
Fear & Greed Index(フィア&グリード指数:恐怖と強欲指数/恐怖と貪欲指数/恐怖と欲望指数)の最新データを速報で掲載しています。
恐怖と強欲指数は、投資家心理を指数化し、感覚的な市場のムードを可視化した指標です。現在の市場のムードが”恐怖(悲観)に傾いているか”、”強欲(楽観)に傾いているか”がわかります。7つの主要な市場データから算出される指標であるため、1つの指標では見落としがちな情報も補完できる特徴があります。恐怖が強いときは底値圏、強欲が強いときは過熱と判断する指標として用いられています。

AIによる恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の重要度評価
恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、センチメントをざっくり把握するには便利で指標で、極端な数値(10台 or 90台)のときは逆張り指標として役立つ。だが過信は禁物。VIXやプットコールレシオなど、複数の心理指標を1つに統合しているのは面白く、他にない視点の指標。SNSや海外金融メディアでは話題になりやすいが、日本ではまだ知名度にばらつきあり。中・上級者向けの指標である。「極端な数値が出たときに市場の過熱感や冷え込みを確認する」補助ツールとして使うのが正解。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index))
[日次] 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の長期チャート
- 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の長期チャートです。「極端な強欲」「強欲」「中立」「恐怖」「極端な恐怖」の範囲ごとに色分けして掲載しています。それぞれの範囲の見方は、以下の解説欄を参照して下さい。
- 日次データをチャート化しています。暫定値が反映された後、改定があれば改定値が反映されます(以下の時系列の表のデータも同様です)。
- Chart [Fear and Greed Index-Daily]
[日次] 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)とS&P500の比較チャート
- Chart [Fear and Greed Index,S&P500-Daily]
- 恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、VIX指数やプットコールレシオと一緒に見た方がいい指標です。すべて極端な値が出ている時、逆張りの精度が上がります(以下の解説欄を参照して下さい)。VIX指数やプットコールレシオ(S&P500)の推移は、以下のリンク先のページで掲載しています。
VIX指数とプットコールレシオの推移はこちら
[速報] 最新データ|恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の時系列(historical data)
日付 | 恐怖と強欲指数 Fear & Greed Index |
---|
恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の解説
Fear & Greed Indexとは?
Fear & Greed Index(読み方:フィア&グリード指数)とは、日本では「恐怖と強欲指数」「恐怖と貪欲指数」「恐怖と欲望指数」と呼ばれる、投資家心理を「恐怖(Fear)」から「強欲(Greed)」までのスペクトラムで数値化した指数です。CNN(CNN Business)が算出・公表し、株式市場のセンチメント(投資家の心理状態)を一目で判断できるツールとして、特に米国株式市場を中心に投資家の間で広く使われています。
構成要素と計算方法
恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、以下の7つの市場データを用いて計算されます。それぞれが等しい比率で加味され、総合スコア(0〜100)を算出します。
指標 | 説明 |
---|---|
①株価のモメンタム | S&P500の現在値と125日移動平均線との乖離 |
②株価の強さ | 52週高値を更新している株の比率 |
③株価の幅 | 上昇銘柄と下落銘柄の比率(NYSE) |
④プットコールレシオ | オプション市場におけるプット(売り)とコール(買い)の比率 |
⑤ハイイールド債(ジャンク債)の需要 | 高リスク社債と安全資産(国債)の利回り差 |
⑥市場ボラティリティ | VIX指数(恐怖指数)の水準 |
⑦安全資産への逃避 | 株式と債券の相対的なパフォーマンス(株が売られ債券が買われているか) |
※各要素は過去の平均的な水準と比較してスコア化され、合算されます。
見方・水準の目安
恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、0~100の間で推移する指標です。0に近いほど恐怖(悲観)が強いことを示し、100に近いほど強欲(楽観)が強いことを示します。相場の過熱/冷え込みの目安の水準は以下の通りです。
スコア範囲 | 解釈 |
---|---|
76~100 | 極端な強欲(Extreme Greed) |
55~75 | 強欲(Greed) |
46~54 | 中立(Neutral) |
26~45 | 恐怖(Fear) |
0~25 | 極端な恐怖(Extreme Fear) |
恐怖と強欲指数の活用方法のポイント
恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の主な活用方法を紹介します。
①逆張りのヒント(逆張りのタイミング)
- 恐怖が極端なとき(指数が25以下など)は「売られすぎ」、買い場の可能性。
- 強欲が極端なとき(76以上など)は「過熱感」、利確や警戒のサイン。
指数レベル | 市場心理 | 実際の傾向 | 投資行動のヒント |
---|---|---|---|
76〜100 | 極端な強欲 | 天井圏のことも多い | 利確、守りへのシフト |
46〜54 | 中立 | レンジ相場になりやすい | 明確なサインは出にくい |
0〜25 | 極端な恐怖 | 底打ちが近いケースが多い | 現金→株式へ切り替え検討 |
②他指標と組み合わせる
③センチメントの転換点を探る
- 急激な指数の変化が市場の転換点を示唆することがあります。
恐怖と強欲指数で逆張りが有効だった実例(米国市場)
実例① 2020年3月【コロナショックの暴落底】
- 指数水準:2〜4(極端な恐怖)
- 背景:パンデミックでS&P500が急落(約30%下落)
- その後:3月23日を底に株価はV字回復。F&G指数は数週間で30〜50台へ戻る。
- 逆張り効果:底値圏のサインとして機能。大きなリバウンド相場に。
VIXも80超(史上最大級)、プットコールレシオも異常値。複数の恐怖指標が一致していました。
実例② 2022年6月【インフレ懸念で下落局面】
- 指数水準:6〜10
- 背景:FRBの急激な利上げ、消費者物価指数CPIが9%以上で景気後退懸念
- その後:6月中旬を底に一時的なリバウンド(S&P500は2ヶ月で10%近く上昇)
- 逆張り効果:一時的な底として機能。中長期底ではなかったが、短期では有効。
実例③ 2021年11月【テーパリング前の強欲ピーク】
- 指数水準:90〜95(極端な強欲)
- 背景:テスラやナスダック銘柄が過熱、個人投資家の投機的行動が目立つ
- その後:2022年初頭からハイテク株中心に調整入り。ナスダックは1年で30%以上下落。
- 逆張り効果:この時期に利確・ポジション整理をした投資家はダメージを回避できた。
注意点(逆張りの限界)
恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)は、底や天井を正確に当てられるわけではありません。他の指標(VIX指数、金利動向、テクニカル分析)と必ず併用すべき指標です。長期投資ではセンチメントに流されすぎないことも重要です。「恐怖と強欲指数が10以下や90以上を示したら、”そろそろ逆張りタイミングか?”と注意して相場全体を見るのが最も安全で実用的な使い方です。
- 当ページは、恐怖と強欲指数(Fear & Greed Index)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:CNN Business
- Fear and Greed Index historical data&chart