NYダウ・ナスダック・S&P500の概要
米国(アメリカ)を代表する株価指数「NYダウ(ニューヨークダウ)」「ナスダック」「S&P500」の推移です。それぞれのチャートには「米国の長期金利」「米国の景気後退期」「SQ(特別清算指数)」の日を表記していますので、長期金利や景気後退期と比較したり、景気拡大期と景気後退期の景気循環の各局面の米国株の動きや、SQ日を境に株価がどう動いたか確認できます。また、各銘柄のパフォーマンスを比較して見るのに適した相対チャート(パフォーマンス比較チャート)も掲載しています。NYダウは国際優良株ばかり集めた株価指数、ナスダックはハイテク中心、S&P500は大型株の動向を示す株価指数です。それぞれの特徴の解説を読んで見るようにして下さい。
- 当ページは、「NYダウ(ニューヨークダウ)・ナスダック・S&P500」の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「NYダウとは」
「ナスダックとは」
「S&P500とは(S&P500種株価指数)」 - Source:S&P Dow Jones Indices LLC,NASDAQ
- NYダウ(ニューヨークダウ):ダウ工業株30種平均
- ナスダック:ナスダック総合指数
- S&P500:S&P500種株価指数
- ティッカーシンボル(ticker symbol)
NYダウ:DJIA
ナスダック総合指数:IXIC
S&P500:SPX - Dow Jones Industrial Average(DJIA) historical data&chart
- NASDAQ Composite Index(IXIC) historical data&chart
- Standard & Poor’s 500 Stock Index(SPX) historical data&chart
NYダウとは?
NYダウ(読み方:ニューヨークダウ|英語:Dow Jones Industrial Average)とは、「ダウ工業株30種平均」「ダウ平均」とも呼ばれる、WSJ(ウォールストリートジャーナル)を発行しているダウ・ジョーンズ社(現S&Pダウジョーンズインデックス)が、米国(アメリカ)の優良な30銘柄を選んで指数化した株価指数です。株価指数とは、複数の銘柄の株価を一定の計算方法で総合して指数化したものです。1896年から算出が開始した株価指数で(初値は40.94ドル)、その歴史は古く、現在では世界の株式市場を代表する株価指数となっています。
単純平均株価の解説
NYダウは、日経平均株価と同様に単純平均株価です。単純平均株価とは、株数などでウェイト付けしていない平均株価で、対象銘柄の株価合計を対象銘柄数で割って算出される平均株価です(厳密には、増資などの影響で連続性が失われないように修正された修正平均株価です)。
NYダウの構成銘柄の特徴(原油やドルの影響を受けやすい)
NYダウの構成銘柄は輸送株やエネルギー株が中心で、航空、鉄道、電気、ガスの銘柄が主です。そのため、原油価格の動向に左右されやすく、工業株はグローバル企業が多く為替の影響を受けるので、米国の通貨「米ドル」の動向にも左右されやすいです。原油価格や米ドルの推移は、当サイトの以下のページ「原油価格(NY原油ーNYMEX WTI原油ー)」と「ドルインデックス(ドル指数)」で掲載しています。
原油価格の推移はこちら
ドルインデックスの推移はこちら
NYダウは国際優良株ばかり!
NYダウは構成銘柄が30銘柄と少なく、国際優良株が多いため、米国株式市場全体の動向は反映しにくい株価指数です。国際優良株とは、長期間高収益・高配当を続け財務が健全で信用力・知名度があり、景気変動に強く、国際的に競争力がある株を指します。NYダウを構成する30銘柄は、産業界の変化に応じて入れ替えられる優良株だけの指数ですので国際優良株指数として見るに適しています。
米国株式市場全体の動向は、構成銘柄が多い「ウィルシャー指数(ウィルシャー5000)」で確認するのが妥当です。ウィルシャー指数の推移は、以下のページで掲載しています(解説付き)。
ウィルシャー指数の推移はこちら
3種のダウ平均について
一般的に「ダウ平均」と言う場合、NYダウ(ダウ工業株30種平均)のことを指す場合が多いですが、ダウ平均は、
- NYダウ(ダウ工業株30種平均)
- ダウジョーンズ輸送株平均(ダウ輸送株20種平均)
- ダウ公共株15種平均(ダウ公共株指数)
の3つがあります。それぞれの推移は、当サイトで確認できますのでご利用ください。また、この3つを合わせた「ダウジョーンズ総合65種平均」もあります。
3種のダウ平均の見方
NYダウ(ダウ工業株30種平均)は「工業株」、ダウジョーンズ輸送株平均は「輸送株」、ダウ公共株15種平均は「公共株」としますが、工業株は海外向け企業が多く、グローバルな景気を計る指標として見るのが一般的で、特に新興国が強い時は強く推移しやすい傾向があります。輸送株も景気の上下を計る指標として見られますが、ボラティリティ(価格変動性)が高くなりやすいため、景気に最後まで不安定になりやすい傾向があります。
景気後退局面から回復局面の過程では、基本的には公共株が安定して、輸送株がV字回復しやすいです。そして、公共株が下がって輸送株が強くなれば業績相場に移りやすくなります。
ナスダックとは?
