
銅価格の最新データを速報で掲載しています。
銅価格の世界的指標「NY銅(ニューヨーク銅)」と、ロンドン金属取引所(LME)で取引されている「LME銅」の最も注目度が高い3カ月物の推移です。銅価格は景気の先行指標となり、最大消費国の中国の景気を占う指標としても見られています。NY銅は1910年からの推移が確認でき、過去110年以上のデータから過去最高値や過去最安値、標準偏差、平均値も算出し掲載しており、NY銅とLME銅の相対チャートや円建て価格も掲載しています。
最新データと現状評価
2026年10月9日のNY銅(銅先物COMEX)は6.692ドル/lbで、前日から1.89%上昇しました。過去最高値は2026年9月9日の6.888ドル/lb、過去最低値は1931年10月31日の0.047ドル/lbです。現在値は過去最高値を2.85%下回る水準です。20日・50日・200日移動平均線をすべて上回っており、短期から長期まで上昇基調を維持しています。長期平均は2.162ドル/lbで、現在値は過去の平均から+3.12標準偏差(σ)の水準にあり、過去の価格分布と比較して非常に高い水準です。期間別騰落率は、直近1カ月が+2.21%、3カ月が+6.54%、1年が+31.37%です。
円建てNY銅(円建て銅先物COMEX)は1,058.47円/lbで、期間別騰落率は、直近1カ月が+5.17%、1年が+36.42%です。1年間では、NY銅(銅先物COMEX)が+31.37%、円建てNY銅(円建て銅先物COMEX)が+36.42%となっています。
2026年10月9日のLME銅3カ月先物は14,540.00ドル/トンで、前日から1.61%上昇しました。過去最高値は2026年9月9日の14,767.50ドル/トン、過去最低値は2001年11月7日の1,338.50ドル/トンです。現在値は過去最高値を1.54%下回る水準です。20日・50日・200日移動平均線をすべて上回っており、短期から長期まで上昇基調を維持しています。長期平均は6,643.70ドル/トンで、現在値は過去の平均から+2.98標準偏差(σ)の水準にあり、過去の価格分布と比較して非常に高い水準です。期間別騰落率は、直近1カ月が+2.15%、3カ月が+7.38%、1年が+36.28%です。

AIによるNY銅(銅先物COMEX)とLME銅の重要度評価
銅価格は「ドクター・カッパー(Dr. Copper)」と呼ばれるほど、世界経済の健康状態を示す先行指標として重要視されている。特にNY銅(銅先物COMEX)は、米国市場の動向を反映し、世界的な景気循環を測るバロメーターとなる。NY銅(銅先物COMEX)は流動性が高く、機関投資家や投機筋にとって主要なヘッジ手段である。価格変動は他市場にも影響を与える。ドル建てで取引されるため、ドルの動きと強い相関があり、為替変動とともに分析することで有用性が増す。一方、米国市場中心の価格指標であるため、国際的な需給バランスの全体像を把握するには不十分。地政学的要因や中国需要の影響をLME銅ほど直接的には反映しない。
LMEは銅の現物市場をベースにしており、国際的な需給バランスを最もよく反映する。特に中国や新興国の需要動向を迅速に価格に織り込むため、世界市場の中心的存在といえる。LME銅(ロンドン金属取引所銅)は、世界中の銅関連取引における基準価格として利用されており、他市場にも影響を及ぼす。銅の在庫量や供給リスク(鉱山のストライキや政治不安)をリアルタイムで反映する点が評価される。一方、為替リスク(特にドル/ユーロ)が影響しやすい点や、ロンドン市場の時間帯に取引が集中している点は注意が必要。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
- 最新データと現状評価
- AIによるNY銅(銅先物COMEX)とLME銅の重要度評価
- チャート(NY銅(銅先物COMEX))
- チャート(円建てNY銅(円建て銅先物COMEX))
- チャート(LME銅)
- 相対チャート(パフォーマンス比較チャート)
- チャート(銅のシーズナルチャートと月間騰落率)
- 関連指標
- [速報] NY銅(銅先物COMEX)の時系列(historical data)
- [速報] LME銅の時系列(historical data)
- NY銅(ニューヨーク銅)とは?
