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Sticky-Price CPI(スティッキープライス消費者物価指数)

Sticky-Price CPI(スティッキープライス消費者物価指数)の最新データを速報で掲載しています。Sticky-Price CPIは、米国の消費者物価指数(CPI)の構成要素を価格頻度に基づいて「価格が柔軟に変動する品目」と「価格の粘着性が高い品目」に分類した指数です。「価格の粘着性が高い品目」は、将来のインフレ期待が組み込まれていると考えられるため注目度が高いです。

sticky-price-cpi(スティッキープライスcpi)

AIによるSticky-Price CPIの重要度評価

3.7

Sticky-Price CPIは価格変更の頻度が少ない商品のみを対象にしており、基調的なインフレ率や需要側の影響をより正確に捉えられる。これにより、短期的な価格変動の影響を排除した分析が可能。価格の硬直性が高い商品は、通常、需要の変化に敏感であるため、経済全体の需要圧力を測定するのに役立ち、中央銀行が政策を決定する際の指標として有用。エネルギーや食品など変動が激しい項目を排除することで、ノイズを減らし、インフレの基調を把握しやすくなる。ただし、Sticky-Price CPIは対象とする商品の範囲が狭く、総合的なインフレ状況を把握するには不十分な場合がある。また、硬直性の高い価格は変更頻度が低いため、最新の経済状況を反映するのに時間がかかることがある。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

チャート(Sticky-Price CPI)

Sticky-Price CPI(スティッキープライスCPI)のチャート

sticky price cpi(スティッキープライスcpi)のチャート
  • チャート画像クリックで拡大表示します。
  • スティッキープライスCPIで最も注目される前年比を掲載しています。
  • [赤線] 粘着性高い品目(Sticky):「価格の粘着性が高い(価格の変動が遅い)品目」です。これがSticky-Price CPIです。
  • [青線] 柔軟な品目(Flexible):「価格が柔軟に変動する品目」です。

Core Sticky CPI(コアスティッキーCPI)のチャート

core sticky cpi(コアスティッキーcpi)のチャート
  • コアスティッキーCPI最も注目される前年比を掲載しています。
  • [赤線] 粘着性高い品目(Core):コアベースの「価格の粘着性が高い(価格の変動が遅い)品目」です。これがCore Sticky CPIです。
  • [青線] 柔軟な品目(Core):コアベースの「価格が柔軟に変動する品目」です。

米国の消費者物価指数の推移はこちら

米国(アメリカ)の消費者物価指数とコアCPIの推移と解説は、以下のページで掲載しています。

[速報] 最新データ|スティッキープライス消費者物価指数の時系列(historical data)

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Sticky-Price CPIとは?(スティッキープライスCPIとは?)

Sticky-Price CPI(スティッキープライスCPI)とは、「スティッキープライス消費者物価指数」とも呼ばれる、連邦準備銀行の一つであるアトランタ連銀が算出・公表している米国の消費者物価指数(CPI)の構成要素を価格頻度に基づいて「価格が柔軟に変動する品目」と「価格の粘着性が高い(価格の変動が遅い)品目」に分類した指数です。

当ページでは、Sticky-Price CPI(スティッキープライスCPI)と、食品とエネルギーを除いたコアベースのCore Sticky CPIの前年比の両方の推移を掲載しています。

将来のインフレ期待が組み込まれているため注目度が高い

Sticky-Price CPI(スティッキープライスCPI)の「価格の粘着性が高い(価格の変動が遅い)品目」は、消費者物価指数に含まれる価格が比較的頻繁に変更されない商品やサービスのサブセットから計算されています。これらの商品やサービスは「価格が柔軟に変動する品目」よりも将来のインフレ(インフレーション)に対する期待が組み込まれていると考えられているため、注目度が高い指標となっています。

以下は、クリーブランド連銀レポートの抜粋です。

従来のインフレ予測を形成する基本的な力は、すべての価格に対して同じように作用するわけではありません。たとえば、一部の価格は「粘着性」があります。これは、市場の状況の変化に「柔軟に価格が変動する」商品ほど迅速に対応できない可能性があります。また、粘着性のある価格は変化が遅いため、これらの価格が設定されると頻繁に変化する価格よりも将来のインフレに関する期待が組み込まれていると考えるのが妥当と考えられています。実際、柔軟な価格は経済環境の変化(スラック)に対してはるかに敏感であり、粘着性のある価格はより先を見越しているように見えることを証明していると考えています。

何が価格を固定するのか?

ジョン・メイナード・ケインズが70年以上前にスティッキーな価格に関する一般理論を構築して以来、この質問に対する答えは経済学者を困惑させてきました。一部の市場では、価格の変更に多大なコストがかかる可能性があるというのが一般的な考えです。これらのコストは、企業が価格を変更するインセンティブを大幅に低下させる可能性があります。

粘着性のある価格は柔軟な価格ほど経済状況に反応しないかもしれませんが、インフレ期待を組み込むのに適しているかもしれません。価格設定者は価格を変更するには費用がかかることを理解しているため、価格決定ではまれな価格変更の期間のインフレを考慮したいと考えると思われます。柔軟な価格は、おそらく経済のたるみの程度を含む市場の状況の変化に反応するため、月ごとに激しく跳ね返る傾向があります。一方、粘着性のある価格は、経済状況への適応が遅い傾向があります. 重要なことは、スティッキー・プライスにはインフレ予想の要素が含まれている可能性があり、その要素はインフレがどこに向かっているのかを見極める際に役立つ可能性があります。

粘着性が高い価格はどれくらい遅行する?過去の傾向

過去の傾向では「価格が柔軟に変動する品目」が上昇して天井を打った後(ピークアウトした後)、「価格の粘着性が高い(価格の変動が遅い)品目」は約9カ月遅行してピークアウトを迎えるのが平均的な傾向です。

  • 当ページは、Sticky-Price CPI(スティッキープライス消費者物価指数)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • Source:アトランタ連銀(Federal Reserve Bank of Atlanta)
  • Sticky CPI・Core Sticky CPI
  • 前年比を掲載
  • 単位:%
  • 季節調整済み
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は上書きして掲載しています
  • Sticky-Price CPI(us) historical data&chart