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銅価格(NY銅/銅先物COMEX・LME銅)

  1. 銅価格の概要
  2. NY銅(ニューヨーク銅)とは?
  3. LME銅とは?
  4. NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の違い?どちらを見ればいい?
  5. 銅価格の水準と目安(レンジや平均値など)
  6. ドクターカッパー(銅価格は景気の先行指標?)
  7. 銅の最大需要は電線!
  8. 銅価格は中国の工業セクターとインドに注目!
  9. 銅は鉱山で採掘される!銅鉱山の供給制限をチェック!
  10. 銅には価格カルテルがない!
  11. EV(電気自動車)の普及と銅
  12. 銅スクラップの輸入激減!中国の環境規制の影響
  13. 銅価格が上昇しても景気拡大していない?その理由(実需筋と投機筋)
  14. 銅価格の上昇・下落は投機筋によるものか?その見極め方
    1. 銅先物は3カ月物が最も流動性が高い・利益確定時に注意!
  15. 銅の現物と先物の関係と価格差(コンタンゴとバックワーデーション)
    1. コンタンゴとは?期先の価格が高い状態
    2. バックワーデーションとは?期先の価格が低い状態
      1. バックワーデーションはなぜ起こる?
  16. 銅金レシオ(CGレシオ)のチャートと時系列はこちら
  17. 銅先物のSQ日
  18. 銅先物の投機筋ポジションと実需筋ポジションはこちら
  19. チャート(NY銅ー銅先物COMEXー)
    1. 分析ツール
    2. [月次] NY銅(銅先物COMEX)のチャート
    3. [日次] NY銅(銅先物COMEX)のチャート
  20. チャート(LME銅)
    1. [日次] LME銅のチャート
  21. チャート(銅価格|NY銅とLME銅)
    1. [日次] NY銅とLME銅の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)
  22. [速報] 最新データ|NY銅(銅先物COMEX)の時系列(historical data)

銅価格の概要

銅価格(ny銅・銅先物COMEXとLME銅)

銅価格の世界的指標「NY銅(ニューヨーク銅)」と、ロンドン金属取引所(LME)で取引されている「LME銅」の最も注目度が高い3カ月物の推移です。銅価格は景気の先行指標となり、最大消費国の中国の景気を占う指標としても見られています。NY銅は1910年からの推移が確認でき、過去110年以上のデータから過去最高値や過去最安値、基本レンジ、平均値も算出し掲載しており、NY銅とLME銅の相対チャートも掲載していますのでパフォーマンスも比較できます。

  • 当ページは、NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    銅価格とは
    Copper先物COMEXとは(銅先物COMEX)
    NY銅とは
  • Source:CME(Chicago Mercantile Exchange),LME(The London Metal Exchange)
  • NY銅の単位:USD and cents/pound
  • LME銅の単位:USD/MT
  • COMEX COPPER(HG) historical data&chart
  • LME Copper(LMCADS03/LME Copper-3Month) historical data&chart

NY銅(ニューヨーク銅)とは?

NY銅(読み方:ニューヨーク銅|英語:COMEX COPPER)とは、「Copper先物COMEX」や「COMEX銅」とも呼ばれる、金属先物・金属オプション取引で米国最大のCOMEX(ニューヨーク商品先物取引所)で取引されている銅先物です。NY銅は銅価格の世界的指標となっており、銅価格の推移を見る場合はまずこれを見るのが一般的です。

LME銅とは?

LME銅とは、非鉄金属の世界最大規模かつ最古の市場であるロンドン金属取引所(LME)で取引されている銅です。このLME銅も銅価格の世界的指標です。日本の銅取引価格(国内銅建値)は、このLME銅の価格をもとに輸送費や為替を考慮して国内産銅メーカーが決定しています。銅建値とは、銅先物をいくらで何キロ契約したかを表す単位です。一般的にLME銅の3カ月物の先物価格が利用されており、また3カ月物が市場の注目度が最も高いことから、当ページではLME銅の3カ月物の推移を掲載しています(LME銅はチャートのみの掲載)。

NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の違い?どちらを見ればいい?