- LME銅とは?
- NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の違い?どちらを見ればいい?
- 銅価格の水準と目安(レンジや平均値など)
- ドクターカッパー(銅価格は景気の先行指標?)
- 銅の最大需要は電線!
- 銅価格は中国の工業セクターとインドに注目!
- 銅は鉱山で採掘される!銅鉱山の供給制限をチェック!
- 銅には価格カルテルがない!
- EV(電気自動車)の普及と銅
- 銅スクラップの輸入激減!中国の環境規制の影響
- 銅価格が上昇しても景気拡大していない?その理由(実需筋と投機筋)
- 銅価格の上昇・下落は投機筋によるものか?その見極め方
- 銅の現物と先物の関係と価格差(コンタンゴとバックワーデーション)
チャート(NY銅(銅先物COMEX))
NY銅(銅先物COMEX)のチャート
NY銅(銅先物COMEX)の推移を示したチャートです。移動平均線のチャートでは5日・10日・20日・50日・100日・200日線を表示し、短期から長期までの価格トレンドを確認できます。標準偏差のチャートでは長期平均と±1σ、±2σを表示し、現在の価格が過去の価格分布からどの程度離れているかを確認できます。ドルインデックス(ドル指数)のチャートでは、NY銅とドルインデックスを比較しています。銅は主に米ドル建てで取引されるため、ドル相場は銅価格に影響する要因の一つです。一般にドル高は米ドル以外の通貨を使用する国にとって銅の購入コストを押し上げる要因となり、ドル安は反対に購入しやすくなる要因となります。
Chart [COMEX COPPER]

NY銅(銅先物COMEX)の移動平均乖離率のチャート
NY銅(銅先物COMEX)の移動平均乖離率の推移を示したチャートです。NY銅(銅先物COMEX)の価格が各移動平均線からどの程度離れているかを示した指標です。5日・10日・20日・50日・100日・200日の6種類を確認できます。乖離率がプラスなら銅価格が移動平均線を上回り、マイナスなら下回っていることを示します。5日・10日・20日は短期、50日・100日・200日は中長期的なトレンドからの乖離を見る際に適しています。銅価格の急騰・急落時には乖離率も大きくなりやすいため、現在の値動きが通常のトレンドからどの程度離れているかを過去と比較できます。
NY銅(銅先物COMEX)と中国製造業PMI・グローバル製造業PMIのチャート
NY銅(銅先物COMEX)と中国製造業PMI、グローバル製造業PMIを比較したチャートです。銅は製造業や建設など幅広い産業で使用されるため、世界景気の変化を反映しやすい商品です。中国は世界の銅需要に大きな影響を与えるため、中国製造業PMIは銅市場を見るうえで重要な指標です。グローバル製造業PMIと比較することで、世界的な製造業サイクルと銅価格の関係も確認できます。PMIは一般に50を上回れば製造業活動の拡大、50を下回れば縮小を示します。ただし、銅価格は鉱山供給、在庫、為替、金利などにも左右されるため、PMIと常に同じ方向へ動くわけではありません。
- 月次データ
- 中国製造業PMIとグローバル製造業PMIの解説と推移は、以下のページで掲載しています。
チャート(円建てNY銅(円建て銅先物COMEX))
円建てNY銅(円建て銅先物COMEX)の推移を示したチャートです。NY銅(銅先物COMEX)を円換算した銅価格です。ドル建てのNY銅価格だけでなくドル円相場の変動も反映するため、日本から見た銅価格の変化を確認することができます。円建てNY銅は、NY銅価格が上昇すれば上昇要因となるほか、円安・ドル高も円換算価格を押し上げる要因となります。反対にNY銅価格の下落や円高・ドル安は、円建て価格を押し下げる要因となります。そのため、ドル建てNY銅がほとんど変化していなくても為替が大きく動けば円建て価格は変動し、NY銅と円建てNY銅の騰落率に差が生じることがあります。移動平均線のチャートでは短期から長期までの価格トレンドを確認できます。
Chart [COMEX COPPER(yen-based)]
- 円建てNY銅(円建て銅先物COMEX)は、ドル円の仲値から算出している概算値です。
チャート(LME銅)
