
空売り比率の最新データを速報で掲載しています。市場で最も注目度が高い東証全体の空売り比率と、業種別(全33業種)の空売り比率も掲載しています。東証全体の空売り比率は、日経平均株価と逆相関しやすいため注目度が高いです。日経平均株価との比較チャートや空売りの売買代金の推移も併せて掲載しています。空売り比率のチャートには、現在の基本レンジを表記していますので、それを目安に見ていただくといいと思います。
また、当ページでは空売り比率と一緒に見た方がいい騰落レシオ、信用買い残・信用売り残、日経VI、出来高のチャートも掲載しています。相場の状況や投資家心理、リスク水準など把握しやすくなりますので是非一緒に見るようにしてください。どのように見ればいいのか?空売り比率が高く騰落レシオが低い場合・・・など、ケースごとの意味や相場の状況の判断の仕方、基本戦略のわかりやすい解説も掲載していますので、参考にして下さい。

AIによる空売り比率の重要度評価
空売り比率は、投資家のリスク回避姿勢や市場全体の弱気度を示す重要な指標。特に急激な上昇や異常値は、短期的な市場動向や逆張りのトレンドを読む際に役立つ。空売り比率は長期投資家にとって直接的な影響は少ないものの、短期トレーダーにとって戦略の重要な要素。空売り比率が高い場合、株価下落リスクが高まり、異常に高い場合はショートスクイーズの可能性があり、株価が急騰することもある。逆に低い場合は楽観視されすぎているリスクがある。
空売り比率は主にヘッジファンドや短期志向の投資家の行動を反映するが、個人投資家や年金基金などの中長期投資家の動きはカバーしていない。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(空売り比率)
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- 東証全体の空売り比率と日経平均株価と空売り比率の売買代金の推移を掲載したチャートです。こちらが市場で最も注目度が高い空売り比率です。
- チャートには現在の空売り比率のレンジになりやすい40-50%に点線を引いています。
- 東証が公表している空売り比率(当ページで掲載している空売り比率)は、東証全体に占める株式・ETF・REIT・新株予約権証券の売買代金の割合です。「実注文の売買代金と空売りの売買代金の合計」から「空売りの売買代金」を割って算出されています。チャートで掲載している売買代金のグラフは「実注文の売買代金と空売りの売買代金の合計」を掲載していますので、売買代金の増減がチェックできます。この売買代金のうち空売りの売買代金が何%かを示したものが空売り比率です。
- Chart [Short Selling Value(japan)-Daily]
- Chart [Short Selling Value and Trading Value-Daily]
空売り比率と騰落レシオ・信用買い残・信用売り残・日経VI・出来高のチャート
空売り比率と一緒に見た方が良い指標の一覧です。
- 空売り比率と騰落レシオ、空売り比率と信用買い残・信用売り残、空売り比率と日経VI、空売り比率と出来高を見れば、相場の状況や投資家心理、リスク水準など把握しやすくなります。どのように見ればいいのか?ケースごとの基本戦略は?それぞれの見方は、当ページ下部の解説欄に詳しく記載していますので参照して下さい。
- 騰落レシオや信用買い残・信用売り残、日経VI、売買高(出来高)といった個別指標のより詳しい解説は、以下のリンク先のページを参照して下さい。
全33業種の空売り比率のチャート(業種別の空売り比率)
こちらは全33業種の空売り比率のチャートです。チャートの上のタブで業種を切り替えられます。タブが横に33個並んでいますので、タブ下のスクロールバーで横にスライドしてご利用下さい(スマホやタブレットの場合は、タブを横スライド)。各チャートはチャート画像クリックで拡大表示します。
[速報] 最新データ|空売り比率の時系列(historical data)
東証全体の空売り比率の時系列データ
日付 | 空売り比率 | 前日比 | 売買代金 合計 |
---|
業種別の空売り比率の時系列データ
表の右側が画面に入りきっていない場合は、水平スクロールをご利用ください(スマホの場合は表を横スライド)。パソコンの水平スクロールの方法は「shiftを押しながらマウスのホイールを上下」(Windowsの場合もMacの場合も同様です)。
日付 | 水産 農林業 | 鉱業 | 建設業 | 食料品 | 繊維製品 | パルプ 紙 | 化学 | 医薬品 | 石油 石炭製品 | ゴム製品 | ガラス 土石 | 鉄鋼 | 非鉄金属 | 金属製品 | 機械 | 電気機器 | 輸送用機器 | 精密機器 | その他製品 | 電気 ガス業 | 陸運業 | 海運業 | 空運業 | 倉庫 運輸関連業 | 情報 通信業 | 卸売業 | 小売業 | 銀行業 | 証券 商品先物 | 保険業 | その他 金融業 | 不動産業 | サービス業 |
---|
空売り比率とは?
