ナスダック100・S&P500・ラッセル2000の株式益利回りの概要
ナスダック100・S&P500・ラッセル2000の株式益利回りの推移を掲載しています。株価の割高・割安が判断できます。米国の国債利回り(長期金利)や実質金利との比較チャートも掲載しています。
- 当ページは、ナスダック100(NASDAQ100)・S&P500・ラッセル2000(Russell2000)の株式益利回り(株式益回り)の推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「株式益利回りとは」
「NASDAQ100(ナスダック100指数)とは」
「S&P500種株価指数(S&P500)とは」
「ラッセル3000指数・ラッセル2000指数(解説と見方)」 - Source:株式マーケットデータ
- earnings yield(NDX/NASDAQ100 Index) historical data&chart
- earnings yield(SPX/Standard & Poor’s 500 Stock Index) historical data&chart
- earnings yield(RTU/Russell2000) historical data&chart
株式益利回りの解説はこちら
NYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均の株式利回りの推移や、株式益利回りの計算式、見方、長期金利と株価との関係の解説は以下のページに記載していますので参照してください。
イールドスプレッドの推移はこちら
株式益利回りと長期金利の差を示したものを「イールドスプレッド」と言います。その中で最も市場の注目度が高いS&P500(S&P500種株価指数)と長期金利のイールドスプレッドの推移は、以下のページで掲載しています。暴落の予兆シグナルとしても使われていますので参照してください。
米国10年国債利回り(名目金利)と株式益利回り
当ページでは、ナスダック100・S%P500・ラッセル2000の株式益利回りの推移に加え、各株式益利回りと米国10年国債利回り(名目金利)と実質金利との比較チャートも掲載しています。
米国の長期金利が指標としているのは「米国10年国債利回り」ですので、「米国10年国債利回り」は米国の長期金利ということです。この米国の長期金利(米国10年国債利回り)と株式益利回り・株価の関係の解説は、上記で紹介したNYダウ・ダウ輸送株平均・ダウ公共株15種平均の株式利回りの推移を掲載したリンク先のページに記載していますので参照してください。
当ページでは、実質金利と株式益利回りの見方についての解説を以下に記載します。
実質金利の上昇と低下・実質金利のプラスとマイナスの意味
実質金利は、通常はプラスで出るものです。というのも、名目金利の指標である国債はリスクプレミアムがつくので、実質金利はプラスであることが自然な状態です。
ただ、実質金利はマイナスになることもあります。実質金利は名目金利と期待インフレ率の差ですので、名目金利より期待インフレ率が高ければ実質金利はマイナスになります。
米国の期待インフレ率の推移と解説は、以下のページを参照してください。
この実質金利の上昇・下落は、経済活動に大きく影響します。実質金利がマイナスであれば貨幣価値が目減りしてしまうので、人々はお金を消費や投資に振り向けやすくなり、景気が刺激されやすくなります。逆に実質金利が上昇すれば景気を抑制しやすくなります。
中央銀行(米国の場合はFRB(連邦準備制度理事会))は、政策金利を操作することでこの名目金利と実質金利を操作し、景気を刺激したり抑制したりしています。不景気の時には政策金利を引き下げて名目金利や実質金利を引き下げ、景気が過熱している時には政策金利を引き上げて名目金利や実質金利を引き上げたりしています。
株式益回りと実質金利の関係
実質金利の上昇は、株価下落要因となります。というのも、実質金利が上がれば割引率(将来の利益を現在価値に割り引く際の率・資本還元率・資本コスト・WACC)が上昇するため、株価は下落するのが通常な状態です。また、実質金利の上昇のピッチが早ければ、より大きな株価下落要因になりやすい傾向もあります。
実質金利の上昇局面では、実質金利の上昇を株式益回りは織り込みますので、実質金利が上昇すれば株式益利回りは上昇しやすいです。実質金利の上昇局面では投資家のリスク許容度が下がりますので、株式益利回りの上昇に併せて株価は下落し、PER(株価収益率)水準も切り下がるのが通常の状態です。
ナスダック100・S&P500・ラッセル2000のPER(株価収益率)の推移は、以下のページで掲載しています。
ただし、これらの話は実質金利がゼロ%より上であるか、下であるかも重要です。実質金利がマイナス圏であれば金融環境は緩和的、プラス圏であれば金融環境は引き締め的ですので、ゼロ%を境に投資家のリスク許容度が変わります。実質金利がゼロ%以下のマイナスであれば投資家のリスク許容度は高く、高いPERも許容できますし、反対に実質金利がゼロ%以上のプラスであれば投資家のリスク許容度は下がり、高いPERは許容できなくなり株価は下がりやすくなります。
さて、これらの話はあくまで利回りに着目した理屈ですので注意してください。先行きのEPS(1株当たり利益)の上昇が見込まれているのか低下が見込まれているのか、先行きのFRBの金融政策が緩和的であるのか引き締め的であるのか、景気は良くなるのか悪くなるのかによってこの限りではありませんので、金融環境を併せて見ておく必要があります。
EPS・配当利回り(ナスダック100・S&P500・ラッセル2000)の推移はこちら
ナスダック100指数とS&P500(S&P500種株価指数)、ラッセル2000指数のEPS・配当利回りの推移は、以下のページで掲載しています。
チャート(ナスダック100の株式益利回り)
[週次] ナスダック100の株式益利回りのチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- ナスダック100との比較チャートにしています。
- Chart [earnings yield(NDX/NASDAQ100 Index)-Weekly]
[週次] ナスダック100の株式益利回りと米国10年国債利回り(長期金利)のチャート
- Chart [earnings yield(NDX/NASDAQ100 Index),10year-Treasury Constant Maturity-Weekly]
- 米国10年国債利回りの解説とさらに詳しい解説は、以下のページで掲載しています。
[週次] ナスダック100の株式益利回りと実質金利のチャート
- Chart [earnings yield(NDX/NASDAQ100 Index),US real interest rate-Weekly]
- チャートは0%ラインに黒色の点線を引いています。
- 株式益利回りと米国の実質金利(10年)の推移を掲載しています。実質金利の日々の推移やさらに詳しい解説は、以下のページで掲載しています。
チャート(S&P500の株式益利回り)
[週次] S&P500の株式益利回りのチャート
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- Chart [earnings yield(SPX/S&P500)-Weekly]
[週次] S&P500の株式益利回りと米国10年国債利回り(長期金利)のチャート
- Chart [earnings yield(SPX/S&P500),10year-Treasury Constant Maturity-Weekly]
[週次] S&P500の株式益利回りと実質金利のチャート
- Chart [earnings yield(SPX/S&P500),US real interest rate-Weekly]
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チャート(ラッセル2000の株式益利回り)
[週次] ラッセル2000の株式益利回りのチャート
- ラッセル2000との比較チャートにしています。
- Chart [earnings yield(RTU/Russell2000 Index)-Weekly]
[週次] ラッセル2000の株式益利回りと米国10年国債利回り(長期金利)のチャート
- Chart [earnings yield(RTU/Russell2000 Index),10year-Treasury Constant Maturity-Weekly]
[週次] ラッセル2000の株式益利回りと実質金利のチャート
- Chart [earnings yield(RTU/Russell2000 Index),US real interest rate-Weekly]
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時系列(historical data)
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日付 | NASDAQ100 株式益利回り | S&P500 株式益利回り | ラッセル2000 株式利益回り |
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