
円のIMM実需筋ポジション(IMM商業筋ポジション)と、IMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋指数/円COT商業筋指数)の最新データを速報で掲載しています。
IMM実需筋ポジションは、ロング・ショート・ネットポジションとドル円との比較チャートを掲載しています。IMM実需筋ポジション指数は、実需筋(商業筋)の日本円のポジション動向を指数化した指標です。極端なポジションの偏りは中長期のトレンド転換のシグナルになりやすいため注目度が高いです。短期トレードではなく、中長期のトレンド判断で役立つ指標で、円のIMM投機筋ポジションと組み合わせると、より正確な相場判断が可能になります。チャートの見方や実需筋ポジションの注意点などは、ページ下部の解説欄に記載しています。

AIによる円のIMM実需筋ポジション指数の重要度評価
円のIMM実需筋ポジション指数は、ヘッジ目的のトレーダー(実需筋/商業筋)がどのようにポジションを調整しているかを示し、長期的なトレンドのヒントを得られ、IMM投機筋ポジションと比較することで市場のセンチメントを把握しやすい。実需筋(商業筋)は通常「逆張り」のポジションを取る傾向があるため、極端なポジションの変化はトレンド転換のシグナルになり得る。
一方、COTレポートは火曜日時点のデータを金曜日に公開するため、市場の最新動向を捉えるには遅れがある。また、実需筋(商業筋)はヘッジ目的で取引するため、短期的なトレードシグナルとしては機能しにくく、「実需筋のポジションが偏っているからそろそろ反転」と判断すると、さらにトレンドが続いて損失を出すケースもある。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(円のIMM実需筋ポジション(IMM商業筋ポジション))
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- ドル/円との比較チャートにしています。
- IMM実需筋ポジション(IMM商業筋ポジション)は毎週火曜日の取引終了後のポジション(建玉)ですので、ドル/円のレートも毎週火曜日時点の終値のチャートを掲載しています。
チャート(円のIMM実需筋ポジション指数)
円のIMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋指数/円COT商業筋指数)のチャート
- 円のIMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋指数/円COT商業筋指数)の「20・50・80」のラインに点線を引いています。見方は、当ページ下の解説欄を参照して下さい。
円のIMM投機筋ポジションの推移はこちら
円のIMM投機筋ポジションの推移と解説は、以下のページで掲載しています。
その他の投機筋ポジションなど
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[速報] 最新データ|円のIMM実需筋ポジション指数の時系列
日付 | 投機筋 | 差引 (ネット) | 円のIMM実需筋ポジション指数 (円COT実需筋指数) | |
---|---|---|---|---|
ロング | ショート |
IMM実需筋ポジションとは?(わかりやすく簡単に解説)
IMM実需筋ポジション(IMM商業筋ポジション)とは、CME(シカゴマーカンタイル取引所)の国際通貨市場で取引されている通貨先物取引の実需筋(商業筋)のポジション(買建玉と売建玉の枚数)です。データはCFTC(全米先物取引委員会)が公表しており、当ページではその最新データを掲載しています。
実需筋(商業筋)とは?
実需筋(じつじゅすじ)とは、実需のある企業や金融機関のことです。貿易企業や輸出入業者、機関投資家などがそれにあたります。これら実需のある企業や金融機関がリスクヘッジを目的に取引しています。例えば、日本企業(輸出企業や輸入企業)であれば、為替リスクをヘッジするために取引を行っています。
実需筋の特徴は逆張り!
実需筋(商業筋)の行動は、短期的なトレンドフォローではなく、長期的な逆張り傾向が強いのが特徴です。円高になると円売り、円安になると円買いを増やす傾向があります。これは、本業のリスクヘッジのため、極端な円高・円安に対してポジションを調整するためです。例えば、日本の輸出企業は円安が進むと将来の円高リスクに備えて円買いを進めることがあります。
実需筋のポジションは長期的な相場の転換点を示唆することがある
- 実需筋のポジションが極端に偏ると、相場の流れが変わるサインになることがあります。
- 実需筋のポジションは、短期的な動きよりも中長期的な相場の動向を把握するのに適しています。
- 投機筋のポジションと比較することで、行き過ぎた相場を判断できます。
- 投機筋が極端なポジションを持ち、実需筋が逆のポジションを積み増している場合、相場の転換点になりやすい傾向があります。例えば、投機筋が円売りを大量に持っているのに対し、実需筋が円買いを増やしている場合、円安トレンドの終わりが近い可能性があります。
円のIMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋/商業筋指数)とは?
