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大豆価格(大豆先物CBOT)

大豆価格の概要

大豆価格(大豆先物cbot)

コモディティ(商品)市場の代表格”大豆”。大豆価格の世界的な指標が「大豆先物CBOT」です。大豆価格は民間予測の段階で価格に織り込んでいく動きになりやすい特徴があります。当ページでは、大豆価格(大豆先物CBOT)の1959年からの長期チャートや、1959年から現在までの基本レンジ・平均値も算出して掲載しています。

  • 当ページは、大豆価格(大豆先物CBOT)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    大豆とは
    Soybeans先物CBOTとは(大豆先物CBOT)
  • Source:CME(Chicago Mercantile Exchange)
  • ZS1
  • 単位:セント/ブッシェル
  • Soybean Futures historical data&chart

大豆先物CBOTとは?

大豆先物CBOT(Soybeans先物CBOT|英語:Soybean Futures)とは、穀物の先物取引で世界最大規模のCBOT(シカゴ商品取引所)で取引されている大豆先物です。大豆先物CBOTは大豆価格の世界的指標となっていますので、当ページではその推移を掲載しています。

大豆とは?

大豆は、コーン(トウモロコシ)と並んで商品(コモディティ)市場の取引の代表格です。大豆は豆腐や味噌、醤油、納豆などの食品として使われるイメージが強いですが、それは生産量の数%程度で、多くは圧粉されて油を絞って大豆油や大豆粕として使われています。大豆油はサラダ油やマヨネーズ、シャンプーや洗剤、インク等の原料となっています。圧粉されて油を絞った後の粕は、別名「大豆ミール」といい、養鶏など家畜の餌として使われています。大豆の世界消費としては、大豆油製造用が87%、飼料用が7%、食用が6%となっています。大豆は約5000年前に中国で栽培が始まったと言われており、その取引の歴史も古いです。

大豆の生産国(輸出国)ランキング

順位シェア
1位アメリカ35%
2位ブラジル28.75%
3位アルゼンチン17.56%
4位インド4.18%
5位中国3.57%
大豆の生産国(輸出国)ランキング

大豆は上位3カ国でシェア80%に達しており「3大生産・輸出国」となっています。中国では旧満州の東北地方で生産されており、商品先物市場に上場されています。

IOM大豆とは?

米国(アメリカ)の大豆は、中西部・五大湖周辺の地域で生産されています。インディアナ州・オハイオ州・ミシガン州で作られた大豆を「IOM大豆(読み方:あいおーえむだいず|英語:Indiana,Ohio,Michigan)」といいます。

大豆の輸入国ランキング

順位
1位中国
2位メキシコ
3位オランダ
4位スペイン
5位日本
大豆の輸出国ランキング

大豆の輸入国としては中国が最大です。日本は5位で、3位のオランダは大豆の輸入として欧州(ヨーロッパ)の窓口となっています。

日本の大豆の依存度

日本は大豆の輸入国としては世界第5位で、輸入量の70%以上を米国産に依存しています。日本国内の大豆の生産量は20万トン以上あり、北海道が最大の産地となっています。次いで宮城、佐賀と続きます。

中国の大豆の依存度

中国は世界最大の大豆消費国です。世界の大豆生産量の約6割を輸入しており、輸入先の3割は米国です。

大豆価格の上昇要因・下落要因は?

大豆はコーン(トウモロコシ)同様に農産物ですので、価格は天候によって左右されます。干ばつ・洪水・ハリケーン・台風・熱波など気象異常に大きく影響され、価格変動も不安定になりやすいです。大豆の相場には、価格変動要因の違いから「天候相場(てんこうそうば)」と「需要相場(じゅようそうば)」という時期があります。

天候相場とは?

大豆の場合、天候相場は5月から9月頃です。その年の収穫量がどうなるかに焦点を合わせて価格変動する時期です。その見方を以下で解説しますが、基本的には豊作要因は大豆価格の下落要因となり、凶作要因は大豆価格の上昇要因となります。

大豆の作付け時期

大豆は、毎年5月から6月に作付けを行います。この時期の土壌の水分量が大切で、水分が十分でなければ作付けがうまくいきません。つまり、パサパサした土ではダメなのです。ゆえに、冬場の降雪量であったり、3月から6月の適度に雨量があるかが重要となります。日照り続きであったり、逆に雨量が多すぎる長雨などがあった場合は、作付けが遅れるとの懸念から大豆価格は上昇しやすくなります。

大豆の発芽・生育時期

大豆の作付けが上手くいき生育が進むと、7月から8月には開花します。この時期は一番大切な時期で、気温が高く乾燥してしまうと受粉できなくなるので適度な湿度が必要です。大豆の産地は大規模ですので、人工的に散水することはできませんので降雨が必要となります。

大豆の収穫時期

大豆は、9月から10月が収穫時期です。この時期に注意してみておきたいのは長雨です。早霧も注意で、これらは実に悪影響を及ぼし貧弱となってしまいますので、品質が落ちてしまいます。

大豆の収穫

(大豆の収穫)

大豆価格が上昇・下落しやすい時期は、いつ?

上記で、大豆は「7月から8月が一番大切な時期」と書きましたが、大豆価格もこの時期から上昇相場あるいは下落相場が始まりやすくなる傾向があります。ちょうど受粉の最盛期で、大豆価格は概ね米国の独立記念日が転換点となりやすく、この前後の米国の天候はより注目されます(米国が大豆の世界1位の生産国ですので)。一方、商品(コモディティ)市場でこの時期に出てくるニュースは、煽りが多い傾向があります。「高温乾燥しそうだ」といったニュースは出がちですので注意が必要です。そうならないことも多いです。

需要相場とは?

