米国のプットコールレシオ(PCR)の概要
S&P500のプットコールレシオの推移を掲載しています。プットコールレシオは、市場関係者が先行き強気か弱気かが反映される指標です。
- 当ページは、米国(アメリカ)の株価指数「S&P500」のプットコールレシオの解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「プットコールレシオとは」 - Source:CBOE(Chicago Board Options Exchange)
- 単位:%
- S&P500(SPX/Standard & Poor’s 500 Stock Index) Put Call Ratio historical data&chart
プットコールレシオとは?
プットコールレシオ(英語:Put Call Ratio)とは、オプション取引におけるプットオプション(売る権利)とコールオプション(買う権利)の比率です。プットオプションとコールオプションどちらが多いのかを示す指標で、それぞれの売買金額の比率です。プットコールレシオの計算式は以下の通りです。
プットコールレシオの計算式
プットコールレシオで何がわかる?上昇と低下の見方
プットコ―ルレシオは、プットオプションが増えれば上昇し、コールオプションが増えれば低下する指標です。
プットオプションは「売る権利」ですので、相場が下がれば利益が得られます。ゆえに、相場に弱気な投資家が増えればプットオプションが増えて、プットコールレシオは上昇します。
一方、コールオプションは「買う権利」ですので、相場が上がれば利益を得られます。ゆえに、相場に強気な投資家が増えればコールオプションが増えてプットコールレシオは低下します。
あるいは、これ以上は上がらないと予想する投資家が増えればプットコールレシオは低下しやすくなりますし、これ以上は下がらないと予想する投資家が増えればプットコールレシオは上昇しやすくなりますので、プットコールレシオは相場の転換点を見る指標としても使われます。
S&P500のプットコールレシオは何を示している?危険水準はどれくらい?
当ページで掲載しているプットコールレシオ(S&P500)は、米国(アメリカ)のCBOE(シカゴ・オプション取引所)のS&P500オプションのプットオプションとコールオプションの比率を掲載しています。見方は上記の通りで、簡単に言えば、数値が高ければ市場が先行き下落を意識している、つまり恐怖を抱いていることを示し、数値が低ければ市場が先行き上昇を意識している、つまり強気であることを示します。
S&P500は、米国株の動向を示す代表的な株価指数です。米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしている株価指数であるため、米国株式市場全体の動向を見る際に利用されます。ゆえに、プットコールレシオ(S&P500)は特に注目度が高いです。
プットコールレシオ(S&P500)は、2015年のチャイナショック(中国株の大暴落。中国株のバブルが引き金となった株価の大暴落)や、ギリシャショック(ギリシャ債務危機。財政赤字の粉飾が発覚したことによる債務不履行(デフォルト)不安から生じた金融市場の動揺)の時には3-4%をつけました。
日本のプットコールレシオはこちら
日本(日経225オプション)のプットコールレシオの推移は、以下のページで掲載しています。
VIX指数のプットコールレシオはこちら
恐怖指数「VIX指数」のプットコールレシオの推移は、以下のページで掲載しています。
チャート(プットコールレシオとS&P500)
[日次] プットコールレシオ(S&P500)のチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [Put Call Ratio(S&P500)-Daily]
[速報] 最新データ|プットコールレシオ(S&P500)の時系列(historical data)
日付 | プットコールレシオ |
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