米国のガソリン価格と在庫量と生産量の概要
EIA(米国エネルギー情報局)公表の全米のガソリン小売価格(税込)とガソリン在庫量、ガソリン生産量の最新データを速報で掲載しています。公的データですので、米国のガソリン価格やガソリン在庫、ガソリン生産の推移を見る場合、通常はこれを見ます。ガソリン価格は、米国の消費と景気にとって”4ドル”が目安の水準とされています。当ページでは、ガソリン価格のシーズナリーサイクルのチャートも掲載しています。季節性でガソリン価格が上昇しやすい期間を確認しましょう!
- 当ページは、全米のガソリン平均小売価格(レギュラーガソリン)と全米のガソリン総在庫量の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:EIA(US Energy Information Administration)|米国エネルギー情報局
- ガソリン小売価格の公表日:毎週月曜日(週次データ公表)
- ガソリン在庫量と生産量の公表日:ガソリン小売価格の2営業日後
- ガソリン平均小売価格を当ページでは「ガソリン価格」と記載
- ガソリン小売価格の単位:1ガロンあたり米ドル
- ガソリン在庫量の単位:百万バレル
- ガソリン生産量の単位:1日あたり百万バレル
- U.S. Regular Gasoline Prices(dollars per gallon) historical data&chart
- U.S. Total Gasoline Stocks(million barrels) historical data&chart
- U.S. Gasoline Production(million barrels per day) historical data&chart
EIAとは?
EIAは「US Energy Information Administration」の略称で、日本では”米国エネルギー情報局”と呼ばれる米国政府のエネルギーの統計を公表している公的機関です。原油をはじめ、天然ガス、ガソリン、ディーゼル、再生可能エネルギーなどの詳細な統計データを算出・公表しています。
米国のガソリン価格やガソリン在庫量・ガソリン生産量を見る場合、当ページで掲載しているEIA公表の「全米のガソリン平均小売価格(レギュラーガソリン)」「全米のガソリン在庫量」「全米のガソリン生産量」を見るのが一般的です。
EIA公表のガソリン価格って何?
EIAはガソリン価格の調査スケジュールに基づいて、全米(米国全土)のガソリン小売販売店から「レギュラー」「ミッドグレード」「プレミアムグレード」の各グレードのガソリン小売価格に関する情報を毎週収集しています。当ページでは、最も注目される「レギュラー」のガソリン小売価格を掲載しています。
現金価格(税込み)の調査
この調査では、ポンプで消費者に提供される現金価格(税込)に関するデータが収集されています。収集されたデータは、月曜日の現地時間午前8時の価格、フルサービスのみの地域を除くセルフサービス価格およびクレジットカードのみを受け入れる店舗を除く現金価格となっています。価格データはすべてのガソリンのグレードと配合について、国、地域、および選択された都市と州のレベルで加重平均されて計算されています。調査回答率は約80%となっています。
米国のガソリン消費量ってどれくらい?
米国では1年で約1348億3000万ガロン(約32億1000万バレル)のガソリンが消費されています(2021年)。1日あたりの平均は約3億6900万ガロン(1日あたり約880万バレル)消費されています。
- 1バレル=42ガロン
ガソリン価格にはどんな税金が含まれている?
米国のガソリンには連邦税と州税が含まれており、連邦税は1ガロンあたり18.3セント、および1ガロンあたり0.1セントの漏出地下貯蔵タンク料金が含まれています。州税には物品税、環境税、特別税、検査料などの一般的な適用税が含まれますが、総収入または純収入に基づく州税は含まれません。州税には、郡税と地方税は含まれていません。
原油価格とガソリン価格の連動
ガソリンの原料は「原油」です。ゆえに、ガソリン価格の動向は原油価格の変動に連動します。ガソリン価格は、原油価格に概ね1週間程度遅行して連動する傾向があります。
原油価格の解説と推移は、以下のページで掲載しています。
ガソリン価格の変動要因って?需要の傾向は?
