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OIS金利(スワップ金利)とOISカーブ・日本

OIS金利(スワップ金利)とOISカーブ(OIS曲線)の概要

ois金利とoisカーブ

OISは中央銀行の政策金利見通しを取引するもので、日本のOIS金利(スワップ金利)は日本銀行(日銀)の政策金利見通しを強く反映しやすい指標として注目度が高いです。当ページでは、期間(年限)ごとのOIS金利(ドル円との比較チャートを掲載)と、各年限のOIS金利を線で結んだ「OISカーブ(OIS曲線)」を掲載しています。これを見れば、市場が現在予測している今後の日銀の政策金利の動向がわかりますので、以下の解説を参考にチャートを見るようにしてください。

  • 当ページは、日本のOIS金利(スワップ金利)とOISカーブの解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • Source:JSCC(Japan Securities Clearing Corporation)
  • JPY OIS(Overnight Index Swap) historical data&chart

OISとは?

OIS(読み方:おーあいえす|英語:Overnight Index Swap)は、固定金利と変動金利を交換する金利スワップ取引の一種です。異なる金利(固定金利と変動金利または変動金利同士)を一定期間毎に交換する取引で、日本では固定金利と変動金利(一定期間の無担保コール翌日物金利)を交換する取引が行われています。両者は信用リスクが低く、OISの固定金利は「OIS金利(OISレート)」と呼ばれ、無担保コール翌日物金利に対する日本銀行(日銀)の政策金利見通しを強く反映しやすいとして注目度が高い指標となっています。日本では、固定金利と無担保コール翌日物金利を交換する取引が「OTC(店頭における相対取引)」で行われています。

OIS金利とは?(スワップ金利とは?)

OIS金利(読み方:おーあいえすきんり|英語:OIS rate)とは、「OISレート」「スワップ金利」とも呼ばれる、金融機関同士のお金の貸し借りにつく金利です。お金の返済期間がどれくらいかで返済期間ごとに相対で金利を決めていますが、この金利は各金融機関が今後の日本銀行(日銀)のスタンスを予測して決めているため、OIS金利は日本銀行(日銀)の政策金利見通しを強く反映しやすい指標となっています。ただし、OIS市場は幅広い年限の取引が存在するものの、取引主体が一部の金融機関に限られており、取引量は低調で(取引主体は外資系および国内大手の証券会社が大半)、あくまで予測ですので必ずそうなるというものではありません。

無担保コール翌日物金利

無担保コール翌日物金利の解説は、以下の「日本の政策金利」ページで掲載しています。

日本の政策金利
日本の政策金利のチャートと時系列です(公定歩合と無担保コール翌日物金利)。過去から現在までの推移を掲載。日本の政策金利の歴史のわかりやすい解説も掲載。ゼロ金利政策やマイナス金利、イールドカーブコントロール(YCC)の解説も。

OISカーブとは?(OIS曲線とは?)

OIS金利(OISレート)は返済期間ごとに相対で金利を決めていますが、その期間(年限)ごとのOIS金利を線で結んだ曲線が「OISカーブ(OIS曲線)」です。「OIS金利(OISレート)のイールドカーブ」とも呼ばれています。

期間(年限)は1D・1W・2W・3W・1M・2M・3M・4M・5M・6M・7M・8M・9M・10M・11M・1Y・15M・18M・2Y・3Y・4Y・5Y・6Y・7Y・8Y・9Y・10Y・11Y・12Y・15Y・20Y・25Y・30Y・35Y・40Yがあり、それぞれのOIS金利を線で結んだ曲線がOISカーブです。当ページでは、このOISカーブを掲載しています。

  • D(Day):日
  • W(Week):週
  • M(Month):月
  • Y(Year):年

OIS金利とOISカーブの上昇と低下の見方

OISは中央銀行の政策金利見通しを取引するものですので、OIS金利の上昇・低下は今後の利上げ(政策金利の引き上げ)と、利下げ(政策金利の引き下げ)の見通しが強く反映されやすいです。

  • 上昇していれば利上げが見込まれていることを示します。また、以前より上昇していれば利上げ前倒しが見込まれていることを示します。
  • 低下していれば利下げが見込まれていることを示します。また、以前より低下していれば利下げ前倒しが見込まれていることを示します。

OISカーブは期間ごとのOIS金利の曲線ですので、

  • OISカーブが右肩上がりであれば、今後日本の金利は上がっていく(日銀は利上げ)
  • OISカーブが横ばいであれば、今後日本の金利は横ばい(現状維持)
  • OISカーブが右肩下がりであれば、今後日本の金利は下がっていく(日銀は利下げ)

と市場が予測していることを表しています。

例えば、OISカーブが以下のようになっていた場合、

oisカーブのチャートの解説

横ばいから右肩上がりになっていますので、今後日本の金利は1年程度横ばいの後に上がっていくだろう、と市場が見ていることがわかります。

OISカーブは期間ごとのOIS金利の曲線ですので、各期間を見ればどのくらいの時期から金利が上がる・下がると市場は見ているのかがわかります。

上画像のOISカーブでは、1Y(期間1年)あたりからじわり右肩上がりになっています。OIS金利は市場が予測している日銀の政策金利が反映されていますので、日本の金利は1年程度金利は横ばいの後に上がっていくだろうと予測していることがわかります。

チャート(OISカーブ)

OISカーブ(OIS曲線)は、期間(年限)ごとのOIS金利を線で結んだ曲線です。

OISカーブ(OIS曲線)のチャート

oisカーブ(ois曲線)のチャート
  • 拡大表示はこちら
  • Chart [JPY OIS(Overnight Index Swap)]
  • 前営業日のOISカーブと1カ月前のOISカーブとの比較チャートにしています。1カ月前は前月の月末時点です。

チャート(主要OIS金利)

主要なOIS金利のチャートです。各チャートはドル/円との比較チャートにしています。

3カ月OIS金利(3カ月スワップ金利)のチャート

3カ月ois金利のチャート

6カ月OIS金利(6カ月スワップ金利)のチャート

6カ月ois金利のチャート

2年OIS金利(2年スワップ金利)のチャート

2年ois金利のチャート

5年OIS金利(5年スワップ金利)のチャート

5年ois金利のチャート

10年OIS金利(10年スワップ金利)のチャート

10年ois金利のチャート

30年OIS金利(30年スワップ金利)のチャート

30年ois金利のチャート

日本の国債利回りの推移はこちら

日本の国債利回りの推移は、以下のページで掲載しています。

日本の国債利回り(2年債・5年債・10年債・30年債)
日本国債利回りの利回りの推移(チャートと時系列)です(速報)。新発債の2年国債・5年国債・10年国債・30年国債利回りと利回り差(長短金利差)を掲載。特に新発10年国債利回りは日本の長期金利の指標で注目度が高いです。わかりやすい解説も掲載。

OIS金利(スワップ金利)の最新データ(2023年5月29日)

単位:%

1D-0.06300
1W-0.05177
2W-0.04826
3W-0.04770
1M-0.04564
2M-0.04255
3M-0.04000
4M-0.03700
5M-0.03179
6M-0.02596
7M-0.02138
8M-0.01303
9M-0.00750
10M-0.00313
11M0.00235
1Y0.00845
15M0.02452
18M0.04250
2Y0.07958
3Y0.14417
4Y0.20188
5Y0.26729
6Y0.34375
7Y0.42250
8Y0.49375
9Y0.55750
10Y0.61453
11Y0.66625
12Y0.71083
15Y0.83549
20Y0.99517
25Y1.05420
30Y1.06724
35Y1.06906
40Y1.07000
OIS金利の最新データの表