
CRB指数の最新データを速報で掲載しています。
CRB指数は、商品(コモディティ)の総合的な値動きを示す指数です。インフレの先行指標で、世界的な物価や景気動向を示します。CRB指数の基本レンジや平均値、移動平均線も掲載していますので、CRB指数の目安となる水準やトレンドも見てみましょう。

CRB指数は、世界的な物価や景気の先行指標として見られているインフレ動向のベンチマークのような指標だから、炭鉱のカナリアの指標としても見られているよ!

AIによるCRB指数の重要度評価
CRB指数(商品先物価格指数)は、エネルギー、金属、農産物など幅広い商品価格の動向を反映し、インフレの兆候を把握するのに役立つ。特に、中央銀行の金融政策の判断材料となるため、経済分析の重要なツールとなっている。商品価格は景気循環の初期段階で変動しやすく、世界経済の需給バランスを測る先行指標として機能する。国際的な商品市場の動向を一つの指標で把握できるため、CRB指数はグローバル投資家にとって有用。一方、エネルギー(特に原油)のウェイトが高いため、原油価格の動向に大きく左右される傾向があり、他の商品の影響が相対的に小さくなるため、総合的な価格動向を必ずしも正確に反映しない。また、商品市場の価格は、地政学リスク、投機的動き、気候変動などの一時的要因によって影響を受けやすい点も考慮する必要がある。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(CRB指数・月次)
基本レンジ:161.77~301.56|平均値:231.67
[月次] CRB指数の長期チャート(米国の景気後退期と比較)
チャート(CRB指数・日次)
[日次] CRB指数のチャート
- Chart [CRB index-Daily]
- Chart [Moving Average-CRB index-Daily]
[速報] 最新データ|CRB指数の時系列(historical data)
日付 | CRB指数 | 前日比 |
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CRB指数とは?
CRB指数(読み方:しーあーるびーしすう|英語:Thomson Reuters/Core Commodity CRB index)とは、
- NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)
- CBOT(シカゴ商品取引所)
- LME(ロンドン金属取引所)
- CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)
- COMEX(ニューヨーク商品先物取引所)
といった先物取引所で取引されている商品先物価格指数です。1957年から算出されている指数で、原油や金、銀、アルミニウム、大豆、コーン(トウモロコシ)など世界各地で取引されている商品(コモディティ)の総合的な値動きを示すよう設計されています。簡単にいうと、国際商品(コモディティ)の市況を見る際に利用される指数です。
CRB指数は、商品(コモディティ)価格全体のトレンドを動的に見るために設計された指数です。指数を構成する商品やフォーマットは定期的に調整されており、1967年の平均を基準値100として算出されています。
CRB指数の構成商品
現在のCRB指数は、上記で紹介したNYMEX、CBOT、LME、CME、COMEXで取引されている19の商品で構成されています。これらは「Petroleum based products」「Liquid assets」「Highly liquid assets」「Diverse commodities」といった4つのグループに分類され、それぞれ異なるウェイト付けがなされています。現在のCRB指数の構成商品は、以下のようになっています。
- アルミニウム(aluminum)
- ココア(cocoa)
- コーヒー(coffee)
- 銅(copper)
- トウモロコシ(corn)
- 綿(cotton)
- 原油(crude oil)
- 金(gold)
- 灯油(heating oil)
- 赤身豚(Lean Hogs)
- 生きた牛(live cattle)
- 天然ガス(natural gas)
- ニッケル(nickel)
- オレンジジュース(orange juice)
- 銀(silver)
- 大豆(soybeans)
- 砂糖(sugar)
- 無鉛ガス(unleaded gas)
- 小麦(wheat)
CRB指数はインフレの先行指標?上昇と下落の影響は?
CRB指数はコモディティの総合的な指数ですので、世界的な物価や景気の動向を示す指数として用いられています。インフレの先行指標として注目度が高い指数です。
CRBが上昇すれば、商品(コモディティ)価格が総合的に上昇していることを示していますので、コモディティの消費国である日本など先進国の景気にはマイナス要因となり、資源国である新興国にとっては資金流入しやすくなってプラス要因となります。
CRB指数が下落すれば、商品(コモディティ)価格が総合的に下落していることを示していますので、コモディティの消費国である日本など先進国の景気にはプラス要因となり、資源国である新興国にとっては資金流出しやすくなってマイナス要因となります。
また、過度な商品価格の下落は資源国の信用リスクに発展する可能性があるため、世界経済に悪影響を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。
CRB指数の水準と目安
当ページではチャートの欄に、CRB指数の基本レンジ・平均値を算出し掲載しています。基本レンジは、標準偏差±1σをレンジの上限・下限としています。これらのデータは毎月月初にデータ更新しています。
- 当ページは、CRB指数の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「CRB指数とは(解説と見方)」 - Source:Thomson Reuters
- Thomson Reuters/Core Commodity CRB index historical data&chart
- CRB index-moving average(5day,10day,20day,50day,100day,200day)