NY銅(銅先物COMEX)とLME銅は、ともに銅価格の世界的指標ですので、COMEXはLMEに、LMEはCOMEXの相場に影響を与え、取引単位等は違えど連動しているのが以下に掲載しているチャートを見てもらえればわかると思います。よって、どちらを見てもらってもいいと思いますが、取引単位をそろえると時に両者の相場は乖離することがあります。これは様々な要因が考えられますが、大きくは在庫の影響の可能性があります。例えば米国の銅在庫が減少していればNY銅はより上昇しやすく、米国の銅在庫が増加していればNY銅はより低下しやすいと推察できます。ただ、LMEも米国に銅倉庫がありますので、乖離はそう大きくはなりにくいと思います。

銅価格の水準と目安(レンジや平均値など)

当ページでは以下のチャートの欄に、NY銅(銅先物COMEX)の過去最高値・過去最安値・基本レンジ・平均値のデータを表記しています。これは1910年から現在までの過去全てのデータから算出し表記しています。NY銅(銅先物COMEX)の基本レンジは、1910年からの月次データから標準偏差±1σをレンジの上限・下限としています(これらのデータは毎月月初にデータ更新しています)。銅価格は近年大きく振れていますので標準偏差の値も大きくなっています。そのため標準偏差-1σはマイナスになることもあり、マイナスの場合は「0」として表記しています。

ドクターカッパー(銅価格は景気の先行指標?)

銅は電線や家電、自動車など幅広く使われていますので、銅価格の動向は景気の先行指標としても使われます。特に、銅の最大の消費国は中国で世界の消費の5割を中国が占めていますので、中国動向が同の価格に影響を与えやすく、中国の景気を占う上でも重要な指標として注目度が高いです。銅価格が下がっていれば中国の景気が減速しているのではないか、銅価格が上がっていれば中国の景気が拡大するのではないか、というように、中国の実体経済の強弱を計る指標としてよく使われます。これらのことから、銅価格は景気の変化を診断する「ドクターカッパー」の異名を持ちます。

銅の最大需要は電線!

銅の最大需要は電線です。電線向けの投資には季節性があり、過去平均では年後半に増加しやすい傾向があります。これは実需の買いですので、銅価格は年後半に上昇しやすい傾向があります。

銅価格は中国の工業セクターとインドに注目!

銅価格は中国の影響を受けやすいので、中国の政策や景気に左右されやすいです、また、中国の工業セクターの利益に連動しやすい傾向があり、工業セクターの利益に半年ほど遅れて連動する傾向がみられます。また、近年、資源は中国からインドの需要が高まっていますので、インドの政策や景気にも左右されやすくなっています。

銅は鉱山で採掘される!銅鉱山の供給制限をチェック!

銅の供給面ですが、銅は鉱山で採掘されますので、銅価格は鉱山生産の動向にも影響を受けます。ただ、大規模な鉱山はなくなってきていますので、銅の供給制限は出てきやすい状況にはなってきています。

銅には価格カルテルがない!

銅は原油OPEC(石油輸出国機構)のように価格カルテルが存在しないので、銅価格は純粋に景気の影響を受けやすい特徴があります。

EV(電気自動車)の普及と銅

近年はEV(電気自動車)の普及が見られますが、電気自動車のモーターは銅をたくさん使うため、電気自動車の需要動向によっても銅価格は左右されます。

銅スクラップの輸入激減!中国の環境規制の影響

中国では習近平政権のもと、環境をよくする政策がとられています。これまで銅スクラップを使って銅を作っていましたが、銅スクラップは輸入してはいけないことになりました。この環境規制により、銅スクラップの輸入は激減しました。通常であればそれに代わって国内の銅生産を増やすか、海外から銅地金・製品を輸入する必要がありますが、国内の需要減によってどちらも減少傾向です(19年時点)。ゆえに、銅価格を見る場合は、それらの動向も見て判断する必要があります。一方で、上記のように、EV(電気自動車)のように電化が進めば銅の需要は増えますので、環境規制によって今後銅の需要が増える側面も持ち合わせています。

