
EIA(米国エネルギー情報局)公表の原油価格の今後の見通しの最新データを速報で掲載しています。
政府機関の公式な予測値で、世界のアナリスト・機関投資家も参照する信頼性の高いデータです。原油価格の予測値でこれ以上のデータはありません。当ページでは、EIAの最新のNY原油(WTI原油)の予測値をチャート化して掲載しています。NY原油(WTI原油)の先物の決済価格も掲載していますので、先物市場で実際に成立した価格も確認することができます。

AIによる原油価格の見通し(EIA公表の最新の予測値)の重要度評価
EIAは政府機関であり、データの透明性・モデリングの一貫性が高い。需要、在庫、生産、OPEC動向などを総合的に評価している。毎月の最新情報を反映しているため、「中期の方向性を読む」には非常に有用。データとしての価値は極めて高い。
ただし、短期の価格予測としては“外れることも多い”。原油価格は地政学リスクや需給ショックに極端に影響される。1〜3カ月の予測は市場急変で外れやすい。市場価格(先物)と乖離することも多く、EIAのモデルは“慎重な中立シナリオ”に寄りがち。市場のセンチメント(リスクオン/リスクオフ)が強く反映された先物価格とズレる場合がある。価格の急変動(中東情勢、OPEC臨時発表)はモデルが追いつかない。一方、年間を通じた原油価格の基調把握には非常に価値があり強力である。比較材料としては必須(先物 vs EIAの構図)。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(EIAの原油価格の予測値)
EIAのNY原油(WTI原油)価格の予測値のチャート
EIAのNY原油(WTI原油)の将来の予測値と先物決済価格の推移を示したチャートです。
- スマホはチャート画像タップで拡大表示します。
- 青線は、NY原油(WTI原油)のスポット価格の推移です(月次)。
- 赤線は、EIA公表のNY原油(WTI原油)のスポット価格の今後の見通し(予測値)です(以下の解説欄参照)。
- 黄線は、NY原油(WTI原油)の先物決済価格です(以下の解説欄参照)。
- NY原油とWTI原油は同じです(NY原油は、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)で取引されるWTI原油のことを指します)。
関連指標
NY原油(WTI原油先物)
NY原油(WTI原油先物)は、原油価格の世界的な指標です。最新データやチャート、詳しい解説は以下のページで掲載しています。
原油先物のSQ日と原油先物の投機筋ポジション・実需筋ポジション
WTI原油先物のSQ日の日程と、原油先物の投機筋・実需筋のポジション(建玉)の推移は、以下のページで掲載しています(わかりやすい解説付き)。
米国のガソリン価格
米国のガソリン価格(全米のガソリン小売価格)の推移は、以下のページで掲載しています(解説付き)。
解説
EIAの原油価格の見通しとは?
EIA(米国エネルギー情報局)が毎月発表する短期予測レポートです。
このレポートには、以下のような WTI原油価格の将来見通し(1〜2年程度) が含まれます。
- 月次のWTI原油のスポット価格見通し(予測値)←これが「EIAの予測値」です。
- OPEC動向や米シェール生産など、価格に影響する要因
- 原油市場のリスク要因と需要・供給環境
政府機関の公式な予測であり、世界のアナリスト・機関投資家も参照する信頼性の高いデータです。
EIAの予測値とは?
EIAが独自の需給モデルで計算した“将来のWTI原油のスポット価格の予測値”です。
EIAは、以下の手順で将来価格をモデル化しています。
- ブレント原油の将来スポット価格をモデルで予測
- ブレント原油とWTI原油の価格差(スプレッド)を予測
- その結果からWTI原油の将来スポット価格を算出
つまり、これは 先物市場の値段ではなく、将来のWTI原油のスポット価格をEIAが独自に予測した値 であり、原油需給、在庫、地政学リスク、経済成長率などを踏まえた「公式予測」です。
特徴
- 毎月更新される最新のWTI原油価格見通し
景気動向、OPEC+政策、地政学リスクの変化を毎月反映。 - 将来のスポット価格を数値で確認できる
1〜2年先まで、月ごとのWTI原油スポット価格の予測がわかる。
EIAの予測値の公表日は?
