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PCEコアとPCEスーパーコア(米国)

米国(アメリカ)のPCEコアとPCEスーパーコアの最新データを速報で掲載しています。米国の物価動向を示すPCEコア(PCEコアデフレーター)は、米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)がインフレ・デフレの度合いをはかる指標として重要視しています。その動向は米国の金融政策に影響するため、注目度が非常に高い指標です。
当ページでは、PCEコアデフレーターの過去から現在までの全てのデータと、コアCPIとの比較チャート、米国の政策金利であるFF金利(FFレート)との比較チャートも掲載しているため、米国の物価とFRBの利上げ・利下げのこれまでの推移がわかります。また、FRBが重視しているPCEのスーパーコアも掲載。スーパーコアは、エネルギーと住居を除いた個人消費支出(PCE)のサービス価格指数で、サービス分野の物価動向がわかります。

pceコアとPCEスーパーコア

AIによるPCEコアとPCEスーパーコアの重要度評価

4.6

PCEコアは、FRBがインフレ目標(2%)を設定する際に基準とするため、政策決定に直接影響を与える最重要指標の1つとしての地位を確立している。食品とエネルギーの影響を排除し、基調的なインフレ動向を示す。 FOMCの声明や議事録に頻出し、金融市場の価格変動に大きく寄与するため影響力が高い。ただし、エネルギーや食品価格の急変動時には、現実の購買力変化を反映しきれないことがある。
PCEスーパーコアは、 「サービス価格 – 住居費」を重視しており、賃金上昇が与える基調的なインフレ圧力を分析するために役立つ。FRBの特定の議論で注目されることが多く、将来の利上げや利下げの議論で利用されるケースが増加している。ただし、PCEスーパーコアはまだ新しい分析視点であり、市場参加者やメディアでの認知度はPCEコアに劣る。また、スーパーコアの細分化された視点は、一般的な市場参加者にとって理解しにくい場合があり、新興指標として特定の分析で重要だが、限定的な活用範囲が課題であるため評価はやや低くなる。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

チャート(PCEコア)

PCEコアのチャート(指数値)

米国のpceコアのチャート
  • チャート画像クリックで拡大表示します。
  • Chart [US PCE Core/Personal Consumption Expenditures Core(Personal Consumption Expenditures Excluding Food and Energy (Chain-Type Price Index))]
  • こちらは、PCEコアの指数値のチャートです。
  • チャートの灰色の期間が米国の景気後退期間です。景気後退期間の解説と推移は「景気後退期間(米国・アメリカ)」のページを参照してください。

PCEコアの前月比のチャート

米国のpceコアの前月比のチャート

PCEコアの前年比のチャート

アメリカのpceコアの前年比のチャート
  • Chart [US PCE Core/Personal Consumption Expenditures Core-MoM]
  • Chart [US PCE Core/Personal Consumption Expenditures Core-YoY]
  • 前年比のチャートには、FRBの物価目標のラインに赤色の点線を引いています。

FRBの物価目標のわかりやすい解説はこちら

FRBの物価目標の見方などわかりやすい解説は以下のページで掲載しています。

チャート(PCEコアとFF金利)

PCEコアとFF金利(米国の政策金利)のチャート

pceコアとFF金利(FFレート)米国の政策金利のチャート

FF金利の解説と推移はこちら

FF金利の解説と推移は、以下のページに掲載しています。

チャート(PCEコアとコアCPI)

PCEコアとコアCPIのチャート

pceコアとコアcpiのチャート
  • Chart [US PCE Core/Personal Consumption Expenditures Core-YoY,US Core CPI/Consumer Price Index-YoY]
  • FRBの物価目標2%ライン(PCEベース)に点線を引いています。

米国の物価指数としてはPCEの他に、消費者物価指数(CPI)も注目度が高い指標です。PCEとCPIの違い等の解説やCPIの推移(チャートと時系列)は、以下のページで掲載しています。