LME銅の推移を示したチャートです。LME銅は世界の非鉄金属市場を代表する銅価格の一つで、国際的な銅の需給や景気動向を確認する際に広く参照されています。当チャートではLME銅3カ月物の価格を掲載しています。移動平均線のチャートでは5日・10日・20日・50日・100日・200日線を表示し、短期から長期までの価格トレンドを確認できます。標準偏差では長期平均と±1σ、±2σから、現在の価格が過去の価格分布のどの水準にあるかを確認できます。ドルインデックスとの比較ではドル相場とLME銅の関係を確認できます。ドル相場だけでなく、世界景気、中国の需要、鉱山供給、在庫などもLME銅価格を左右する重要な要因です。
Chart [LME Copper]
相対チャート(パフォーマンス比較チャート)
NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の値動きを比較する相対チャートです。NY銅は米国のCOMEX(コメックス)で取引される代表的な銅先物、LME銅はロンドン金属取引所(LME)で取引される世界的な銅価格の指標です。いずれも国際的な銅価格を反映しますが、取引市場や単位、契約条件、取引参加者などが異なるため、値動きに差が生じることがあります。相対チャート(パフォーマンス比較チャート)は、基準日時点の価格を100として、両市場の価格の変化の増減を表したチャートで、NY銅とLME銅のパフォーマンスを比較して見るのに最適です。
Chart [COMEX COPPER,LME Copper]
- チャート下の期間ボタンを選択することで表示されるチャートの期間が変わります。例えば「1年」を選択すると、最新の営業日からちょうど1年前を基準値100としたチャートが表示されます。「5年」を選択すると、5年前を基準値100としたチャートが表示されます。
チャート(銅のシーズナルチャートと月間騰落率)
銅価格の季節的な値動きを確認するシーズナルチャート(季節性チャート)と月間騰落率です。各年の値動きを同じ1年間の時間軸で比較することで、特定の時期に上昇・下落しやすい傾向があるかを確認できます。銅の需給は世界の製造業活動、中国経済、建設需要、鉱山生産、在庫などの影響を受けるため、年間を通じて一定の季節性がみられる場合があります。月間騰落率では、各月に銅価格が前月末からどの程度上昇・下落したかを確認できます。
- シーズナルチャートは、銅価格の1910年から現在までのデータから算出した平均的な値動きで、銅価格の季節性サイクル(シーズナルパターン)のチャートです。つまり、1年の平均的な値動きのパターンを表したチャートです。
- シーズナルチャートは、前年末の最終営業日の銅価格を指数値100として算出。
- 月間騰落率は「各月に平均的にどれだけ上昇したか or 下落したか」を表しています。
- 毎営業日更新
- シーズナルチャートと月間騰落率の見方などの詳しい解説は、以下のリンク先のページに掲載しています。

関連指標
銅先物のSQ日
銅先物(NY銅)のSQ日の日程は、以下のページで掲載しています。

銅先物の投機筋ポジションと実需筋ポジション
銅先物COMEXの投機筋ポジションと実需筋ポジションは、以下のページに掲載しています。

銅金レシオ(CGレシオ)
銅価格と金価格の比率を「銅金レシオ(CGレシオ)」といいます。銅金レシオ(CGレシオ)は、世界の先行きの景気回復・景気減速を表す指標で、金利の先行きを示す指標としても使われています。銅金レシオ(CGレシオ)の推移(チャートと時系列)と解説は、以下のページで掲載しています。

[速報] NY銅(銅先物COMEX)の時系列(historical data)
| 日付 |
NY銅 (銅先物COMEX) |
前日比 | 前日比% |
円建てNY銅 (円建て銅先物COMEX) |
前日比 | 前日比% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年10月9日 | 6.692 | +0.124 | +1.89% | 1,058.47 | +21.06 | +2.03% |
| 2026年10月8日 | 6.568 | -0.081 | -1.22% | 1,037.42 | -16.58 | -1.57% |
| 2026年10月7日 | 6.649 | +0.000 | +0.00% | 1,054.00 | +3.72 | +0.35% |
| 2026年10月6日 | 6.649 | +0.008 | +0.12% | 1,050.28 | +2.66 | +0.25% |