ガソリンは一般的に夏場に需要が多い傾向があり、その時期のガソリンの在庫動向によっても変動します。ガソリンは自家用車の燃料として使われるのがほとんどで、レジャー需要も大きいです。連休など休暇が長い時期、また天気がよい時は需要が増加しやすく、逆の場合は減少しやすい傾向があります。夏のシーズンに天気がよく気温も高ければカーエアコンの稼働率が上がり、ガソリンの燃費に影響するため、天候によっても需要が変わりやすいです。
米国のガソリン価格の水準の目安はどれくらい?
当ページで掲載している全米のガソリン小売価格は”4ドル”が米国の消費と景気の目安の水準と言われており、4ドルを超えてくると車社会の米国では消費と景気が落ち込むと見られています。
ガソリン価格の季節性は?(ガソリン価格のシーズナルサイクル)
全米のガソリン価格は1月から5月にかけて上昇しやすく、5月に天井を打ち、5月から9月にかけて横ばい(あるいは小幅下落)、夏季休暇シーズンが終わる9月から年末にかけて下落しやすい傾向があります(過去20年平均の動き)。これがガソリン価格のシーズナルサイクルで平均的なパターンですが、ガソリン価格のそもそもの水準が高過ぎる・低過ぎるかによって異なる動きになったり、生産・在庫や原油価格の影響も受けます。
車社会の米国では、ガソリン価格の動向が消費者のインフレ実感に与える影響が大きいです。ガソリン価格があまり上昇していない場合は消費活動にお金が回りやすくなり、ガソリン価格の上昇が続いていたり高過ぎる場合は消費活動にお金が回りにくくなります。
チャート(ガソリン小売価格)
[週次] 米国のガソリン小売価格のチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [U.S. Regular Gasoline Prices-Weekly]
- チャートは過去(1992年分)から現在(最新データ)までの推移を掲載しています。
- チャートは米国の消費と景気の目安の水準である4ドルラインに黒色の点線を引いています。
- 米国の景気後退期(リセッション期)との比較チャートにしています。灰色の囲みの期間が米国の景気後退期間です。米国の景気後退期間の解説と推移は、以下のページを参照してください。
チャート(ガソリン在庫量)
[週次] 米国のガソリン在庫量のチャート
- Chart [U.S. Total Gasoline Stocks-Weekly]
- 全米のガソリン総在庫量の推移を掲載しています
チャート(ガソリン生産量)
[週次] 米国のガソリン生産量のチャート
- Chart [U.S. Gasoline Production-Weekly]
- 全米のガソリン総生産量(週末)の推移を掲載しています
[週次] 米国のガソリン生産量(4週間平均)のチャート
- Chart [U.S. Gasoline Production(Four-week averages)-Weekly]
- 全米の4週間平均のガソリン総生産量の推移を掲載しています。ガソリンの生産量は通常4週間平均の値が最も注目されています。
チャート(ガソリンのシーズナルサイクル)
[週次] ガソリンのシーズナルサイクルのチャート(ガソリンのシーズナリーチャート)
- ガソリン小売価格のシーズナルサイクルのチャートです。過去20年平均のシーズナルサイクルを表記しています。背景がピンク色の期間が季節要因で過去平均的にガソリン小売価格が上昇しやすい期間です。
- 全米のガソリン価格は1月から5月に上昇、5月に天井、5月から9月は横ばい(あるいは小幅下落)、9月から年末にかけて下落しやすいのが平均的な動きです。シーズナルサイクルの解説は上部の解説欄を参照して下さい。
- Chart [Seasonal cycle:U.S. Regular Gasoline Prices-Weekly]
[速報] 最新データ|ガソリン小売価格・在庫量・生産量の時系列(historical data)
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日付 | ガソリン 小売価格 | 日付 | ガソリン 在庫量 | ガソリン 生産量 (4週間平均) | ガソリン 生産量 |
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