PCEから食料とエネルギーを除いたものが「PCEコア」ですが、CPIから食料とエネルギーを除いたものは「コアCPI(コア消費者物価指数)」です。比較して見る場合はコアCPIを見るようにしましょう。米国のコアCPIの解説と推移(チャートと時系列)は、以下のページで掲載しています。

チャート(PCEスーパーコア)

PCEスーパーコアのチャート(指数値)

pceスーパーコアの前月比のチャート
  • Chart [US PCE Super Core/Personal Consumption Expenditures:Services Excluding Energy and Housing(Chain-Type Price Index)]

PCEスーパーコアの前月比のチャート

pceスーパーコアの前月比のチャート

PCEスーパーコアの前年比のチャート

pceスーパーコアの前年比のチャート
  • Chart [US PCE Super Core/Personal Consumption Expenditures Super Core-MoM]
  • Chart [US PCE Super Core/Personal Consumption Expenditures Super Core-YoY]

PCEナウ(米国)の推移はこちら

米国のPCEコアがどの程度で着地するか、リアルタイムの予想値は以下の「PCEナウ(PCE NOW)米国・アメリカ」のページで確認できます。PCEナウは、精度が非常に高いCPIの予想値として市場で認知されています。

実質FF金利(PCEコアから算出)の推移はこちら

FF金利とPCEコアから算出される実質FF金利の推移と解説は以下のページで掲載しています

[速報] 最新データ|PCEコアとPCEスーパーコアの時系列(historical data)

公表されるPCEの変化率(前月比・前年比)は端数処理されていますので、公表されるPCEの指数値から算出する変化率の値とわずかに一致しない場合があります。当欄は、米商務省公表のPCEコアおよびPCEスーパーコアの指数値から算出している変化率(前月比・前年比)の小数点第2位までを掲載していますので、より細かな変化がわかります。

  • 単位:%
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PCEとは?わかりやすく簡単に解説

PCE(読み方:ぴーしーいー|英語:Personal Consumption Expenditures)とは、米国(アメリカ)の商務省が毎月発表している、米国の家計が購入した財やサービスを集計した経済指標です。PCEは、日本では「個人消費支出」と訳されています。

米国の個人消費は、米国のGDPの7割を占めています。個人消費支出は個人消費を部門別(耐久財・非耐久財・サービスなど)に見ることができる指標ですので、米国の経済状況を個人消費の観点から見る際に重視されています。

PCEデフレーターとは?

PCEデフレータ―とは、PCE(個人消費支出)の名目値から実質値を割って算出される物価指数です。

PCEデフレーターの計算式

PCEデフレーターの計算式は、以下の通りです。

PCEデフレーター=名目PCE÷実質PCE

PCEコアとは?

PCEコアとは、「PCEコアデフレータ―」と呼ばれる、PCEデフレーターから価格変動が大きい食料とエネルギーを除いた物価指数です。米国の消費者物価指数(CPI)より購買範囲が広く、個人の支出項目を対象としており、FRB(連邦準備制度理事会)インフレ(インフレーション)デフレ(デフレーション)の度合いをはかる指標として非常に重要視しているため、当ページではその推移を掲載しています。米国の金融政策を左右する指標であるため、注目度が非常に高いです。

PCEコアは、その数値の変化率がプラスであればインフレを示し、マイナスであればデフレを示します。一般的には、事前の市場予想より実際の数値が高ければドル買い材料となり(ドル高)、事前の市場予想より実際の数値が低ければドル売り材料(ドル安)と見られています。

ドルインデックスの推移はこちら

ドルの強弱は「ドルインデックス(ドル指数)」で確認できます。ドルインデックスの推移は、以下のページで掲載しています。

ドルインデックス(ドル指数)
ドルインデックス(ドル指数)のチャートと時系列です(ICEドルインデックス先物)。長期金利や実質金利、景気後退期、ドル円、ユーロドル、円指数やユーロ指数との比較チャートや移動平均線、長期と短期のチャートも掲載。見方もわかりやすく解説。

FRBの物価目標2%は消費者物価指数(CPI)とPCE(個人消費支出)どっちを見ればいい?

