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イールドレシオ(米国の長期金利とS&P500)

イールドレシオの概要

イールドレシオ(米国・アメリカ)

当ページで掲載しているイールドレシオを見れば、米国の国債と比較して米国株が割高なのか・割安なのかがわかります。さらに、これを見ればお金の流れを見ることができます。市場がリスクオンに傾いているのかリスクオフに傾いているのかも把握でき、債券投資が有利なのか、株式投資が有利なのかもわかります。短中期の適切な資産配分を決定する際にも使われる有名な指標です。

  • 当ページは、米国のイールドレシオ(米国の長期金利とS&P500)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    イールドレシオとは
  • Source:株式マーケットデータ
  • yield ratio(us):10-Year Treasury Constant Maturity/S&P500(SPX) earnings yield historical data&chart

イールドレシオとは?

イールドレシオとは、長期金利(10年国債利回り)を株式益利回りで割って算出される、債券(国債)と株式を比較して株式が割高か割安かを見る指標です。株式の魅力度を測る指標として使われています。

イールドは「利回り」、レシオは「比率」という意味です。イールドレシオは、長期金利と株式益利回りの「比率」ですので、債券(国債)と株式の相対的な割高・割安を測る指標です。戦術的アセットアロケーション(Tactical Asset Allocation)でも相対的な資産の割高・割安を測る指標として使われています。

イールドレシオの計算式

イールドレシオ=長期金利(10年国債利回り)÷株式益利回り
当ページでは、米国のイールドレシオを掲載していますので、長期金利は米国10年国債利回り、株式益利回りはS&P500の株式益利回りを用いて算出しています。米国株の割高・割安を測るには、このイールドレシオを見るのが最も一般的です。計算式は以下。
米国のイールドレシオ=米国の長期金利(米国10年国債利回り)÷S&P500の株式益利回り
※S&P500の株式益利回りは毎週末時点の数値を用いています。

米国10年国債利回りはこちら

米国の10年国債利回りの解説と推移(チャートと時系列)は、以下のページで掲載しています。

米国の国債利回り(2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回り)と利回り差
米国(アメリカ)の国債利回りの推移(チャートと時系列)です(速報)。2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回りとその利回り差、中立金利、FF金利(FFレート)や景気後退期、株価、移動平均線との比較チャートも掲載。10年国債は長期金利の指標。

イールドレシオが高い・低いで株式の割安・割高を見る方法

  • イールドレシオは、その数値が低いほど国債に比べて株式が割安
  • イールドレシオは、その数値が高いほど国債に比べて株式が割高

イールドレシオは長期金利と株式益利回り(予想ベース)の比率で、国債と比較して株式が割安か割高かを測る相対評価ですので、数値が低いから株価が上がる、数値が高いから株価が下がる、と見る指標ではありません。今後のFRB(連邦準備制度理事会)金融緩和的なのか金融引き締め的なのかで金利は上下しますし、今後の企業業績は伸びると予想されているのか鈍化すると予想されているのかによっても上下します。ゆえに、あくまで国債と株式の相対評価です。

イールドレシオを見れば、お金の流れとリスクオン・リスクオフがわかる

イールドレシオは、国債の利回りと株式益利回りの比率ですので、これを見れば現在のお金の流れがわかります。数値が低くなっていれば安全資産(無リスク資産)である国債にお金が流れていることを示します。つまり、お金が安全な方へ流れている状況です。これは「リスクオフ」であることを示し、株式が割安になっていますので、この場合は株式投資が有利になります。

一方、数値が高くなっていればリスク資産(危険資産)である株式にお金が流れていることを示します。これは「リスクオン」であることを示し、国債が割安になっていることを示しますので、この場合は国債投資が有利になります。

もちろん、先行きの経済・金融環境によって割高・割安、あるいは有利・不利の判断はかわりますので、通常は過去の水準と比較して見るのが一般的です。

イールドレシオの目安・水準はどれくらい?

当ページでは、米国の長期金利とS&P500の株式益利回りから算出される米国株の割高・割安を測る際に最もよく見られているイールドレシオを掲載していますが、このイールドレシオは1倍が分水嶺で、過去40年の傾向では0から2.3倍程度の水準での推移となっています。

イールドスプレッドとイールドレシオの違い

当サイト「株式マーケットデータ」では、イールドレシオと似た指標である”イールドスプレッド”も以下のページで掲載しています(イールドスプレッドの解説と推移を掲載しています)。

イールドスプレッド(S&P500と長期金利・10年国債利回り)
米国(アメリカ)のイールドスプレッドのチャートと時系列です(速報)。市場で最もよく見られているS&P500と長期金利(10年国債利回り)の推移を掲載。水準と目安・メドのわかりやすい解説付。0%を超えると?バブル時やリーマンショック時の水準は?

このイールドスプレッドは、当ページのイールドレシオと同様に国債と株式を比較して割高・割安を測る指標で、米国の長期金利とS&P500の株式益利回りから算出されるイールドスプレッドを掲載していますが、イールドスプレッドは長期金利と株式益利回りを差し引いて算出される指標で絶対値の指標です。一方、当ページのイールドレシオは長期金利と株式益利回りの比率ですので、長期的な株式の割安感を測るに適している指標です。

チャート(イールドレシオ)

[日次] イールドレシオのチャート(S&P500と比較)

イールドレシオのチャート
  • Chart [Yield ratio(us)-Daily]
  • イールドレシオの分水嶺(方向性が決まる分かれ目)である1倍ラインに点線を引いています

[速報] 最新データ|イールドレシオの時系列(historical data)

単位:倍

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