空売り比率(読み方:からうりひりつ|英語:short selling value)とは、信用取引で信用売り(空売り)の残高(信用売残)を平均出来高で割った比率です。信用取引は、いずれ反対売買をしなければならない取引です。そのため、信用売りはいずれ買戻す必要があります。「買戻す」とは、新規で売りつけたもののまだ反対売買で取引の清算を終了していない売りポジションを、反対売買の買い注文で決済することです。
空売り比率の見方ー空売り比率が高くなると、どうなる?
空売り比率が高まってくると買戻しの期待が膨らみ、株価の上昇が期待されます。一方、空売り比率が上昇して高くなる局面は、ヘッジファンドが売り仕掛けている場合が多く、さらに株価が下がる可能性も高いです。また、信用売りは短期売買の資金であり買戻す期間が短いため、空売り比率が高まる局面は投資家が短期の先安観を強めていることも示しています。
当ページでは、JPX(日本取引所グループ)・東京証券取引所が毎営業日公表している空売り比率の推移を掲載しています。この空売り比率は、東証(東京証券取引所)全体に占める株式・ETF・REIT・新株予約権証券の空売りの売買代金の割合です。
空売り比率の水準と株価の関係・日銀のETF買いの影響
このJPXが公表している東証全体の空売り比率は、日経平均株価と逆相関の関係にあります。通常は20%から30%程度で推移しやすいです。20%以下で相場が天井圏になりやすく、30%以上になれば相場が底値圏になりやすいのが過去の傾向です。
ただし、近年はその水準が切り上がり、40%前後の推移が続いています。これは空売り規制が変更されたことや、日銀のETF買いで浮動株が減少し、ボラティリティが高まりやすくなっていることが要因との指摘があります。
空売り比率の公表日は?
東証全体・業種別の空売り比率は毎営業日の公表です。当ページでは、その最新データを掲載しています。
業種別の空売り比率について
市場で最も注目度が高い空売り比率は日経平均株価と逆相関しやすい東証全体の空売り比率ですが、JPX(日本取引所グループ)・東京証券取引所は、業種別(全33業種)の空売り比率も公表しています。当ページでは、業種別の空売り比率も掲載しています。
業種別の空売り比率は業種別の売買代金の合計に占める空売りの売買代金の割合で、業種ごとに売買代金の合計から空売りの売買代金を割って算出されています。
全33業種の一覧表
水産・農林業 | 鉱業 | 建設業 |
食料品 | 繊維製品 | パルプ・紙 |
化学 | 医薬品 | 石油・石炭製品 |
ゴム製品 | ガラス・土石製品 | 鉄鋼 |
非鉄金属 | 金属製品 | 機械 |
電気機器 | 輸送用機器 | 精密機器 |
その他製品 | 電気・ガス | 陸運業 |
海運業 | 空運業 | 倉庫・運輸関連業 |
情報・通信業 | 卸売業 | 小売業 |
銀行業 | 証券、商品先物 | 保険業 |
その他金融業 | 不動産業 | サービス業 |
空売り比率と騰落レシオを一緒に見よう!見方をわかりやすく解説
当ページではチャートの欄に、空売り比率のチャートとともに騰落レシオのチャートも掲載しています。これは、空売り比率を見る場合に騰落レシオも補完指標として見ておいた方が良いためです。騰落レシオは、市場の過熱感や冷え込みを表した指標です。空売り比率と一緒に見ることで市場の状況を把握しやすくなります。ここでは簡単に見方を説明します。
空売り比率が高く騰落レシオが低い場合、市場はどんな状況?
