[お知らせ] 半導体の先行指標「台湾製造業PMI」の掲載開始
PR

ECBの政策金利(EU・ユーロ圏)

概要

ecbの政策金利

ECB(欧州中央銀行)の主要政策金利の推移です(EU・ユーロ圏)。過去から現在まで、ECB設立当初からの推移を掲載しています。ECBの政策金利は3種類あり、その中の主要政策金利である「主要リファイナンスオペ金利」を掲載しています。

  • 当ページは、ECBの主要政策金利の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    政策金利とは?
  • Source:ECB(European Central Bank)欧州中央銀行,BIS(Bank for International Settlements)国際決済銀行,株式マーケットデータ
  • Central bank policy rates-Euro area-Monthly-End of period
  • Main Refinancing Operations Fixed Rate historical data&chart

ECBとは?(欧州中央銀行の解説)

ECB(読み方:いーしーびー|英語:European Central Bank)とは、「欧州中央銀行(おうしゅうちゅうおうぎんこう)」と呼ばれる、ユーロ圏諸国の金融政策を担う中央銀行です。物価の安定と通貨ユーロの発行を主な役割とし、運営はECB役員会メンバーとユーロ諸国各国の中央銀行総裁で構成される運営理事会が行っています。

ユーロの解説は、以下のユーロインデックス(ユーロ指数)のページを参照してください。

ユーロインデックス(ユーロ指数)
ユーロインデックス(ユーロ指数)のチャートと時系列です(最新データ速報)。ユーロインデックスを見れば現在ユーロが強いのか弱いのかがわかる。上昇でユーロが強い(ユーロ買い・ユーロ高)、下落でユーロが弱い(ユーロ売り・ユーロ安)を示します。見方の解説も掲載。

ECB理事会

ECBの最高意思決定機関となるのは、原則6週に1度(木曜日)に開催される「ECB理事会」です。

ECB理事会は2種類あり、一つはユーロ圏諸国の金融政策を決定する理事会、もう一つは人事制度や紙幣のデザイン等を選定する理事会です。市場が注目しているのは前者の理事会です。

ECBの3種類の政策金利

ECBの政策金利は、以下の3つがあります。

各政策金利の解説は、リンク先のページをご覧ください。

簡単にいうと、この3つは市中金利(市場の金利)の上限・中心・下限となる政策金利です。中心となるのは、民間銀行が国債などを担保に中央銀行から資金供給を受ける際に適用される「主要リファイナンスオペ金利」です。上限となるのは、銀行が市場で資金を調達できない場合に中央銀行から借り入れる際につく「限界貸付ファシリティ金利」です。下限となるのは、銀行が余剰資金を中央銀行に預ける際に適用される「預金ファシリティ金利」です。

当ページでは、この中でECBの主要政策金利である「主要リファイナンスオペ金利」の推移を掲載しています。

主要リファイナンスオペ金利とは?

主要リファイナンスオペ金利とは、公開市場操作(オペレーション)において、金融機関が入札可能な下限金利となる金利です。EONIA(ユーロ圏無担保翌日物平均金利)の中心レートを誘導するよう決定される金利です。「ECBの主要政策金利」といえば、この主要リファイナンスオペ金利のことを指します。

主要リファイナンスオペ金利は、ECB理事会において引き上げたり(利上げ)引き下げたり(利下げ)します。ユーロ圏諸国の金融政策を担うのがECBですので、この主要リファイナンスオペ金利の利上げ・利下げは、ユーロ圏諸国の国債利回りの上下に大きく影響します。例えば、主要リファイナンスオペ金利が引き下げられればドイツ国債利回りを押し下げる要因となり、ユーロも弱くなる要因となります。

ユーロ圏の景気が良い時には、景気が過熱しないように主要リファイナンスオペ金利は高く設定されやすいです。政策金利を引き上げれば預貯金やローンの金利が上がりますので、通貨の流通が抑制されて景気が抑制されやすくなります。

ユーロ圏の景気が悪い時には、景気を刺激するために主要リファイナンスオペ金利は低く設定されやすいです。政策金利を引き下げれば預貯金やローンの金利が下がりますので、通貨の流通が促進されて景気が刺激されやすくなります。

ECBのマイナス金利とは?

ECBのマイナス金利政策は、上記で紹介したECBの3種類の政策金利の一つである「預金ファシリティ金利」をマイナスにすることです。預金ファシリティ金利は、民間銀行が一時的な余剰資金をECBに預け入れた際につく利子(翌日物)で、日本の「付利(ふり)」にあたるものです。

民間銀行は余剰資金をECBに預け入れれば利子が得られますので、この預金ファシリティ金利が実質的な貸出金利の下限となります。この預金ファシリティ金利を引き下げれば、民間銀行は余剰資金をECBに預け入れるより運用に向けた方がいいとなりますし、預金ファシリティ金利を引き上げれば、運用よりECBに預け入れた方がいいとなります。つまり、預金ファシリティ金利の引き下げは景気には刺激となり、預金ファシリティ金利を引き下げは景気には抑制となります。預金ファシリティ金利をマイナスにするのはユーロ安を誘導する狙いがある政策で、資金をユーロ以外の通貨の運用に向かわせようとするものです。一方、預金ファシリティ金利を引き下げても民間銀行が実際に余剰資金を運用に向かわせる保証はないので、景気刺激になるかは不透明です。

ECBの政策金利の公表日

政策金利のデータは、政策決定会合によらず毎月月末or月初に更新。

その他の政策金利の推移

米国(アメリカ)や日本、中国の政策金利、その他世界各国の政策金利推移は、以下のページで掲載しています。

FF金利とFRBの誘導目標の上限と下限
米国(アメリカ)の現在のFF金利(FFレート・フェデラルファンド金利)とFRBの誘導目標の上限と下限のチャートと時系列です。リアルタイムの日次と月次の推移を掲載。米国株(S&P500)チャートも掲載。実効FF金利とは?わかりやすい解説も掲載。
日本の政策金利と実質政策金利
日本の政策金利(名目)と実質政策金利のチャートと時系列です(公定歩合と無担保コール翌日物金利)。過去から現在までの長期の推移や日経平均株価との比較チャート、歴史、ゼロ金利政策やマイナス金利、イールドカーブコントロール(YCC)のわかりやすい解説も掲載。
中国の政策金利(LPR)
中国の政策金利「LPR(ローンプライムレート)」のチャートと時系列です。中国人民銀行公表分。期間1年のLPRと5年超のLPRの推移を掲載。LPRとは?MLFとは?(中期貸出制度)どれを見ればいいかわかりやすく解説。貸出金利、住宅ローンの目安になる金利です。
世界各国の政策金利
世界の政策金利(中央銀行が決定する短期金利誘導水準)の推移一覧です(時系列)。日本・米国(アメリカ)・欧州・英国(イギリス)・中国・豪州(オーストラリア)・カナダ・ニュージーランド・スイス・香港南アフリカ・トルコの政策金利と各政策金利の解説。

チャート(ECBの政策金利)

ecb(欧州中央銀行)の政策金利(euとユーロ圏)のチャート
  • チャート画像クリックで拡大表示します。
  • Chart [Main Refinancing Operations Fixed Rate(ECB)-Monthly]

ECBの政策金利の時系列(historical data)

単位:%

WordPress Tables Plugin