| 2026年10月5日 | 6.641 | +0.092 | +1.40% | 1,047.62 | +12.29 | +1.19% |
| 2026年10月2日 | 6.549 | +0.011 | +0.17% | 1,035.33 | +2.52 | +0.24% |
| 2026年10月1日 | 6.538 | -0.083 | -1.25% | 1,032.81 | -8.87 | -0.85% |
| 2026年9月30日 | 6.621 | +0.018 | +0.27% | 1,041.68 | +2.37 | +0.23% |
| 2026年9月29日 | 6.603 | -0.030 | -0.45% | 1,039.31 | -6.84 | -0.65% |
| 2026年9月28日 | 6.633 | -0.133 | -1.97% | 1,046.16 | -28.15 | -2.62% |
| 2026年9月25日 | 6.766 | -0.024 | -0.35% | 1,074.31 | +1.55 | +0.14% |
| 2026年9月24日 | 6.790 | +0.037 | +0.55% | 1,072.75 | +16.92 | +1.60% |
| 2026年9月23日 | 6.753 | -0.083 | -1.21% | 1,055.83 | -12.98 | -1.21% |
| 2026年9月22日 | 6.836 | +0.074 | +1.09% | 1,068.81 | +11.57 | +1.09% |
| 2026年9月21日 | 6.762 | +0.071 | +1.06% | 1,057.24 | +11.10 | +1.06% |
| 2026年9月18日 | 6.691 | +0.030 | +0.45% | 1,046.14 | +5.29 | +0.51% |
| 2026年9月17日 | 6.661 | +0.152 | +2.34% | 1,040.85 | +29.22 | +2.89% |
| 2026年9月16日 | 6.509 | +0.066 | +1.02% | 1,011.63 | +14.96 | +1.50% |
| 2026年9月15日 | 6.443 | +0.039 | +0.61% | 996.67 | +12.50 | +1.27% |
| 2026年9月14日 | 6.404 | -0.144 | -2.20% | 984.17 | -28.48 | -2.81% |
| 2026年9月11日 | 6.548 | +0.001 | +0.02% | 1,012.65 | +6.18 | +0.61% |
| 2026年9月10日 | 6.547 | -0.341 | -4.95% | 1,006.47 | -52.49 | -4.96% |
| 2026年9月9日 | 6.888 | +0.065 | +0.95% | 1,058.96 | +9.92 | +0.95% |
| 2026年9月8日 | 6.823 | +0.141 | +2.11% | 1,049.04 | +8.52 | +0.82% |
| 2026年9月4日 | 6.682 | +0.018 | +0.27% | 1,040.52 | +2.80 | +0.27% |
| 2026年9月3日 | 6.664 | +0.071 | +1.08% | 1,037.72 | -19.07 | -1.80% |
| 2026年9月2日 | 6.593 | -0.007 | -0.11% | 1,056.79 | +2.05 | +0.19% |
| 2026年9月1日 | 6.600 | -0.087 | -1.30% | 1,054.75 | -15.31 | -1.43% |
| 2026年8月31日 | 6.687 | +0.028 | +0.42% | 1,070.05 | +8.81 | +0.83% |
| 2026年8月28日 | 6.659 | -0.030 | -0.45% | 1,061.24 | -3.78 | -0.35% |
[速報] LME銅の時系列(historical data)
| 日付 | LME銅 | 前日比 | 前日比% |