空売り比率が高く騰落レシオが低い(70%以下)場合、多くの銘柄が値下がりして投資家心理が弱気に偏っている状況を表しています。売られ過ぎの状態になっている可能性があり、買い戻し(リバウンド)のタイミングが近づいている可能性があります。騰落レシオは高値圏では一致指標になりにくいですが、底値圏では一致指標になりやすい指標です。ゆえに、空売り比率が高く騰落レシオが低い場合、順張りではなくリバウンド狙いの逆張りが基本戦略で、慎重に逆張りのタイミングを検討する余地があります。
空売り比率が高く騰落レシオが高い場合、市場はどんな状況?
空売り比率が高く騰落レシオが高い(120%以上)場合、多くの銘柄が値上がりしている一方、空売りが増加している状況を表しています。短期的に過熱している可能性があります。この時、相場は上昇トレンドを形成していると思いますが、過剰な買い圧力に警戒しておく必要があり、利益確定やポートフォリオのポジションの調整を検討するタイミングになりやすいです。
空売り比率が低く騰落レシオが高い場合、市場はどんな状況?
空売り比率が低く騰落レシオが高い場合、市場全体が強気である状況を表しています。空売りが少なく、買いの勢いが強い状態です。騰落レシオは高値圏では一致指標となりにくいので、騰落レシオの水準だけで判断しない方が良い場合が多いですが、150%を超えてくるような相場になれば上昇トレンドの終盤にかかっている可能性があり、短期的な調整を警戒する所です。
底値圏で使うのが妥当
先述した通り、騰落レシオは底値圏で一致指標となりやすい指標ですので、空売り比率が高く騰落レシオが低い状況になった場合、より注目されるのが良いと思います。もちろん必ずそうなるというものではありませんが、効きやすい状態ではあります。
当ページの騰落レシオは、プライム市場の25日騰落レシオを掲載しています。騰落レシオの中で最も一般的に見られているものですが、期間はこれが標準的で短期のノイズも入らずに長過ぎもせず、底値圏での精度の高さからも妥当で、空売り比率と一緒に見て相場判断の精度を上げるには最も良いと思います。
空売り比率と信用買い残・信用売り残を一緒に見よう!見方をわかりやすく解説
当ページではチャートの欄に、空売り比率のチャートとともに信用取引残高のチャートも掲載しています。空売り比率と信用買い残・信用売り残を一緒に見ることで、投資家心理やポジションの傾きを把握しやすくなります。ここでは空売り比率と信用取引残高の見方を簡単に説明します。
空売り比率が高く信用買い残が高い場合、投資家心理とリスクは?
空売り比率が高く信用買い残が高い場合、市場が過剰な強気のポジションに傾いている可能性が高いです。市場が強気で買いポジションを膨らませている一方、ヘッジの空売りも増えている状態で、急な売り圧力で暴落しやすいリスクがある状況です。
空売り比率が高く信用買い残が低い場合、投資家心理とリスクは?
空売り比率が高く信用買い残が低い場合、空売りの多さが市場の弱気を反映している状況です。投資家心理は慎重で、リスクを避けている状況です。
空売り比率が高く信用売り残が高い場合、投資家心理とリスクは?
空売り比率が高く信用売り残が高い場合、市場全体が強い弱気に傾いている状況です。反発は期待しにくい状態ですが、売りが過剰になれば買い戻しが入りやすく、リバウンドや踏み上げも起こりやすくなってきます。
空売り比率が高く信用売り残が低い場合、投資家心理とリスクは?
空売り比率が高く信用売り残が低い場合、市場全体としてのリスクは限定的と考えられます。空売りが特定のセクターや銘柄に集中している可能性が高い状況の場合が多いです。
空売り比率と信用取引残高の急激な変化に注意する
空売り比率と信用取引残高が急激に変化している場合、投資家心理が急激に変化している兆候と捉えられます。ただし、流動性が低い場合は空売り比率や信用取引残高は影響を受けやすいので注意が必要です。
流動性の高い・低いは何を見ればわかる?
