空売り比率の概要
JPX(日本取引所グループ)・東京証券取引所が公表している空売り比率の推移です。市場で最も注目度が高い東証全体の空売り比率と、業種別(全33業種)の空売り比率も掲載しています。東証全体の空売り比率は、日経平均株価と逆相関しやすいため注目度が高いです。日経平均株価との比較チャートや空売りの売買代金の推移も併せて掲載しています。
- 当ページは、空売り比率の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説「空売り比率とは」
- Source:JPX(Japan Exchange Group, Inc.:日本取引所グループ)/TSE(Tokyo Stock Exchange,Inc.:東京証券取引所)
- 単位:%
- Short Selling Value(japan) historical data&chart
空売り比率とは?
空売り比率(読み方:からうりひりつ|英語:short selling value)とは、信用取引で信用売り(空売り)の残高(信用売残)を平均出来高で割った比率です。信用取引は、いずれ反対売買をしなければならない取引です。そのため、信用売りはいずれ買戻す必要があります。「買戻す」とは、新規で売りつけたもののまだ反対売買で取引の清算を終了していない売りポジションを、反対売買の買い注文で決済することです。
空売り比率が高くなると、どうなる?
空売り比率が高まってくると買戻しの期待が膨らみ、株価の上昇が期待されます。一方、空売り比率が上昇して高くなる局面は、ヘッジファンドが売り仕掛けている場合が多く、さらに株価が下がる可能性も高いです。また、信用売りは短期売買の資金であり買戻す期間が短いため、空売り比率が高まる局面は投資家が短期の先安観を強めていることも示しています。
当ページでは、JPX(日本取引所グループ)・東京証券取引所が毎営業日公表している空売り比率の推移を掲載しています。この空売り比率は、東証(東京証券取引所)全体に占める株式・ETF・REIT・新株予約権証券の空売りの売買代金の割合です。
空売り比率の水準と株価の関係・日銀のETF買いの影響
このJPXが公表している東証全体の空売り比率は、日経平均株価と逆相関の関係にあります。通常は20%から30%程度で推移しやすいです。20%以下で相場が天井圏になりやすく、30%以上になれば相場が底値圏になりやすいのが過去の傾向です。
ただし、近年はその水準が切り上がり、40%前後の推移が続いています。これは空売り規制が変更されたことや、日銀のETF買いで浮動株が減少し、ボラティリティが高まりやすくなっていることが要因との指摘があります。
日銀のETF買いの推移は、以下のページで掲載しています。
空売り比率の公表日は?
東証全体・業種別の空売り比率は、毎営業日の公表です。当ページでは、その最新データを掲載しています。
業種別の空売り比率について
市場で最も注目度が高い空売り比率は日経平均株価と逆相関しやすい東証全体の空売り比率ですが、JPX(日本取引所グループ)・東京証券取引所は、業種別(全33業種)の空売り比率も公表しています。当ページでは、業種別の空売り比率も掲載しています。
業種別の空売り比率は、業種別の売買代金の合計に占める空売りの売買代金の割合で、業種ごとに売買代金の合計から空売りの売買代金を割って算出されています。
全33業種の一覧表
水産・農林業 | 鉱業 | 建設業 |
食料品 | 繊維製品 | パルプ・紙 |
化学 | 医薬品 | 石油・石炭製品 |
ゴム製品 | ガラス・土石製品 | 鉄鋼 |
非鉄金属 | 金属製品 | 機械 |
電気機器 | 輸送用機器 | 精密機器 |
その他製品 | 電気・ガス | 陸運業 |
海運業 | 空運業 | 倉庫・運輸関連業 |
情報・通信業 | 卸売業 | 小売業 |
銀行業 | 証券、商品先物 | 保険業 |
その他金融業 | 不動産業 | サービス業 |
チャート(業種別の空売り比率)
全33業種の空売り比率のチャート
- 水産・農林
- 鉱業
- 建設
- 食料品
- 繊維製品
- パルプ・紙
- 化学
- 医薬品
- 石油・石炭
- ゴム
- ガラス・土石
- 鉄鋼
- 非鉄金属
- 金属製品
- 機械
- 電気機器
- 輸送用機器
- 精密機器
- その他製品
- 電気・ガス
- 陸運
- 海運
- 空運
- 倉庫・輸送関連
- 情報通信
- 卸売
- 小売
- 銀行
- 証券・商品先物
- 保険
- その他金融
- 不動産
- サービス業
- 業種別の空売り比率のチャートは全33業種の空売り比率のチャートを掲載しており、チャートの上のタブで業種を切り替えられます。タブが横に33個並んでいますので、タブ下のスクロールバーで横にスライドしてご利用下さい(スマホやタブレットの場合は、タブを横スライド)。
- 各チャートはチャート画像クリックで拡大表示します。
チャート(空売り比率・東証全体)
空売り比率と日経平均株価のチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- 東証全体の空売り比率と日経平均株価の推移を掲載したチャートです。こちらが市場で最も注目度が高い空売り比率です。
- チャートには現在の空売り比率のレンジになりやすい40-50%に黄色の点線を引いています。
- Chart [Short Selling Value(japan)-Daily]
空売り比率と売買代金のチャート
- Chart [Short Selling Value and Trading Value-Daily]
売買代金について
東証が公表している空売り比率(当ページで掲載している空売り比率)は、東証全体に占める株式・ETF・REIT・新株予約権証券の売買代金の割合です。「実注文の売買代金と空売りの売買代金の合計」から「空売りの売買代金」を割って算出されています。
チャートで掲載している売買代金のグラフは「実注文の売買代金と空売りの売買代金の合計」を掲載していますので、売買代金の増減がチェックできます(2020年6月分から掲載)。この売買代金のうち空売りの売買代金が何%かを示したものが空売り比率です。
[速報] 最新データ|空売り比率の時系列(historical data)
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東証全体の空売り比率の時系列データ
日付 | 空売り比率 | 前日比 | 売買代金 合計 |
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業種別の空売り比率の時系列データ
日付 | 水産 農林業 | 鉱業 | 建設業 | 食料品 | 繊維製品 | パルプ 紙 | 化学 | 医薬品 | 石油 石炭製品 | ゴム製品 | ガラス 土石 | 鉄鋼 | 非鉄金属 | 金属製品 | 機械 | 電気機器 | 輸送用機器 | 精密機器 | その他製品 | 電気 ガス業 | 陸運業 | 海運業 | 空運業 | 倉庫 運輸関連業 | 情報 通信業 | 卸売業 | 小売業 | 銀行業 | 証券 商品先物 | 保険業 | その他 金融業 | 不動産業 | サービス業 |
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