -3.0以下 | 異常値(発生確率1.6%未満) |
発生確率(しきい値別・区画別)
裁定取引ストレス指数(中期)のしきい値別および区画別の発生確率です。
※メジャーSQは裁定ポジションの強制解消やロールオーバーから需給バランスが急変動し、本来の需給バランスを反映しないため、算出から除外しています(オプションSQは含む)。
| しきい値 | 発生確率 | 区画 | 発生確率 |
|---|---|---|---|
| 0 | 100% | 0.0〜0.5 | 24.3% |
| 0.5 | 75.7% | 0.5〜1.0 | 24.9% |
| 1.0 | 50.8% | 1.0〜1.5 | 24.0% |
| 1.5 | 26.8% | 1.5〜2.0 | 14.4% |
| 2.0 | 12.4% | 2.0〜2.5 | 6.8% |
| 2.5 | 5.5% | 2.5〜3.0 | 3.9% |
| 3.0 | 1.6% | 3.0〜3.5 | 1.2% |
見方
- しきい値「0.5」の場合
裁定取引ストレス指数(中期)の「≧+0.5」あるいは「≦-0.5」の発生確率は75.7%。 - 区画「0.5~1.0」の場合
裁定取引ストレス指数(中期)の「+0.5~+1.0」あるいは「-0.5~-1.0」の発生確率は24.9%。
裁定取引ストレス指数の逆張り戦略について
裁定取引ストレス指数は±2.0超で極端、±3.0超で異常を示しますので、それぞれ逆張りシグナルとなります。区画別では+2.0~+2.5の逆張りの勝率は61.4%、+2.5~+3.0の勝率は72.0%、-2.0~-2.5の勝率は60.7%、-2.5~-3.0の勝率は63.6%です。
一般的によく使われるテクニカル指標であるボリンジャーバンドの戦略での勝率は55~65%、RSI(相対力指数)の勝率は60~70%程度です(裁定取引ストレス指数を単体で用いる場合はRSI程度に相当)。指標の評価としては、60〜65%を安定して出せる指標は優秀で品質が良いと評価とされ、プロのアルゴリズム戦略でもこの範囲を使います。
ゆえに、裁定取引ストレス指数は単体でご利用いただいても品質は高いですが、株式マーケットデータでは裁定取引ストレス指数を単体でご利用いただいて売買判断することを推奨していません。というのも、勝率・平均リターンがより高く、より精度を上げた有効なエッジのあるゾーンで売買判断できるシグナルを提供したいと考えているからです。
そこで株式マーケットデータが強く推奨するのが、裁定取引ストレス指数と同時に開発した「裁定取引需給バランス指数」と「裁定取引モメンタム指数」との併用です。裁定指標シリーズのこれらの指標を組み合わせることで、高勝率・高リターンの有効なエッジがあるゾーンがわかり、押し目買いのポイントや、売り込まれ過ぎの逆張りポイントがわかります。
- 「裁定取引需給バランス指数 × 裁定取引ストレス指数」
「裁定ポジションの水準 × 異常度」を組み合わせれば、より精度が高く有効なエッジがある押し目買いのポイントや売り込まれ過ぎの逆張りポイントがわかる - 「裁定取引ストレス指数 × 裁定取引モメンタム指数」
「異常度 × モメンタム(勢い)」を組み合わせれば、より精度が高く有効なエッジがある逆張りの反発・反落のポイントがわかる
「難しそう・・・」と思われるかもしれませんが、とても簡単です。当ページでは有効なエッジがあるゾーンを明示していますので、”そのゾーンだけ注目していただく”という見方だけでOKです。それだけで有効なエッジのあるゾーンでの売買が可能になります。
「裁定取引需給バランス指数 × 裁定取引ストレス指数」は、”裁定取引需給バランス指数”のページ(チャート下の欄にリンクがあります)で掲載していますので、そちらのページを参照して下さい。チャートや解説、バックテストの結果や有効なエッジのゾーンなど掲載しています。
ここでは当ページで掲載している「裁定取引ストレス指数 × 裁定取引モメンタム指数」について解説します。
シグナル「裁定取引ストレス指数 × 裁定取引モメンタム指数」
「裁定取引ストレス指数 × 裁定取引モメンタム指数」のシグナルの見方はとても簡単です。
「極端/異常水準」でのモメンタムの逆行
これだけです。この出現時が逆張りのポイントになります。
例えば、裁定取引ストレス指数が-3.0で売りの異常値水準にある時に、裁定取引モメンタム指数がプラス圏(>0)に浮上した場合です。
通常、売りが加速している相場では、裁定取引ストレス指数も裁定取引モメンタム指数もマイナス圏になりやすいですが(売られ過ぎでモメンタムも下)、裁定ストレス指数が売られ過ぎ水準で裁定モメンタム指数がプラス圏に浮上する”逆行現象”が起きた時は、強い反発傾向があります。これが「極端/異常水準」でのモメンタムの逆行です。ここは有効なエッジがあるゾーンで、逆張りの有効なポイントになります。