ナスダックは、米国(アメリカ)のベンチャー企業向けの株式市場です。1971年から開始された市場で、現在ではベンチャー向けの株式市場として世界最大になっています。日本で言えばジャスダックに相当する市場で、ジャスダックは当初(ナスダックジャパン)という名称でした。ナスダックはベンチャー企業向けの株式市場で、言わば新興市場ですので、ハイリスクで個人主体のハイテク銘柄が中心の市場です。
ナスダック総合指数とは?
ナスダックに上場している米国と米国以外の全上場銘柄で構成された株価指数が「ナスダック総合指数(NASDAQ Composite Index)」です。当ページでは、そのナスダック総合指数の推移の掲載をしています。ナスダック総合指数は、日本株との連動性も高い株価指数ですので注目度が高いです。
ナスダック総合指数は、時価総額加重平均型の株価指数です。時価総額加重平均型とは、対象銘柄の時価総額の合計を一定時点の時価総額の合計で割ったものです。世界の株価指数の多くは、この時価総額加重平均型です。
上記のNYダウは単純平均株価で、単純平均株価は値がさ株(株価が高い銘柄)の動向に左右されやすいですが、時価総額加重平均型の株価指数は、値がさ株の株価動向の影響が少ないです。一方で、時価総額の大きい大型株の固定株比率が高く、株価変動が少ない銘柄の影響を受けやすい面があります。
S&P500とは?
S&P500とは、「S&P500種株価指数(Standard & Poor’s 500 Stock Index)」と呼ばれる、S&Pダウジョーンズインデックスが算出・公表している株価指数です。NYSE(ニューヨーク証券取引所)、ナスダックに上場している代表的な500銘柄(工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種の各指数)の株価を、浮動株調整後に時価総額加重平均して指数化した株価指数です。時価総額をベースにした株価指数ですので、米国の大型株の動向を示す株価指数です。
S&P500の構成銘柄の特徴
S&P500は、NYダウと比べて情報技術や金融株、ヘルスケア、消費者・サービスの割合が高い指数となっています。S&P500は、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしていますので、ウィルシャー指数同様に、米国株式市場全体の動向を見る際に利用されています。
NYダウ・ナスダック100・S&P500のバリュエーション指標はこちら
当サイトでは、NYダウや ※ナスダック100、S&P500のPER(株価収益率)やEPS(1株当たり利益)、配当利回り、株式益回りのバリュエーション指標も掲載しています。以下のページで掲載していますので参照してください。その他、ダウ輸送株平均やダウ公共株平均、ラッセル2000といった株価指数のバリュエーション指標も掲載しています。
※ナスダックについては「ナスダック100」のバリュエーション指標を掲載しています。
米国のSQの解説と日程はこちら
米国のSQ(特別清算指数)の解説と日程は、以下のページで掲載しています。
チャート(NYダウ)
[月次] NYダウのチャート(米国の長期金利と景気後退期と比較)
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [Dow Jones Industrial Average(DJIA),U.S. long Term interest rate,recession indicators-Monthly]
- 月次のチャートは、米国の長期金利と景気後退期との比較チャートにしています。
- 長期金利は月平均、NYダウは月末値反映。
- 灰色の囲みの期間が米国の景気後退期(リセッション期)です(それ以外の期間は景気拡大期です)。米国の景気後退期間の解説と推移は、以下のページを参照してください。
[日次] NYダウのチャート(SQ日と比較)
- 日次のチャートは、NYダウ(先物)のSQ日を表記しています。
- 赤色の縦線はNYダウ(先物)のSQ日です(赤色の縦線は、お使いの画面サイズによってチャート最上部まで伸びない表記になることがあります)。
- 米国のSQ日の解説と日程は、上記で紹介した「SQ(米国・アメリカ)日程」のページを参照してください。
- Chart [Dow Jones Industrial Average(DJIA),Special Quotation-Daily]
NYダウの移動平均乖離率の推移はこちら
NYダウの移動平均乖離率の推移は、以下のページに掲載しています。