円のIMM実需筋ポジション指数とは、「円COT実需筋指数」や「円COT商業筋指数」とも呼ばれる、CFTC(全米先物取引委員会)公表のCOTレポート(Commitment of Traders)のデータをもとに、実需筋(商業筋)のポジション動向を指数化した指標です。この指数は、実需筋(商業筋)の過去のポジション水準と比較して、現在のポジションがどれだけ極端かを測るために使われます。
円のIMM実需筋ポジション指数の計算
円のIMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋/商業筋指数)は、CFTCが公表している円(JPY)の現在の実需筋のネットポジションと過去一定期間のネットポジションの最低値と最低値から株式マーケットデータが算出しています(期間は1年で計算しています)。
チャートはどう見ればいい?見方をわかりやすく解説
円のIMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋/円COT商業筋指数)は、0から100の間で推移します。
- 指数が0に近い場合は、実需筋のポジションが過去の最低水準にある(極端な売り越し)
- 指数が100に近い場合は、実需筋のポジションが過去の最大水準にある(極端な買い越し)
を意味します。
この指数見ることで、実需筋のポジションが過去のどの水準にあるのかを相対的に評価できます。
ポイント!
- 指数が極端な水準(0または100に近い) → 逆張りのサイン になりやすい。
- たとえば 指数が0に近い(実需筋が極端に売り越し)と、円安のピークで円高に転じる可能性 がある。
- 指数が100に近い(実需筋が極端に買い越し)と、円高のピークで円安に転じる可能性 がある。
実需筋ポジションの注意点
実需筋(商業筋)は、上記の通りヘッジ目的の取引をしています。ゆえに、円のIMM実需筋ポジション指数は、短期ではなく中長期のトレンド分析に役立つ指標です。チャートを見てもらえれば、実需筋ポジションが極端に偏った場合、トレンド転換しているケースも多いですが、実需筋ポジションが極端に偏っているからといってすぐに反転せずトレンドが継続する場合もありますので、注意して見る必要があります。基本的には短期のトレードシグナルとして機能しにくいと捉えておくのが妥当です。
投機筋ポジションと組み合わせて活用する
IMM通貨先物は、投機筋ポジションが最も注目されます。IMM投機筋ポジションの推移と解説は、当ページのチャート下にIMM投機筋ポジションのリンク先のページで掲載していますので参照して下さい。
このIMM投機筋ポジションと当ページの円のIMM実需筋ポジション指数を組み合わせると、より正確な相場判断が可能ですのですので、両者は同時に見てもらうことをオススメします。投機筋vs実需筋のポジションが大きく対立している場合、相場の転換点になることが多いので、特に注意して見てもらうといいと思います。
IMM投機筋ポジションとIMM実需筋ポジション指数の見方
IMM投機筋ポジションとIMM実需筋ポジション指数を組み合わせて見る際、一般的な見方を以下に記載します。
IMM投機筋ポジション | IMM実需筋ポジション指数 | 相場の示唆 |
---|---|---|
投機筋が円を大幅に買い越し(円ロング過多) | 実需筋が円を大幅に売り越し(円ショート過多) | 円高が行き過ぎており、円安方向への転換リスクあり(逆張り警戒) |
投機筋が円を大幅に売り越し(円ショート過多) | 実需筋が円を大幅に買い越し(円ロング過多) | 円安が行き過ぎており、円高方向への転換リスクあり(逆張り警戒) |
投機筋が円を中立ポジション | 実需筋がニュートラル | 市場はトレンド待ちの状態 |
投機筋が円を買い増し(円ロング増) | 実需筋が円を売り増し(円ショート増) | 円高トレンド継続の可能性(ただし極端なポジションにならないか注意) |
投機筋が円を売り増し(円ショート増) | 実需筋が円を買い増し(円ロング増) | 円安トレンド継続の可能性(ただし極端なポジションにならないか注意) |
- 当ページは、日本円のIMM実需筋ポジション指数(円COT実需筋指数/円COT商業筋指数)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:CFTC(Commodity Futures Trading Commission),株式マーケットデータ
- 公表日:毎週金曜日午後3:30(米国東部時間)以降。ただし、休日があった場合はCFTC(全米先物取引委員会)の公表が後ずれします。
- 毎週金曜日に火曜日の取引終了後の建玉が公表されます。
- JAPANESE YEN Cot commercial -index(CHICAGO MERCANTILE EXCHANGE)-historical data&chart