EIAの予測値の公表日は、毎月の月初から中旬の間です。当ページでは、最新のデータを速報で掲載しています。データ更新の際は、当サイトの「更新情報」のページでお知らせしています。
WTI原油のスポット価格とは?
EIAの予測値は、“将来のWTI原油のスポット価格の予測値”です。
WTI原油のスポット価格とは、
- 物理取引の即時決済価格(スポット)
- WTI原油の実勢の売買価格
です。
「スポット価格」を簡単にいうと “現物価格(現物の即時決済価格)” です。商品を今すぐ引き渡す現物取引の価格です。
ゆえに、EIAの予測値は、“将来のWTI原油の実勢のスポット価格(現物価格)の予測値”ということです。
つまり、EIAの予測値を簡単にいうと、
「将来のWTI原油の現物価格はこのぐらいになるだろう」という予測値です。
先物決済価格とは?
WTI原油先物で実際に成立した「各限月の終値(決済価格)」 を指します。
先物は “未来の月の取引” が可能なので、未来の年月の契約にもリアルタイムで価格が存在します。当ページのチャートにはEIA公表の先物決済価格も表記していますが、この先物決済価格の未来の数値は、“未来の月の取引”において実際に成立した決済価格です。
少し話が複雑になりますが、これはWTI原油先物が各期日に実際に成立した”過去の価格”です。 “未来の月の取引” ですので未来のように見えますが、これは「未来の限月の先物が、過去に取引された時点での決済価格」です。
簡単に言うと「市場参加者が未来をどう見ていたかが反映された“相場の実績データ”」です。
以下に表にしてまとめると・・・
EIAの予測値と先物決済価格の違い
| 日本語名 | 意味 | 誰が決める? |
|---|---|---|
| EIAの予測値 | EIAが需給モデルで計算した未来のWTI現物価格の予測 | EIA |
| 先物決済価格(先物市場で成立した価格) | NYMEXの各限月で実際に成立した先物価格 | 市場(投資家・ヘッジャー) |
なぜEIAの予測値と先物決済価格を比較するのか?
EIAはこの2つの価格を比較することで、以下を理解しやすいとしています。
- 市場(先物価格)とEIAの予測値が一致しているか?
- どちらが強気なのか/弱気なのか?
- 将来の原油価格に対する市場とEIAの見方の差
先物決済価格は「市場の予想値」なのか?
EIAの予測値は、文字どおりEIAが需給モデルで算出した予測値です。
一方、先物決済価格は、実際に成立した先物の決済価格です。先物価格は「市場参加者の将来に対する期待(=市場の見通し)」を反映するので、ざっくり言えば 「市場の予想値」 として扱えることができます。
ゆえに、この2つで「EIAの予測値」と「市場の予想値」を比較して見ることができる、ということになります。
ただし、正確には違う点があります。
「EIAの予測値」は、EIAの需給モデルに基づく将来のスポット価格予測です。一方、先物決済価格は、NYMEXで成立した決済価格で、短期的な市場期待やリスクプレミアムなどが反映されるため、必ずしも“将来のスポット価格の期待値”と一致するわけではありません。金利・保管コストも含むため、算出方法や意味合いが異なります。
どちらを重視すればいい?
EIAの予測値と先物決済価格は、上記のように算出方法や意味合いが異なりますので、以下のような見方が妥当です。
- EIAの予測値は「政府・分析機関のシナリオ」を示しますので、政策分析や長期プランに向きます。
- 先物決済価格は「現在の市場コンセンサスと価格シグナル」を示しますので、トレードやマーケットセンチメントの把握に向きます。
- 当ページは、原油価格の見通し(EIA公表の最新の予測値)の解説と推移(チャート)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「WTIとは(原油先物)」 - Source:EIA(US Energy Information Administration)|米国エネルギー情報局