チャート(ナスダック)
[月次] ナスダック総合指数のチャート(米国の長期金利と景気後退期と比較)
- 長期金利は月平均、ナスダック総合指数は月末値反映。
- Chart [NASDAQ Composite Index(IXIC),U.S. long Term interest rate,recession indicators-Monthly]
[日次] ナスダック総合指数のチャート(SQ日と比較)
- 赤色の縦線はナスダック100(先物)のSQ日です。
- Chart [NASDAQ Composite Index(IXIC) ,Special Quotation-Daily]
ナスダック総合指数の移動平均乖離率の推移はこちら
ナスダック総合指数の移動平均乖離率の推移は、以下のページに掲載しています。
チャート(S&P500)
[月次] S&P500のチャート(米国の長期金利と景気後退期と比較)
- 長期金利は月平均、S&P500は月末値反映。
- Chart [Standard & Poor’s 500 Stock Index(SPX),U.S. long Term interest rate,recession indicators-Monthly]
[日次] S&P500のチャート(SQ日と比較)
- 赤色の縦線はS&P500(先物)のSQ日です。
- Chart [Standard & Poor’s 500 Stock Index(SPX),Special Quotation-Daily]
S&P500の移動平均乖離率の推移はこちら
S&P500の移動平均乖離率の推移は、以下のページに掲載しています。
NYダウ・ナスダック・S&P500と米国の長期金利のチャートはこちら
当ページでは、NYダウ・ナスダック・S&P500と米国の長期金利の月次チャートを掲載していますが、日次チャートは以下のページに掲載しています。
チャート(NYダウ・ナスダック・S&P500の比較)
各指数の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)です。相対チャート(パフォーマンス比較チャート)とは、基準日時点の株価を100として、各銘柄の変化の増減を表したチャートです。各銘柄のパフォーマンスを比較して見るのに適したチャートです。
- 基準日(2019年1月2日)=100として指数化
[日次] NYダウとナスダック総合指数の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)
- Chart [Dow Jones Industrial Average(DJIA) and NASDAQ Composite Index(IXIC)-Daily]
[日次] NYダウとS&P500の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)
- Chart [Dow Jones Industrial Average(DJIA) and S&P500(SPX)-Daily]
[日次] ナスダック総合指数とS&P500の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)
- Chart [NASDAQ Composite Index(IXIC) and S&P500(SPX)-Daily]
- ナスダック総合指数とナスダック100指数の相対チャート(パフォーマンス比較チャート)は、以下のページで掲載しています。
FOMCを境に株価(NYダウ・ナスダック・S&P500)はどう動いた?
米国の中央銀行制度の最高意思決定機関であるFRBが開催する米国の金融政策を決定する委員会「FOMC(連邦公開市場委員会)」を境に、株価(NYダウ・ナスダック・S&P500)はどう動いたのか?以下のページにチャートで掲載しています。
日経平均株価とNYダウ・ナスダック・S&P500の相対チャート
日経平均株価とNYダウ・ナスダック・S&P500の相対チャートは、以下のページで掲載しています。
[速報] 最新データ|NYダウ・ナスダック・S&P500の時系列(historical data)
表の右側が画面に入りきっていない場合は、水平スクロールをご利用ください(スマホの場合は表を横スライド)。パソコンの水平スクロールの方法は以下(Windowsの場合もMacの場合も同様です)。
- shiftを押しながらマウスのホイールを上下
日付 | NYダウ | 前日比 | NASDAQ | 前日比 | S&P500 | 前日比 |
---|