|---|---|---|---|
| 2026年10月9日 | 14,540.00 | +231.00 | +1.61% |
| 2026年10月8日 | 14,309.00 | -166.50 | -1.15% |
| 2026年10月7日 | 14,475.50 | +60.50 | +0.42% |
| 2026年10月6日 | 14,415.00 | -5.00 | -0.03% |
| 2026年10月5日 | 14,420.00 | +161.50 | +1.13% |
| 2026年10月2日 | 14,258.50 | +15.00 | +0.11% |
| 2026年10月1日 | 14,243.50 | -166.50 | -1.16% |
| 2026年9月30日 | 14,410.00 | -28.50 | -0.20% |
| 2026年9月29日 | 14,438.50 | +25.50 | +0.18% |
| 2026年9月28日 | 14,413.00 | -209.50 | -1.43% |
| 2026年9月25日 | 14,622.50 | +1.50 | +0.01% |
| 2026年9月24日 | 14,621.00 | +3.00 | +0.02% |
| 2026年9月23日 | 14,618.00 | -130.50 | -0.88% |
| 2026年9月22日 | 14,748.50 | +87.50 | +0.60% |
| 2026年9月21日 | 14,661.00 | +139.50 | +0.96% |
| 2026年9月18日 | 14,521.50 | +30.00 | +0.21% |
| 2026年9月17日 | 14,491.50 | +259.00 | +1.82% |
| 2026年9月16日 | 14,232.50 | +149.00 | +1.06% |
| 2026年9月15日 | 14,083.50 | +82.50 | +0.59% |
| 2026年9月14日 | 14,001.00 | -239.00 | -1.68% |
| 2026年9月11日 | 14,240.00 | +6.50 | +0.05% |
| 2026年9月10日 | 14,233.50 | -534.00 | -3.62% |
| 2026年9月9日 | 14,767.50 | +59.00 | +0.40% |
| 2026年9月8日 | 14,708.50 | +293.00 | +2.03% |
| 2026年9月4日 | 14,415.50 | +82.00 | +0.57% |
| 2026年9月3日 | 14,333.50 | +118.00 | +0.83% |
| 2026年9月2日 | 14,215.50 | -59.00 | -0.41% |
| 2026年9月1日 | 14,274.50 | -19.50 | -0.14% |
| 2026年8月31日 | 14,294.00 | +0.00 | +0.00% |
| 2026年8月28日 | 14,294.00 | +11.50 | +0.08% |
銅価格の解説
NY銅(ニューヨーク銅)とは?
NY銅(読み方:ニューヨーク銅|英語:COMEX COPPER)とは、「Copper先物COMEX」や「COMEX銅」とも呼ばれる、金属先物・金属オプション取引で米国最大のCOMEX(ニューヨーク商品先物取引所)で取引されている銅先物です。NY銅は銅価格の世界的指標となっており、銅価格の推移を見る場合はまずこれを見るのが一般的です。
LME銅とは?
LME銅とは、非鉄金属の世界最大規模かつ最古の市場であるロンドン金属取引所(LME)で取引されている銅です。このLME銅も銅価格の世界的指標です。日本の銅取引価格(国内銅建値)は、このLME銅の価格をもとに輸送費や為替を考慮して国内産銅メーカーが決定しています。銅建値とは、銅先物をいくらで何キロ契約したかを表す単位です。一般的にLME銅の3カ月物の先物価格が利用されており、また3カ月物が市場の注目度が最も高いことから、当ページではLME銅の3カ月物の推移を掲載しています(LME銅はチャートのみの掲載)。
NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の違い?どちらを見ればいい?
