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恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)

Fear & Greed Index(フィア&グリード指数:恐怖と強欲指数/恐怖と貪欲指数/恐怖と欲望指数)の最新データを速報で掲載しています。

恐怖と強欲指数は、投資家心理を指数化し、感覚的な市場のムードを可視化した指標です。現在の市場のムードが”恐怖(悲観)に傾いているか”、”強欲(楽観)に傾いているか”がわかります。7つの主要な市場データから算出される指標であるため、1つの指標では見落としがちな情報も補完できる特徴があります。恐怖が強いときは底値圏、強欲が強いときは過熱と判断する指標として用いられています。

fear and greed index(恐怖と強欲/恐怖と貪欲指数/恐怖と欲望指数)

AIによる恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の重要度評価

3.4

恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、センチメントをざっくり把握するには便利で指標で、極端な数値(10台 or 90台)のときは逆張り指標として役立つ。だが過信は禁物。VIXやプットコールレシオなど、複数の心理指標を1つに統合しているのは面白く、他にない視点の指標。SNSや海外金融メディアでは話題になりやすいが、日本ではまだ知名度にばらつきあり。中・上級者向けの指標である。「極端な数値が出たときに市場の過熱感や冷え込みを確認する」補助ツールとして使うのが正解。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

チャート(恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index))

[日次] 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の長期チャート

恐怖と強欲指数(fear and greed index)の長期チャート
  • 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の長期チャートです。「極端な強欲」「強欲」「中立」「恐怖」「極端な恐怖」の範囲ごとに色分けして掲載しています。それぞれの範囲の見方は、以下の解説欄を参照して下さい。
  • 日次データをチャート化しています。暫定値が反映された後、改定があれば改定値が反映されます(以下の時系列の表のデータも同様です)。
  • Chart [Fear and Greed Index-Daily]

[日次] 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)とS&P500の比較チャート

恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)とS&P500のチャート
  • Chart [Fear and Greed Index,S&P500-Daily]
  • 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、VIX指数やプットコールレシオと一緒に見た方がいい指標です。すべて極端な値が出ている時、逆張りの精度が上がります(以下の解説欄を参照して下さい)。VIX指数やプットコールレシオ(S&P500)の推移は、以下のリンク先のページで掲載しています。

VIX指数とプットコールレシオの推移はこちら

[速報] 最新データ|恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の時系列(historical data)

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恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の解説

Fear & Greed Indexとは?

Fear & Greed Index(読み方:フィア&グリード指数)とは、日本では「恐怖と強欲指数」「恐怖と貪欲指数」「恐怖と欲望指数」と呼ばれる、投資家心理を「恐怖(Fear)」から「強欲(Greed)」までのスペクトラムで数値化した指数です。CNN(CNN Business)が算出・公表し、株式市場のセンチメント(投資家の心理状態)を一目で判断できるツールとして、特に米国株式市場を中心に投資家の間で広く使われています。

構成要素と計算方法

恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、以下の7つの市場データを用いて計算されます。それぞれが等しい比率で加味され、総合スコア(0〜100)を算出します。

指標説明
①株価のモメンタムS&P500の現在値と125日移動平均線との乖離
②株価の強さ52週高値を更新している株の比率
③株価の幅上昇銘柄と下落銘柄の比率(NYSE
プットコールレシオオプション市場におけるプット(売り)とコール(買い)の比率
ハイイールド債(ジャンク債)の需要高リスク社債と安全資産(国債)の利回り差
⑥市場ボラティリティVIX指数(恐怖指数)の水準
⑦安全資産への逃避株式と債券の相対的なパフォーマンス(株が売られ債券が買われているか)

※各要素は過去の平均的な水準と比較してスコア化され、合算されます。

見方・水準の目安

恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、0~100の間で推移する指標です。0に近いほど恐怖(悲観)が強いことを示し、100に近いほど強欲(楽観)が強いことを示します。相場の過熱/冷え込みの目安の水準は以下の通りです。

スコア範囲解釈
76~100極端な強欲(Extreme Greed)
55~75強欲(Greed)
46~54中立(Neutral)
26~45恐怖(Fear)
0~25極端な恐怖(Extreme Fear)

恐怖と強欲指数の活用方法のポイント

恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の主な活用方法を紹介します。

①逆張りのヒント(逆張りのタイミング)

  • 恐怖が極端なとき(指数が25以下など)は「売られすぎ」、買い場の可能性。
  • 強欲が極端なとき(76以上など)は「過熱感」、利確や警戒のサイン。
指数レベル市場心理実際の傾向投資行動のヒント
76〜100極端な強欲天井圏のことも多い利確、守りへのシフト
46〜54中立レンジ相場になりやすい明確なサインは出にくい
0〜25極端な恐怖底打ちが近いケースが多い現金→株式へ切り替え検討

②他指標と組み合わせる

③センチメントの転換点を探る

  • 急激な指数の変化が市場の転換点を示唆することがあります。

恐怖と強欲指数で逆張りが有効だった実例(米国市場)

実例① 2020年3月【コロナショックの暴落底】

  • 指数水準2〜4(極端な恐怖)
  • 背景:パンデミックでS&P500が急落(約30%下落)
  • その後:3月23日を底に株価はV字回復。F&G指数は数週間で30〜50台へ戻る。
  • 逆張り効果:底値圏のサインとして機能。大きなリバウンド相場に。

VIXも80超(史上最大級)、プットコールレシオも異常値。複数の恐怖指標が一致していました。

実例② 2022年6月【インフレ懸念で下落局面】

  • 指数水準6〜10
  • 背景FRBの急激な利上げ消費者物価指数CPIが9%以上で景気後退懸念
  • その後:6月中旬を底に一時的なリバウンド(S&P500は2ヶ月で10%近く上昇)
  • 逆張り効果:一時的な底として機能。中長期底ではなかったが、短期では有効。

実例③ 2021年11月【テーパリング前の強欲ピーク】

  • 指数水準90〜95(極端な強欲)
  • 背景:テスラやナスダック銘柄が過熱、個人投資家の投機的行動が目立つ
  • その後:2022年初頭からハイテク株中心に調整入り。ナスダックは1年で30%以上下落。
  • 逆張り効果:この時期に利確・ポジション整理をした投資家はダメージを回避できた。

注意点(逆張りの限界)

恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、底や天井を正確に当てられるわけではありません。他の指標(VIX指数、金利動向、テクニカル分析)と必ず併用すべき指標です。長期投資ではセンチメントに流されすぎないことも重要です。「恐怖と強欲指数が10以下や90以上を示したら、”そろそろ逆張りタイミングか?”と注意して相場全体を見るのが最も安全で実用的な使い方です。

  • 当ページは、恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • Source:CNN Business
  • Fear and Greed Index historical data&chart