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銅金レシオ(CGレシオ・銅金比率)

銅金レシオ(CGレシオ)の最新データを速報で掲載しています。

銅金レシオ(CGレシオ)は、上昇すれば世界景気回復、低下すれば世界景気減速を表す指標。世界経済の先行きを占う指標として使われており、日本株と正の相関があります。新債券王のジェフリー・ガンドラック氏が以前、金利の先行きを示す指標として銅金レシオ(CGレシオ)に注目していると述べたことから有名になった指標でもあります。銅価格と金価格のチャートも掲載していますので比較して見てみましょう。

銅金レシオ(cgレシオ・銅金比率)

AIによる銅金レシオ(CGレシオ)の重要度評価

4.2

銅は「ドクター・カッパー」として知られ、世界経済の健康状態を測る指標とされる一方、金は安全資産としての性質を持つ。銅金レシオ(CGレシオ)は、リスクオン(銅高・金安)とリスクオフ(銅安・金高)の市場動向を示唆するため、経済状況や投資家心理を把握するのに役立つ。銅金レシオ(CGレシオ)の上昇は、景気回復やインフレ期待の高まりを意味することが多く、特に中央銀行の金融政策や市場予測において注目される。一方、銅金レシオ(CGレシオ)の低下は、経済の減速やリスク回避の傾向を示すことが多い。コモディティ市場と金融市場を結びつける希少な指標であり、資産配分や市場予測においてユニークな位置を占める。特に、株式市場や債券市場と異なる視点を提供するため、マクロ経済分析で有用。過去の景気転換期において、CGレシオの変動が景気後退や回復を先行して示唆するケースが多かった。ただし、他の要因(地政学リスクや一時的な市場歪み)が影響することもあり、単独での予測精度には限界がある。また、銅や金価格は投機的な動きに影響を受けやすく、短期的にはレシオが経済の実態を反映しない場合がある。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

チャート(銅金レシオ・CGレシオ・銅金比率)

[日次] 銅金レシオ(CGレシオ・銅金比率)のチャート

銅金レシオ(cgレシオと銅金比率)のチャート

[日次] 銅価格と金価格のチャート

銅価格と金価格のチャート
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  • Chart [CGR(Copper to Gold Ratio)-Daily]
  • Chart [Copper,Gold-Daily]

LME銅とNY金の推移と解説はこちら

銅金レシオの算出で用いているLME銅(3カ月物)とNY金の推移と解説は、以下のページで掲載しています。

[速報] 最新データ|銅金レシオ(CGレシオ)の時系列(historical data)

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銅金レシオ(CGレシオ・銅金比率)の解説

銅金レシオとは?

銅金レシオ(読み方:どうきんれしお|英語:CGR/Copper to Gold Ratio)とは、「銅金比率(どうきんひりつ)」や「CGレシオ(しーじーれしお)」、「CGR」、「銅金相対価格(どうきんそうたいかかく)」とも呼ばれる、価格(銅先物価格)を価格(金先物価格)で割った倍率です。

銅金レシオ(CGレシオ)は、新債券王ジェフリー・ガンドラック氏が以前、金利の先行きを示す指標として注目していると言及したことから有名になった指標です。

銅金レシオ(CGレシオ)の計算式

銅金レシオ(CGレシオ)=銅先物価格÷金先物価格

銅金レシオ(CGレシオ)は、銅先物価格「LME銅:ロンドン金属取引所(LME)の銅先物価格(3ヵ月物)」と、金先物価格「NY金先物」の銅金レシオが最もよく見られていますので、当ページではその推移を掲載しています。

銅金レシオ(CGレシオ)で何がわかる?