NY銅(銅先物COMEX)とLME銅は、ともに銅価格の世界的指標ですので、COMEXはLMEに、LMEはCOMEXの相場に影響を与え、取引単位等は違えど連動しているのが以チャートを見てもらえればわかると思います。よって、どちらを見てもらってもいいと思いますが、取引単位をそろえると時に両者の相場は乖離することがあります。これは様々な要因が考えられますが、大きくは在庫の影響の可能性があります。例えば米国の銅在庫が減少していればNY銅はより上昇しやすく、米国の銅在庫が増加していればNY銅はより低下しやすいと推察できます。ただ、LMEも米国に銅倉庫がありますので、乖離はそう大きくはなりにくいと思います。
銅価格の水準と目安(レンジや平均値など)
当ページではチャートの欄に、NY銅(銅先物COMEX)の過去最高値・過去最安値・基本レンジ・平均値のデータを表記しています。これは1910年から現在までの過去全てのデータから算出し表記しています。NY銅(銅先物COMEX)の基本レンジは、1910年からの月次データから標準偏差±1σをレンジの上限・下限としています(これらのデータは毎月月初にデータ更新しています)。銅価格は近年大きく振れていますので標準偏差の値も大きくなっています。そのため標準偏差-1σはマイナスになることもあり、マイナスの場合は「0」として表記しています。
ドクターカッパー(銅価格は景気の先行指標?)
銅は電線や家電、自動車など幅広く使われていますので、銅価格の動向は景気の先行指標としても使われます。特に、銅の最大の消費国は中国で世界の消費の5割を中国が占めていますので、中国動向が同の価格に影響を与えやすく、中国の景気を占う上でも重要な指標として注目度が高いです。銅価格が下がっていれば中国の景気が減速しているのではないか、銅価格が上がっていれば中国の景気が拡大するのではないか、というように、中国の実体経済の強弱を計る指標としてよく使われます。これらのことから、銅価格は景気の変化を診断する「ドクターカッパー」の異名を持ちます。
銅の最大需要は電線!
銅の最大需要は電線です。電線向けの投資には季節性があり、過去平均では年後半に増加しやすい傾向があります。これは実需の買いですので、銅価格は年後半に上昇しやすい傾向があります。
銅価格は中国の工業セクターとインドに注目!
銅価格は中国の影響を受けやすいので、中国の政策や景気に左右されやすいです、また、中国の工業セクターの利益に連動しやすい傾向があり、工業セクターの利益に半年ほど遅れて連動する傾向がみられます。また、近年、資源は中国からインドの需要が高まっていますので、インドの政策や景気にも左右されやすくなっています。
銅は鉱山で採掘される!銅鉱山の供給制限をチェック!
銅の供給面ですが、銅は鉱山で採掘されますので、銅価格は鉱山生産の動向にも影響を受けます。ただ、大規模な鉱山はなくなってきていますので、銅の供給制限は出てきやすい状況にはなってきています。
銅には価格カルテルがない!
銅は原油のOPEC(石油輸出国機構)のように価格カルテルが存在しないので、銅価格は純粋に景気の影響を受けやすい特徴があります。
EV(電気自動車)の普及と銅
近年はEV(電気自動車)の普及が見られますが、電気自動車のモーターは銅をたくさん使うため、電気自動車の需要動向によっても銅価格は左右されます。
銅スクラップの輸入激減!中国の環境規制の影響
中国では習近平政権のもと、環境をよくする政策がとられています。これまで銅スクラップを使って銅を作っていましたが、銅スクラップは輸入してはいけないことになりました。この環境規制により、銅スクラップの輸入は激減しました。通常であればそれに代わって国内の銅生産を増やすか、海外から銅地金・製品を輸入する必要がありますが、国内の需要減によってどちらも減少傾向です(19年時点)。ゆえに、銅価格を見る場合は、それらの動向も見て判断する必要があります。一方で、上記のように、EV(電気自動車)のように電化が進めば銅の需要は増えますので、環境規制によって今後銅の需要が増える側面も持ち合わせています。
銅価格が上昇しても景気拡大していない?その理由(実需筋と投機筋)