FRB(連邦準備制度理事会)は物価動向について、長期的に達成すべき物価目標をPCEコア前年比2%と設定しています。FOMC(連邦公開市場委員会)でもPCEコアの見通しが公表されています(以下で紹介するリンク先のページでPCEコアの見通しを掲載しています)。よって、最も重視されるのはPCEコアですが、現在は世界各国の中央銀行が金融政策目標として物価目標を設定しており、FRB以外の中央銀行は消費者物価指数(CPI)を採用しています。また米国ではPCEよりCPIの方が早く公表されるため、市場の注目度はCPIの方が高くなりやすい傾向があります。PCEコアに対応するCPIは「コアCPI」ですので、通常コアCPIが重視されやすいです。この他にも、FRBはFOMCの声明文で期待インフレ率(BEI)やエコノミスト等専門家が予想する期待インフレ率ついての言及も多いため、この4つの物価指標を重視していると見ることができます。

PCEコアの見通しはこちら

FOMCで公表されているFOMC参加者らのPCEコアの見通しは、以下のページで掲載しています。

FF金利の予想分布(ドットチャートより)・ターミナルレート・中立金利・米経済見通し
FOMC後に公表される政策金利見通し(上限・中央値・下限)、ターミナルレート、中立金利、米国(アメリカ)の経済見通しの推移を掲載。FRBの今後の利上げ・利下げ回数がわかります。中立金利は推定レンジも掲載。見方のわかりやすい解説含む。

米国の期待インフレ率はこちら

米国の期待インフレ率の推移と解説は、以下のページで掲載しています。

期待インフレ率(BEI)米国
米国(アメリカ)の期待インフレ率(BEI・ブレークイーブンインフレ率)のチャートと時系列です。10年期待インフレ率と5年期待インフレ率、5年先5年期待インフレ率、ミシガン大学の期待インフレ率(1年先・5年先)を掲載。長期金利と実質金利の関係や計算式も掲載。

PCEスーパーコアとは?

PCEスーパーコアとは、「PCEスーパーコア指数」とも呼ばれる、米商務省が算出・公表しているエネルギーと住居を除いた個人消費支出(PCE)のサービス価格指数です。米国のサービス分野の物価動向を測る指標で、FRB(連邦準備制度理事会)が注目している指標として有名です。

共通インフレ期待指数の推移はこちら

FRB開発の長期のインフレ期待のベースライン指標としてPCE(10年先)を用いた指標「共通インフレ期待指数」は、以下のページで掲載しています。

CIE(共通インフレ期待指数)
FRBが開発した共通インフレ期待指数(CIE:Common Inflation Expectations)のチャートと時系列です。過去から現在の共通インフレ期待指数の動きがわかります。用いられている指標の一覧や期待インフレ率との違い、特徴の解説も掲載。

MCTインフレ率(多変量コアトレンドインフレ)の推移はこちら

NY連銀公表のMCTインフレ率(多変量コアトレンドインフレ)は、PCEコアから米国のインフレの持続性を測定した指標です。以下のページで掲載しています。コア財・モノ、サービス、住宅の推定値も掲載。

MCTインフレ率(多変量コアトレンドインフレ)
NY連銀公表のMCTインフレ率(多変量コアトレンドインフレ)のチャートと時系列です。わかりやすい解説付。個人消費支出 (PCE) のPCEコアデフレーターから米国のインフレの持続性を測定した指標です。コア財・モノ、サービス、住宅の推定値も掲載。
  • 当ページは、PCEコアとPCEスーパーコア(米国)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    PCEデフレータ・PCEコアデフレータとは(見方と解説)
  • Source:商務省(U.S. Bureau of Economic Analysis)
  • 単位:%
  • 季節調整済み
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は上書きして掲載しています
  • 公表される変化率は端数処理(四捨五入)で指数値から算出の変化率の値とわすかに一致しない場合があります。
  • Personal Consumption Expenditures Excluding Food and Energy (Chain-Type Price Index):PCE Core/Personal Consumption Expenditures Core(us),Personal Consumption Expenditures: Services Excluding Energy and Housing (Chain-Type Price Index) historical data&chart