銅価格が上昇しても景気拡大していない?その理由(実需筋と投機筋)

銅市場のプレイヤーは、実需筋と投機筋だけです。実需筋の売りに対して投機筋の買いという構図が基本です。実需筋の買いに投機筋の売りの局面もありますが、これは基本的にイレギュラーな構図です。投機筋は現物を持っていませんので(投機筋は現物が必要ない)、投機筋が売り向かっている局面の場合、いずれ買戻しが入ってくると見られます。上記のように、銅の最大需要は電線で年後半に買いが入りやすいことから、年前半から銅が売られている場合は下落している場合)、年後半にかけてその買戻しが入りやすくなると考えられます。ただし、その影響による年後半の銅価格の上昇は中国景気を反映していませんので、見る際は注意が必要です。銅の投機筋と実需筋のポジションは、以下で紹介しているリンク先のページで掲載していますので、参照して下さい。

銅価格の上昇・下落は投機筋によるものか?その見極め方

銅は純粋に景気を反映しやすい特徴がありますが、電線の需要や中国景気が影響しているわけでもないのに銅価格が上昇する場合があります。この場合、投機筋による買いが入っている可能性が高いです。例えば、株式が割高になり、株式への投資が魅力的でなくなった場合、通常は金などへの投資が活発になりやすいですが、金価格も上昇していて割高だと見られている場合に銅が割安と見られれば銅への資金流入が起こりやすくなります。このように、銅の上昇が投機筋の買いによるものと推察できる場合、以下で解説する「コンタンゴ」であるか「バックワーデーション」であるかもチェックしておくとよいでしょう。銅先物がコンタンゴである場合、より投機筋の買いによる上昇と判断することができます。

金価格の推移と解説は、以下のページに掲載しています。

金価格(NY金・金先物COMEX)
金価格の世界的指標のNY金(ニューヨーク金)のチャートと時系列です。米国の実質金利やドルインデックス、GVZ指数(金版VIX指数・恐怖指数)との比較チャートも掲載。NY金とは?東京金との違い、上昇下落要因、有事の金買い、鉱山会社のヘッジ売りの影響等も掲載。

銅先物は3カ月物が最も流動性が高い・利益確定時に注意!

銅先物など非鉄金属の先物は、3カ月物が最も流動性が高いです。投機筋は流動性を欲しますので、通常は3カ月物が狙われやすいです。よって、買いも売りも3カ月物を中心に見ておくのがよいでしょう。また、投機筋は四半期ごとに成績が求められますので、例えば、3月から投機筋の買いによって銅価格が上昇していた場合、6月末には手仕舞いが出るのではないか?あるいは9月末に手仕舞いが出るのではないか?と推察できます。この手仕舞いが出れば銅価格は下がりやすくなるので、この例のようなケースの場合は四半期末の相場は注意して見ておいた方がよいでしょう。

ただし、投機筋は闇雲に先物に買いや売りを入れるわけではありません。根拠となる材料があって買いや売りを入れます。投機筋が銅を買い上がっている場合、今後の銅の需要・供給を分析して買いを入れていますので、投機による急騰や急落があるにせよ、買い上がっている場合は中長期的には上昇トレンドを形成しやすいと考えられます(逆の場合であれば下降トレンドを形成しやすい)。

銅の現物と先物の関係と価格差(コンタンゴとバックワーデーション)

銅の現物と、将来の銅の取引である銅先物には価格差があります。先物には理論価格があります。銅先物の場合、銅の現物の価格に金利と倉庫の保管料がプラスされた価格となります。これが銅先物の理論価格です。金利と倉庫の保管料がプラスされますので、通常は銅の現物より銅の先物の方が価格が高くなります。

コンタンゴとは?期先の価格が高い状態

銅先物は通常、期先の方が価格が高くなります。この状態を「コンタンゴ」といいます。銅先物は金利や保管料がプラスされますので、将来になればなるほど価格が高くなります。

バックワーデーションとは?期先の価格が低い状態

期近の価格が高く、期先の方が価格が安くなる場合、これを「バックワーデーション」といいます。

バックワーデーションはなぜ起こる?