流動性は出来高やボラティリティ指標である日経VI、信用取引残高のページで掲載している信用倍率、以下のページのプットコールレシオを見て判断できます。例えば、出来高が多ければ流動性は高く、流動性が低ければ価格変動が急激になり日経VIが上がります。信用買い残や信用売り残、プットコールレシオが極端に偏っていれば需給の偏りで流動性が低い状態を表しています。
空売り比率と日経VIを一緒に見よう!見方をわかりやすく解説
当ページではチャートの欄に、空売り比率のチャートとともに日経VIのチャートも掲載しています。空売り比率と日経VIを一緒に見ることで、短期的なトレンド変化や投資家心理、リスク水準を把握しやすくなります。ここでは空売り比率と日経VIの見方を簡単に説明します。
空売り比率が高く日経VIが高い場合、どんな状況?
空売り比率が高く日経VIが高い場合、市場全体が弱気に傾いており、リスク回避の動きが顕著な状況です。空売りが積み上がってボラティリティが上昇している状況です。新規で空売りやリスク資産の買い増しを控えて、ポジションを縮小するのが一般的な状況です。
空売り比率が高く日経VIが低い場合、どんな状況?
空売り比率が高く日経VIが低い場合、空売りが増えているものの市場全体の不安は少ない状況です。空売り勢の仕掛け的な動きの可能性が高い状態です。空売り比率が高いセクターや銘柄を探して、割安感があるものは買い戻しを狙うのが基本戦略です。
空売り比率が低く日経VIが高い場合、どんな状況?
空売り比率が低く日経VIが高い場合、空売り勢が動いていない一方、オプション市場でリスク回避の動きが出ている状況です。金融政策や地政学リスクなど、何かその原因となる材料が出ていないかチェックした方がいいでしょう。何かしら懸念材料がある可能性が高いので、リスク管理に重点を置いて相場を見極めていく所です。
空売り比率が低く日経VIが低い場合、どんな状況?
空売り比率が低く日経VIが低い場合、市場は楽観ムードの状況です。強気相場が続きやすい状態で、リスクが少ない状態です。楽観に便乗するのが基本戦略ですが、過熱感は注意すべきですので、リスクヘッジも検討する所です。
空売り比率と出来高を一緒に見よう!見方をわかりやすく解説
当ページではチャートの欄に、空売り比率のチャートとともに出来高(プライム市場)のチャートも掲載しています。出来高が多ければ市場の関心が高まって流動性が向上、出来高が少なければ参加者が減少して流動性が低下していることを表しています。
空売り比率と出来高を一緒に見ることで、短期的なトレンド変化や投資家心理、リスク水準を把握しやすくなります。空売り比率が需給の偏りを示す指標である一方、出来高は流動性や投資家のアクティビティを示す指標です。これを一緒に見ることで、需給バランスや価格動向を把握できます。ここでは空売り比率と出来高の見方を簡単に説明します。
空売り比率が高く出来高が増加している場合、どんな状況?
空売り比率が高く出来高が増加している場合、売り方が積極的にポジションを増やしている状況です。特に出来高が通常の2倍に膨らんでいればパニック売りが進んでいる可能性があります。短期的な価格調整リスクを十分注意する必要があります。一方、過剰な売りにはリバウンドのタイミングも見ていく所です。
空売り比率が高く出来高が減少している場合、どんな状況?
空売り比率が高く出来高が減少している場合、空売りが増えているものので出来高が減少している状況です。需給の偏りが生じやすく、流動性が低下しているため価格変動が大きくなる可能性が高まります。流動性が低い状況では大きなポジションを持つのを避けるのが基本戦略です。
空売り比率が低く出来高が増加している場合、どんな状況?
空売り比率が低く出来高が増加している場合、市場全体が買いに動いていて強気相場の兆候となりやすい状況です。強気に便乗するのが基本戦略になりますが、投資家がポジションを整理しているだけの可能性もありますので、テクニカル分析でトレンドの転換はしっかりチェックしておくべきです。
空売り比率が低く出来高が減少している場合、どんな状況?
空売り比率が低く出来高が減少している場合、市場全体が静観・閑散の状況です。新規売買が少ない状態です。材料待ちの可能性が高く、相場急変に備えておく局面で、ポジション調整やリスク管理を優先するのが基本戦略です。
- 当ページは、空売り比率の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説「空売り比率とは」
- Source:JPX(Japan Exchange Group, Inc.:日本取引所グループ)/TSE(Tokyo Stock Exchange,Inc.:東京証券取引所)
- 単位:%
- Short Selling Value(japan) historical data&chart