大豆の場合、需要相場は10月から3月頃です。これは、収穫量に対して需要がどれだけになるかに焦点を合わせて価格変動する時期です。また、10月-3月にかけて特に注意が必要なのは、大豆の生産国で世界2位と3位のブラジルとアルゼンチンの生産動向です。米国の大豆とは反対の時期に収穫期となるため、冬から春にかけての大豆価格に大きく影響してきます。

ブラジルの大豆生産

ブラジルは大豆の生産国で世界2位です。生産量は年々増えており、作付けや収穫が米国とは逆の時期になりますので、こちらも注目されます。ブラジルでは10月から12月が作付け時期で、1月に開花、2月から5月にかけて収穫時期となります。ブラジルではリオグランデドスル州やパラナ州、マトグロッソ州が主な生産地となっています。

大豆価格は世界人口の影響も受ける!

大豆価格は、世界人口に増減によっても左右されます。世界的に人口が増えている局面では需要が高まりますので大豆価格は上昇しやすく、世界的に人口が減っている局面では需要減少から大豆価格は下落しやすくなります。

大豆とコーン(トウモロコシ)の価格が作付けに影響する?

大豆の作付けと価格は、コーン(トウモロコシ)価格に大きく影響します。というのも、米国の農家は春先に大豆の作付けを行うか、コーン(トウモロコシ)の作付けを行うかを選択します。その際、大豆とコーン(トウモロコシ)の先物の価格を比較します。大豆の先物の価格は、当ページで掲載している「大豆先物CBOT」が世界的指標で、コーン(トウモロコシ)の先物の価格は当サイトで掲載している「コーン先物CBOT」が世界的指標ですので参考にしてください。

さて、この大豆とコーン(トウモロコシ)の先物の価格ですが、大豆価格がコーン(トウモロコシ)価格の2.4倍から2.5倍を超えてくると大豆の作付けが増えやすくなって大豆価格の下落要因・コーン価格の上昇要因となります。一方、コーン(トウモロコシ)価格が割高になれば大豆の作付けは減りやすくなって大豆価格の上昇要因・コーン価格の下落要因となります。

と、価格面からすればそうなりますが、大部分の農家は大豆とコーン(トウモロコシ)を交互に作付けする輪作を行っています。あるいは、すべての畑が一度に同じ被害を受けないように、作付けをすべてせずに時期をずらしたりもしています。

大豆の情報源は「米国農務省USDA」

大豆の需給や作付け・生育・土壌水分・輸出などの情報は、米国農務省(USDA)が公表しています。USDAは米国の農業政策を司る官庁です。USDAは、定期的に大豆の情報を発表しており、毎月需給統計を発表しています。毎月の需給統計は計算上のものですが、8月には実地調査を行ったものが発表されます。3月末には作付け面積を発表しており、毎週、生育や土壌水分、輸出量の発表も行っていますので、大豆価格の動向を見る上では欠かせない情報源です。USDAのこれらの発表によって、大豆価格は一喜一憂変動しやすいです。ただし、民間予測がその前に発表されるので、大豆価格は民間予測の段階で織り込みが始まりやすく、USDAの発表前に概ね価格への織り込みは終わっています。

穀物年度の解説

米国(アメリカ)の穀物年度は「9月から翌年8月まで」です。例えば「2019-2020年度」という場合は、2019年9月から2020年8月までの期間を指します。

大豆価格の水準と目安

当ページでは以下のチャートの欄に、大豆価格(大豆先物CBOT)の基本レンジ・平均値を算出し掲載しています。基本レンジは、標準偏差±1σをレンジの上限・下限としています。これらのデータは毎月月初にデータ更新しています。

大豆先物のSQ日

大豆先物のSQ日の日程は、以下のページで掲載しています。

SQ(米国・アメリカと日本)の日程
2024年の米国(アメリカ)と日本の先物やオプションのSQ(特別清算指数)算出日(SQ日)の一覧をカレンダーで掲載。SQ日と株価の推移のチャートも掲載。メジャーSQやトリプルウィッチング、クアドルプルウィッチングとは?NYダウ・ナスダック・SP500のSQについて

チャート(大豆価格ー大豆先物CBOTー)

分析ツール

  • 分析ツールの使い方は「分析ツールの使い方」のページを参照してください。
  • Chart [Soybean Futures]
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  • チャートは上部のツールバーの「インジケーター」で、移動平均線やボリンジャーバンドなど各種インジケーターがご利用いただけます。
  • チャートは下部のツールバーで、期間ごと(「年初来」「1年」「5年」「すべて」)の表示に変更することができます。

[月次] 大豆価格(大豆先物CBOT)のチャート

大豆価格のデータ(月初更新)

基本レンジ:350.7-1,039.5|平均値:695.1

大豆価格(大豆先物)の長期のチャート
  • チャート画像クリックで拡大表示します。
  • チャートは大豆価格(大豆先物CBOT)の平均値に黒色の点線、基本レンジ(標準偏差±1σ)に緑色の点線を引いています(毎月初データ更新)。
  • チャートは、1959年7月からの大豆価格(大豆先物CBOT)の月末値を反映しています。
  • Chart [Soybean Futures(CBOT)-Monthly]

[日次] 大豆価格(大豆先物CBOT)のチャート

大豆価格(大豆先物)のチャート
  • Chart [Soybean Futures(CBOT)-Daily]

[速報] 最新データ|大豆先物CBOTの時系列(historical data)

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