バックワーデーションはなぜ起こるのでしょうか?これは現物の需要が高まっている場合に起こりやすいです。あるいは現物が足りない場合に起こりやすいです。需給がタイトになっている状況で起こりやすい現象です。

銅金レシオ(CGレシオ)のチャートと時系列はこちら

銅価格と金価格の比率を「銅金レシオ(CGレシオ)」といいます。銅金レシオ(CGレシオ)は、世界の先行きの景気回復・景気減速を表す指標で、金利の先行きを示す指標としても使われています。銅金レシオ(CGレシオ)の推移(チャートと時系列)と解説は、以下のページで掲載しています。

銅金レシオ(CGレシオ・銅金比率)
銅金レシオ(CGレシオ・CGR・銅金比率)のチャートと時系列です。上昇すれば景気回復、低下すれば景気減速を表す指標。日経平均株価(日本株)と正の相関。ジェフリー・ガンドラック氏が金利の先行きを示す指標として注目している指標として有名です。

銅先物のSQ日

銅先物(NY銅)のSQ日の日程は、以下のページで掲載しています。

SQ(米国・アメリカと日本)の日程
2024年の米国(アメリカ)と日本の先物やオプションのSQ(特別清算指数)算出日(SQ日)の一覧をカレンダーで掲載。SQ日と株価の推移のチャートも掲載。メジャーSQやトリプルウィッチング、クアドルプルウィッチングとは?NYダウ・ナスダック・SP500のSQについて

銅先物の投機筋ポジションと実需筋ポジションはこちら

銅先物COMEXの投機筋ポジションと実需筋ポジションは、以下のページに掲載しています。

銅先物の投機筋・実需筋ポジション
銅先物の投機筋と実需筋ポジションのチャートと時系列です。CFTC公表のロングとショートポジション(買い建玉・売り建玉)とネットポジションの推移を掲載。同市場は実需筋の売りに対して投機筋の買いの構図が基本です。

チャート(NY銅ー銅先物COMEXー)

分析ツール

  • 分析ツールの使い方は「分析ツールの使い方」のページを参照してください。
  • Chart [COMEX COPPER]
  • チャートは、IE(Internet Explorer)では表示されないことがあります。ChromeやSafari、Firefox、Microsoft Edge等、他のブラウザでご利用ください。あるいは、下記の「NY銅(銅先物COMEX)のチャート」をご利用ください。
  • チャートは上部のツールバーの「インジケーター」で、移動平均線やボリンジャーバンドなど各種インジケーターがご利用いただけます。
  • チャートは下部のツールバーで、期間ごと(「年初来」「1年」「5年」「すべて」)の表示に変更することができます。

[月次] NY銅(銅先物COMEX)のチャート

銅価格のデータ(月初更新)

過去最高値:5.119|過去最安値:0.047|基本レンジ:0-2.021|平均値:0.906

ny銅の長期の月足のチャート
  • チャート画像クリックで拡大表示します。
  • チャートはNY銅の平均値に黒色の点線、基本レンジ(標準偏差±1σ)に緑色の点線を引いています(毎月初データ更新)。
  • 月次のデータ(終値)を反映。
  • Chart [COMEX COPPER-Monthly]

[日次] NY銅(銅先物COMEX)のチャート

ny銅(銅先物comex)のチャート
  • Chart [COMEX COPPER-Daily]

チャート(LME銅)

[日次] LME銅のチャート

lme銅のチャート
  • Chart [LME Copper:3Month-Daily]

チャート(銅価格|NY銅とLME銅)

[日次] NY銅とLME銅の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)

ny銅(銅先物comex)とlme銅のチャート
  • Chart [COMEX COPPER,LME Copper:3Month-Daily]
  • 相対チャート(パフォーマンス比較チャート)とは、基準日(2019年1月2日)時点の株価を100として、各銘柄の変化の増減を表したチャートです。各銘柄のパフォーマンスを比較して見るのに適したチャートです。

[速報] 最新データ|NY銅(銅先物COMEX)の時系列(historical data)

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