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ビッグマック指数(BMI)

ビッグマック指数の概要

ビッグマック指数

ビッグマック指数の最新データを速報で掲載しています。

ビッグマック指数は、購買力平価に基づいた指数です。世界各国のマクドナルドのビッグマックの価格を比較して、通貨の公正価値を測る指数です。為替レートを理論的に解釈するためのツールで、教科書に載るほど世界標準の指数となっています。簡単に言えば、通貨の割高・割安を測る指数ですが、為替レートを正確に測定する指数ではありません。

  • 当ページは、ビッグマック指数の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • Source:The Economist
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は上書きして掲載しています。
  • BMI(The Big Mac index) historical data&chart

ビッグマック指数とは?

ビッグマック指数(英語:BMI/The Big Mac index)とは、英国(イギリス)の経済誌「エコノミスト(The Economist)」が1986年に考案した、世界各国のマクドナルドの”ビッグマック”1個の価格を比較することによって経済力を測り、通貨が正しいレベルにあるかを測定するための指数です。

マクドナルドのビッグマックは、全世界でほぼ同一品質・サービスで販売されており、各国の経済状況によって単価が決定されるため、各国のビッグマックの価格を比較すれば購買力が測れる、つまり、その通貨で財やサービスを購入することができる能力が測れる、という考え方を基に考案されたのがビッグマック指数です。

ビッグマック指数の発表日(公表日)は、いつ?

ビッグマック指数は、例年1月と7月の月末に発表・公表されます(ずれる場合もあります。近年は数か月遅れて公表されるなど不規則になっています)。2011年以前は変則的に公表されていました。

購買力平価の解説

ビッグマック指数は購買力平価(PPP:Purchasing Power Parity)の理論に基づいており、購買力平価とは長期的な2国間の為替レートは同一商品とサービスのバスケット(ビッグマック指数の場合はハンバーガー)の価格と等しくなるレートに向かうという概念です。ただし、エコノミストはビッグマック指数が為替レートの誤差を正確に測定するものではなく、為替レートを理論的に解釈するためのツールに過ぎないとしています。一方で、ビッグマック指数は、経済の教科書に載るほど世界標準の指数となっており、学術研究の主題にもなる指数となっています。

IMF公表の購買力平価の推移と解説

IMF(国際通貨基金)公表の購買力平価(PPP)は、以下のページで掲載しています。購買力平価のわかりやすい解説も掲載していますので参照してください。

購買力平価(PPP)
購買力平価(PPP)のチャートと時系列です(最新データ速報)。IMF公表分。過去から現在までの推移がわかります。ドル円の実勢為替レートとの比較チャートを掲載。購買力平価とは?わかりやすい解説も掲載。

購買力平価(「絶対的購買力平価」と「相対的購買力平価」)は厳密には成立しないものですが、エコノミストが発表しているように、ビッグマック指数は為替レートを理論的に解釈するためのツールに過ぎないものの、購買力平価は為替レートを解釈する判断材料の一つであり、加えてビッグマックは全世界でほぼ同じ商品で販売されていて各国の物価水準や為替相場が比較できることから、ビッグマック指数は古くから注目されています。

ビッグマック指数は、どう見ればいい?見方を解説

ビッグマック指数は、厳密には成立しない購買力平価に基づいて、比較する通貨が過大評価されているか過少評価されているかが測れる指数です。つまり、比較する通貨の割高・割安が測れる指数です。

例えば、日本で売られているビッグマックの価格が390円、米国で売られているビッグマックの価格が5ドルであった場合、ドル円の為替レートは”1ドル=78円”が妥当ということになります(計算式:390円÷5ドル=78)。

この時、実際に為替市場で取引されているドル円の為替レートが110円であった場合「(78円÷110円)-1×100=-29.09」で、ビッグマック指数は-29.09%となります。これは、ドルに対して円が29.09%過小評価されていることを示しています。ゆえに、ビッグマック指数だけで見れば、今後円は強くなるだろう(円高)という見方になります。と同時に、物価は経済成長率が影響しますので、例えば日本の経済成長率が上昇するのであればインフレが進み、ビッグマックの価格は今後どんどん高くなるだろうという見方もできます。ただ、米国のビッグマックの価格が5ドルでドル円の為替レートが110円であれば、米国のビッグマック価格は5ドル×110円で550円となりますので、強烈なインフレがない限りそれは考えにくいです。

GDP調整後のビッグマック指数について

さて、通常のビッグマック指数は、人件費が安く貧しい国の方が裕福な国よりビッグマックの価格が安いという批判があります。そこでエコノミストはそれに対応するため、GDPで調整したビッグマック指数も公表しています。一人当たりGDPで調整したビッグマック指数であるため、エコノミストは現在の通貨の公正価値をより示す指数になっているとしています。

当ページでは、通常のビッグマック指数とGDP調整後のビッグマック指数の両方を掲載しています。

ビッグマック指数の算出方法の変更

2022年7月、ビッグマック指数は米国のマクドナルド提供の価格を使用するように変更されました(以前は、米国の4つの主要都市の価格の平均)。また、GDP調整後のビッグマック指数の計算方法も変更されました。IMFの購買力平価の計算を使用する代わりに、各国のビッグマック価格の差によって一人当たりのGDPが調整されます。GDP調整後の値はIMFの過去のGDPシリーズが更新されるたびに更新されるようになりました。つまり、IMFが測定を改定すれば、特定の年のGDPシリーズがわずかに変化する可能性があります。

世界各国のビッグマック指数の一覧(最新版)

表の意味

  • 現地通貨価格:現地通貨のビッグマック価格
  • ドル価格:米ドルのビッグマック価格
  • PPP:購買力平価(米ドル)
  • GDP:一人当たりGDP(米ドル)
  • ビッグマック指数(BMI):通常のビッグマック指数(米ドル)・単位(%)
  • GDP調整後BMI:GDP調整後のビッグマック指数(米ドル)・単位(%)

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2024年7月分

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チャート(日本のビッグマック指数・購買力平価など含む)

チャートの意味

  • ビッグマックの円価格
  • ビッグマック指数:日本のビッグマック指数(対米ドル)
  • GDP調整後ビッグマック指数:日本のGDP調整後のビッグマック指数(対米ドル)
  • 購買力平価:日本の購買力平価(米ドル)
  • 一人当たりGDP:日本の一人当たりGDP(米ドル)

ビッグマックの円価格と日本のビッグマック指数のチャート

ビッグマック指数のチャート
  • 2011年以前は変則公表。
  • Chart [BMI(The Big Mac index)]

日本の購買力平価と一人当たりGDPのチャート

日本の購買力平価と日本の一人当たりgdpのチャート
  • 「K」は千単位
  • Chart [PPP and GDP per person]