銅市場のプレイヤーは、実需筋と投機筋だけです。実需筋の売りに対して投機筋の買いという構図が基本です。実需筋の買いに投機筋の売りの局面もありますが、これは基本的にイレギュラーな構図です。投機筋は現物を持っていませんので(投機筋は現物が必要ない)、投機筋が売り向かっている局面の場合、いずれ買戻しが入ってくると見られます。上記のように、銅の最大需要は電線で年後半に買いが入りやすいことから、年前半から銅が売られている場合は下落している場合)、年後半にかけてその買戻しが入りやすくなると考えられます。ただし、その影響による年後半の銅価格の上昇は中国景気を反映していませんので、見る際は注意が必要です。銅の投機筋と実需筋のポジションは、チャート下の欄で紹介しているリンク先のページで掲載していますので、参照して下さい。
銅価格の上昇・下落は投機筋によるものか?その見極め方
銅は純粋に景気を反映しやすい特徴がありますが、電線の需要や中国景気が影響しているわけでもないのに銅価格が上昇する場合があります。この場合、投機筋による買いが入っている可能性が高いです。例えば、株式が割高になり、株式への投資が魅力的でなくなった場合、通常は金などへの投資が活発になりやすいですが、金価格も上昇していて割高だと見られている場合に銅が割安と見られれば銅への資金流入が起こりやすくなります。このように、銅の上昇が投機筋の買いによるものと推察できる場合、以下で解説する「コンタンゴ」であるか「バックワーデーション」であるかもチェックしておくとよいでしょう。銅先物がコンタンゴである場合、より投機筋の買いによる上昇と判断することができます。
金価格の推移と解説は、以下のページに掲載しています。

銅先物は3カ月物が最も流動性が高い・利益確定時に注意!
銅先物など非鉄金属の先物は、3カ月物が最も流動性が高いです。投機筋は流動性を欲しますので、通常は3カ月物が狙われやすいです。よって、買いも売りも3カ月物を中心に見ておくのがよいでしょう。また、投機筋は四半期ごとに成績が求められますので、例えば、3月から投機筋の買いによって銅価格が上昇していた場合、6月末には手仕舞いが出るのではないか?あるいは9月末に手仕舞いが出るのではないか?と推察できます。この手仕舞いが出れば銅価格は下がりやすくなるので、この例のようなケースの場合は四半期末の相場は注意して見ておいた方がよいでしょう。
ただし、投機筋は闇雲に先物に買いや売りを入れるわけではありません。根拠となる材料があって買いや売りを入れます。投機筋が銅を買い上がっている場合、今後の銅の需要・供給を分析して買いを入れていますので、投機による急騰や急落があるにせよ、買い上がっている場合は中長期的には上昇トレンドを形成しやすいと考えられます(逆の場合であれば下降トレンドを形成しやすい)。
銅の現物と先物の関係と価格差(コンタンゴとバックワーデーション)
銅の現物と、将来の銅の取引である銅先物には価格差があります。先物には理論価格があります。銅先物の場合、銅の現物の価格に金利と倉庫の保管料がプラスされた価格となります。これが銅先物の理論価格です。金利と倉庫の保管料がプラスされますので、通常は銅の現物より銅の先物の方が価格が高くなります。
コンタンゴとは?期先の価格が高い状態
銅先物は通常、期先の方が価格が高くなります。この状態を「コンタンゴ」といいます。銅先物は金利や保管料がプラスされますので、将来になればなるほど価格が高くなります。
バックワーデーションとは?期先の価格が低い状態
期近の価格が高く、期先の方が価格が安くなる場合、これを「バックワーデーション」といいます。
バックワーデーションはなぜ起こる?
これは現物の需要が高まっている場合に起こりやすいです。あるいは現物が足りない場合に起こりやすいです。需給がタイトになっている状況で起こりやすい現象です。
- 当ページは、NY銅(銅先物COMEX)とLME銅の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「銅価格とは」
「Copper先物COMEXとは(銅先物COMEX)」
「NY銅とは」 - Source:CME(Chicago Mercantile Exchange),LME(The London Metal Exchange)
- NY銅の単位:USD and cents/pound
- LME銅の単位:USD/MT
- COMEX COPPER(HG) historical data&chart
- LME Copper(LMCADS03/LME Copper-3Month) historical data&chart

