
短期のシャープレシオと年率換算のシャープレシオの目安と水準
| 短期のシャープレシオ | 短期評価 | 年率換算のシャープレシオ | 年率評価 |
|---|---|---|---|
| 0.1 未満 | ノイズ | ~0.4未満 | 低効率/ほぼ使えない |
| 0.1 ~ 0.2 | 微妙(工夫次第) | 0.4 ~ 0.8 | 不安定/要工夫 |
| 0.2 ~ 0.4 | 合格ライン | 0.8 ~ 1.5 | 妥当な効率 |
| 0.4 ~ 0.6 | 良好/安定・効率的 | 1.5 ~ 2.0+ | 非常に効率的(良好) |
| 0.6 ~ 0.8 | 優秀/高安定性 | 2.0 ~ 3.0+ | 極めて優秀(滅多に出ない) |
| 0.8 以上 | 卓越/かなり理想的 | 3.0 以上 | 理論上最上位/再現性要確認 |
こちらの表は、短期のシャープレシオと年率換算のシャープレシオの目安と水準です。
一般的に最もよく見られるシャープレシオは、年率換算したシャープレシオです。投資信託・ファンドなどの年率リターン評価では年率換算のシャープレシオを見ることが多いと思います。一方、短期のシャープレシオは、短期のリターン評価のシャープレシオです。
例えば、当サイト「株式マーケットデータ」で掲載している独自指標の「裁定取引ストレス指数」は、2営業日後にエントリーした際の5営業日から10営業日後の日経平均株価の平均リターン等を掲載していますが、短期のシャープレシオは、その「5~10営業日リターンに基づくシャープレシオ」の評価基準です。上記の表は、短期のシャープレシオと年率換算のシャープレシオを並べて掲載していますので「短期のシャープレシオは、年率換算だとこれくらい」を比較して見ていただければと思います。
では、シャープレシオについて解説します。
シャープレシオとは?
A:投資のリスクに対してどれだけ効率よくリターンを得られているかを示す指標です。
シャープレシオは、ノーベル経済学賞受賞者のウィリアム・シャープ氏が1966年に提唱した指標です。
シャープレシオの計算式は?
シャープレシオ=(Rp-Rf)/σp
シャープレシオは、分母の標準偏差(リスク)あたりに、分子の超過リターン(リスクを取ったことによる儲け)がどれだけあるかを示した指標です。
つまり、
シャープレシオは「どれだけ効率よくリスクを取っているか?」を定量的に見る指標です。
シャープレシオの注意点
- 正規分布が前提:標準偏差によるリスク測定は、リターンが正規分布に従うという前提があります。
- リスクの過小評価に注意:ドローダウンなどの「下振れリスク」は反映されない。
- 比較には期間統一が必要:年率換算して比較することが一般的です。
短期のシャープレシオの計算式は?
短期のシャープレシオ=Rp/σp
短期のシャープレシオは、無リスク金利を0として算出します。トレードシグナルや戦略の粗評価で使われるものです。
シャープレシオでリターンの安定性を見よう!
株式マーケットデータで掲載している指標には、指標のシグナルについて、勝率や平均リターンだけでなく、シャープレシオも表記しているものがあります。勝率や平均リターンだけでなく、シャープレシオも見ることで「リターンの安定性」を測ることができます。同じ勝率でも、リターンのバラツキが小さいほうがシャープレシオが高くなり、より信頼性が高くなります。シャープレシオは、その数値が高いほど良いです。
例えば、短期のシャープレシオは0.4以上が良好で、このラインをベースとして見るのは理にかなっています(0.4以上であれば年率換算で1.5-2.0以上のシャープレシオが期待できる)。0.6超のシャープレシオ(年率換算で2.0以上)であれば非常に優秀で、リターンの安定性は高いです。一方、あまりに高いシャープレシオは理論上最上位ではあるものの、あまり出ないパターンですので再現性があるのか?を慎重に検証する必要があります。
シャープレシオが低い水準、例えば0.2-0.4(年率換算で0.8-1.5)は妥当な効率の水準ではあるものの実用性は△、他指標と組み合わせるなど工夫が必要、0.1-0.2(年率換算で0.4-0.8)は不安定、0.1未満(年率換算で0.4未満)は低効率で使えない、という評価になります。0.2以下はリスク調整後の妙味がない水準ですので除外した方がいい水準です。