  • 銅は主に産業用途で使われ、景気回復時に買われやすい特徴があります
  • 金は安全資産として景気減速時に買われやすい特徴があります

この2つの特徴を組み合わせた指標が「銅金レシオ(CGレシオ)」です。

景気回復期待がある時に銅価格は上昇し金価格は下落、景気減速懸念がある時に銅価格は下落し金価格は上昇しやすいため、

  • 銅金レシオ(CGレシオ)が上昇すれば景気回復
  • 銅金レシオ(CGレシオ)が低下すれば景気減速

を表します。

銅価格の特徴

銅価格は景気の先行指標となりやすく、銅には原油のように価格カルテルがないので、純粋に景気の影響を受けやすい特徴があります。また、銅は最大の消費国である中国の景気を占う指標としても見られています。

金価格の特徴

金は安全資産(無リスク資産)です。金は世界経済が下振れする懸念がある時に不安のヘッジとして買われやすい(価格は上昇しやすい)特徴があり、地政学リスクの高まりも上昇要因となります。

金価格と銅価格は同時に上昇することもある?金融相場と銅金レシオの関係

金価格と銅価格は同時に上昇することもあります。世界経済の下振れと上振れの期待が同居している場合や、世界経済が下振れする懸念があるものの中国経済の上振れ期待がある場合などは、金価格と銅価格は同時に上昇することもあります。

金価格と銅価格は同時に上昇することは、ファンダメンタルズ的には矛盾することです。ただ、世界経済が下振れする懸念がある時に中央銀行が大量の資金供給を行う場合、つまり金融相場の場合に同時上昇は起こりやすいです。

為替への影響は?

金価格と銅価格が同時に上昇する場合、商品(コモディティ)米ドル建てで取引されるためドル安を伴うことが多いです。

日本株(日経平均株価)と銅金レシオ(CGレシオ)は相関しやすい

銅金レシオ(CGレシオ)は、日経平均株価と正の相関があります。日本株は世界の景気敏感株と呼ばれていほど世界景気の影響を受けやすいので、銅金レシオ(CGレシオ)の上昇は日本株にとって上昇要因となりやすく、低下すれば日本株にとって下落要因となりやすい傾向があります。

グローバル製造業PMIと銅金レシオ(CGレシオ)は連動しやすい

銅金レシオ(CGレシオ)は世界経済の先行きを占う指標として使われており、世界的な景況感を示すグローバル製造業PMIとの連動性が高いことでも有名です。グローバル製造業PMIの解説と推移は、以下のページで掲載しています。

グローバル製造業PMI(世界製造業PMI)
グローバル製造業PMI(世界製造業PMI)のチャートと時系列です。マクロ指標の先行指標として、また製造業は世界の景気循環の起点となりやすいため注目度が非常に高く、日本株への影響も大きい。水準や発表日、株価との関係の解説も掲載。

米国10年国債利回りと銅金レシオ(CGレシオ)は相関しやすい

銅金レシオ(CGレシオ)は景気回復期待で上昇し、景気悪化懸念で低下しますが、債券の利回りも景気回復期待で上昇し、景気悪化懸念で低下しやすい特徴があります。そのため、米国10年国債利回りと銅金レシオ(CGレシオ)は強い相関があります。よって、新債券王ジェフリー・ガンドラック氏は以前、金利の先行きを占う指標として銅金レシオ(CGレシオ)に注目していると言及しました。

米国10年国債利回りの解説と推移は、以下のページで掲載しています。

米国の国債利回り(2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回り)と利回り差
米国(アメリカ)の国債利回りの長期の推移(チャートと時系列)です(速報)。2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回りとその利回り差、中立金利、FF金利(FFレート)や景気後退期、株価、移動平均線との比較チャートも掲載。10年国債は長期金利の指標。

ただし、FRB(連邦準備制度理事会)QE(量的緩和政策)によって、米国10年国債利回りと銅金レシオ(CGレシオ)は相関が弱まる傾向もあります。

  • 当ページは、銅金レシオ(CGレシオ・CGR・銅金比率)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 単位:倍
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は改定値を上書きして掲載しています。
  • CGR(Copper to Gold Ratio) historical data&chart