日本のリスクプレミアムの概要
リスクプレミアムは「リスクに対する見返りに相当する部分」、つまり投資家が将来のリスクに対して要求する金利の上乗せ分です。リスクフリーレート(無リスク利子率・安全資産利子率)に対する株式の超過リターンが「リスクプレミアム」です。株式のバリュエーションが測れる指標です。当ページでは、月次と日次のリスクプレミアムのチャートを掲載していますので、短期的・長期的に推移が確認でき、日本と米国(アメリカ)のリスクプレミアムの比較チャートも掲載しています。
- 当ページは、日本のリスクプレミアムの推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「リスクプレミアムとは」 - Source:株式マーケットデータ
- Risk Premium(japan) historical data&chart
当ページのリスクプレミアムについて
当ページの日本のリスクプレミアムは、日経平均株価と名目金利から算出しています。
日銀のETF買いとリスクプレミアム
リスクプレミアムは、投資家が将来のリスクに対して要求する金利の上乗せ分です(リスクプレミアムのわかりやすい解説は、以下「米国(アメリカ)のリスクプレミアムの推移はこちら」の欄に貼ってあるリンク先のページに記載していますので参照してください)。
日銀(日本銀行)は、このリスクプレミアムを下げるためにETF買いを行っています(2024年3月に新規買入れ終了)。日銀のETF買いの推移は以下のページで掲載しています。
米国(アメリカ)のリスクプレミアムの推移はこちら
リスクプレミアムのわかりやすい解説と、米国のリスクプレミアムの推移(チャートや時系列)は、以下のリンク先のページで掲載していますので参照してください。
日本のリスクプレミアムの水準と目安(リスクプレミアムの平均値はどれくらい?)
当ページでは日経平均株価と日本の名目金利から日本のリスクプレミアムを算出・掲載していますが、このリスクプレミアムの過去20年平均は約6%です。ゆえに、日本のリスクプレミアムは6%が目安の水準となります。上記リンク先の米国のリスクプレミアムと比較して高く、投資家が将来のリスクに対して要求する上乗せ金利が日本の方が高いことを表しています。
さて、日本のリスクプレミアムの平均は約6%ですが、この平均6%を基準に日本では債券投資が魅力的か株式投資が魅力的かを見るのが一般的です。
見方ですが、
- 日本のリスクプレミアムが6%以上であれば株式投資の方が魅力的
- 日本のリスクプレミアムが6%以下であれば債券(国債)投資の方が魅力的
というのが平均値から見たリスクプレミアムの見方です(あくまで過去20年平均から見た見方です。以後、投資家が将来のリスクに対して要求する上乗せ金利が下がれば平均値は下がります)。この他、先行き金利が上がるのか下がるのか、EPSは上がるのか下がるのかによってリスクプレミアムと株価を見るのも一般的です。例えば、株式益利回りが上昇してリスクプレミアムが上昇してEPSが上がらなければPERが下がって株価は理屈上下落しますし、リスクプレミアムが低下してPERが上昇すれば株価は上昇しますので、リスクプレミアムがどちらにとって魅力的な水準か、そして先行きの経済や金融環境はどうかを見て判断するのが一般的です。
チャート(リスクプレミアム)
[月次] 日本のリスクプレミアムのチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- 月次のチャートは2004年1月からの推移を掲載しています(月末値を反映)。
- 空白の箇所は算出不可の期間です。
- 過去20年平均のラインに黒色の点線を引いています。
- 日経平均株価との比較チャートにしています。
- Chart [Risk Premium(japan) & NIKKEI225-Monthly]
[日次] 日本のリスクプレミアムのチャート
- 2020年5月にリスクプレミアムの急落は、コロナショックで業績予想が見送られて市場予想が遅れ、利益予想をゼロとして算出されたためです。
- Chart [Risk Premium(japan) & NIKKEI225-Daily]
[日次] 日本と米国(アメリカ)のリスクプレミアムの比較チャート
- 当サイト「株式マーケットデータ」で実施したアンケート結果により、日本と米国のリスクプレミアムの比較チャートを掲載しています。
- Chart [Risk Premium(US-Japan)-Daily]
リスクプレミアムと長期金利の推移はこちら
日本のリスクプレミアムと日本の長期金利の推移は、以下のページで比較チャートで掲載しています。
[速報] 最新データ|日本のリスクプレミアムの時系列(historical data)
日付 | リスクプレミアム (日本) |
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