評価指標の見方の解説は、以下のリンク先を参照して下さい。こちらで掲載しているシャープレシオは短期のシャープレシオです(年率の数値ではありません)。
具体的に「裁定取引ストレス指数×裁定取引モメンタム指数」の有効なエッジがあるゾーンを以下に示します。
| ARBX-S | ARBX-M | 評価 | 評価指標 |
|---|---|---|---|
| +2.0以上 | <0 | 勝率:71.4~76.9 平均リターン:1.22 リターン標準偏差:1.90 RR比:0.42~0.64 最大DD:6.15 短期シャープ:0.50~0.80 | |
| -2.0~-2.5 | >0 | 勝率:61.9 平均リターン:0.71~1.89 リターン標準偏差:1.27~2.31 RR比:0.23 最大DD:5.76 短期シャープ:0.31 | |
| -2.5以下 | >0 | 勝率:84.2~ 平均リターン:3.03~ リターン標準偏差:1.27~4.25 RR比:0.71~2.44 最大DD:12.27 短期シャープ:0.94 |
※メジャーSQは需給バランスが崩れる特殊日ですので、これらのシグナルが出ても無視して下さい。バックテストでも除外しています(オプションSQは含む)。
解説
ARBX-S [+2.0以上] かつ ARBX-M [<0]
裁定取引ストレス指数が+2.0以上で、裁定取引モメンタム指数がマイナス圏に沈んでいる場合、買われ過ぎ水準でモメンタムがマイナス圏に沈んで逆行現象が起きている状態である。これは売りシグナルとなる。売りで入れば勝率も7割以上と高いが(ここでは売りで入った場合の勝率などを掲載している)、裁定指標シリーズは売りシグナルを出さない。裁定指標シリーズが売りシグナルを出さない理由は、売りは裁定解消売りを狙った方が良いためである。裁定解消売りのタイミングは仮需比率の精度が高い。ただ、この逆行現象が裁定解消売りの初動になることもある。仮需比率が0.6を超えた水準でこの逆行現象が起こった場合は、裁定解消売りの初動になる可能性がある。
ARBX-S [-2.0~-2.5] かつ ARBX-M [>0]
裁定取引ストレス指数が-2.0~-2.5で、裁定取引モメンタム指数がプラス圏に浮上した場合、売りの極端水準でモメンタムがプラス圏に浮上して逆行現象が起きている状態である。頻繁に出現するパターンで、システムトレードでは使えるが、一般的にはもう少し下に引き付けた方がいい水準でもあるため評価は「△」。
ARBX-S [-2.5以下] かつ ARBX-M [>0]
裁定取引ストレス指数が-2.5以下で、裁定取引モメンタム指数がプラス圏に浮上した場合、売りの極端/異常水準でモメンタムがプラス圏に浮上して逆行現象が起きている状態である。逆張りの有効なポイントになる。裁定取引ストレス指数(中期)が-2.5以下でモメンタムの逆行現象が起きると、高勝率・高リターンが出やすくなり、非常に強い反発傾向がある。評価指標も極めて良好で、有効なエッジがあるゾーンと見れる。ただし、最大ドローダウンが許容範囲を超えているので、損切りラインの設定が必須。損切りラインは最大ドローダウンの半分から70%程度、あるいは1σ〜1.5σのマイナス方向の水準が一般的。損切りさえ徹底していれば買いのエントリーポイントとして非常に有力。
まとめ
- 裁定取引ストレス指数は、裁定取引の需給バランスの異常値を見極める上で強力なツールです。投資判断や戦略構築の羅針盤となる。
- (中期)はメイン指標として単体でも利用価値が高い
- (短期)は「補助指標」として裁定取引需給バランス指数との組み合わせ活用が効果的
- 裁定取引ストレス指数が+2.0以上で、裁定取引モメンタム指数がマイナスに沈んだ時は、売りの要注意!
- 裁定取引ストレス指数が-2.5以下で、裁定取引モメンタム指数がプラスに浮上した時は強い反発傾向。有効なエッジのある逆張りポイント!
- 当ページは、裁定取引ストレス指数の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 毎営業日公表(前々営業日分のデータ)
- ARBX-S(Arbitrage Stress Index) historical data&chart
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- 裁定取引ストレス指数は、2025年8月より当サイト「株式マーケットデータ」で公開を開始した指標です。著作権はすべて株式マーケットデータにあります。




