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裁定指標シリーズのメソドロジー

裁定指標シリーズ

株式市場の動向は、ファンダメンタルズやテクニカル分析だけでなく、需給の力学にも大きく影響されます。当ページでは、株式マーケットデータが開発・提供する裁定取引(アービトラージ)に着目した裁定取引需給バランス指数(ARBX)をはじめとする、独自の「裁定指標シリーズ」について、設計・使用データ・検証方法を体系的に解説します。相場の内部構造を読み解く新たな視点として、ぜひ活用して下さい。

1. 裁定指標シリーズとは?

「裁定指標シリーズ」は、株式市場の裁定取引における需給の偏り、ストレス状態(過熱感)、モメンタム変化といった市場の歪みやテンションを可視化するために開発された独自の分析指標群です。

正式名称略称英語略称英語名機能
裁定取引需給バランス指数裁定バランス指数
裁定取引需給指数
ARBXArbitrage Supply-Demand Balance Index裁定買い残と売り残のバランスから裁定取引の需給圧力や偏りを可視化した中核指標
裁定取引ストレス指数裁定ストレス指数ARBX-SArbitrage Stress Index裁定取引の需給の異常値を捉える指標
裁定取引モメンタム指数裁定モメンタム指数ARBX-MArbitrage Momentum Index裁定取引の需給の変化(モメンタム変化)を捉える指標

各指標の詳細な説明・チャート・バックテスト結果は、以下の個別ページでご確認ください。

2. 使用データと算出元

項目内容
データ種別裁定買い残、裁定売り残
出典日本取引所グループ(JPX)公式データ
データ頻度毎営業日(前々営業日時点データ)
欠損処理前営業日値で補完(forward fill)または除外

3. バージョン管理と改定方針

裁定取引は、市場構造や制度、裁定プレーヤーの性質の変化などによりデータの特性が変化することがあるため、メソドロジーや検証手法もそれに応じて見直す必要があります。よって、当指標群はバージョン管理を行い、バックテスト期間やパラメータ変更時には新たなバージョンとして公表します。

バージョン検証期間検証期間の特徴公開日主な改定内容
v1.0(最新版)2017年1月から2025年7月AI運用台頭
アルゴリズム/量的戦略が中心
2025年8月初版公開。基本検証条件に基づく

4. バックテストの検証条件と評価指標

裁定指標シリーズは、各指数が発するシグナルと日経平均株価のデータを用いてバックテストを実施し、その有効性を検証しています。

4.1 検証ルール(標準設定)

  • エントリー:シグナル発生の2営業日後に買いエントリー
  • イグジット5営業日後~10営業日後(平均値を反映)に売却
  • リターン算出方法:日経平均株価の終値ベースで騰落率を計算
  • 検証対象期間:v1.0

裁定プレーヤーや制度の変化により、検証期間の妥当性が変わる場合は、新たな期間で再算出し、バージョンを更新(例:v1.0 → v2.0)します。

4.2 評価項目の定義

評価指標定義内容
勝率正のリターンとなった取引の割合
平均リターン各エントリーからイグジットまでの平均収益率
リターン標準偏差リターンのブレの度合い(リスク指標)
リスクリワード比(RR)平均リターン ÷ 標準偏差
最大ドローダウン(DD)最大の含み損幅
シャープレシオリスク調整後の効率性(平均 ÷ 標準偏差)

指標ごとの検証結果の詳細は、裁定指標シリーズの各指標の個別ページをご参照ください。

評価指標の見方や目安の解説は、以下のページで掲載しています。

5. メジャーSQ週のシグナルの扱いと注意点

メジャーSQ(3月・6月・9月・12月の第2金曜日を含む週)は、先物の清算に伴う裁定ポジションの強制解消ロールオーバーが発生し、裁定残高が急変動します。

そのため:

  • 指標値が本来の需給バランスを反映しなくなる
  • 裁定取引ストレス指数や裁定取引モメンタム指数が異常に変動しやすくなる
  • 誤シグナルが出やすい

このため、バックテストからはメジャーSQ週のデータを除外しており、実運用においても、メジャーSQ週に発生するシグナルは無視していただくよう強く推奨します。

6. 免責事項

  • 当指標は情報提供目的であり、特定の投資判断を推奨するものではありません。
  • 市場環境や制度変更により、指標の内容は予告なく改訂されることがあります。
  • 内容の転載・二次配布はご遠慮ください。