
店頭FX(外国為替証拠金取引)の出来高と買い建玉・売り建玉、ネットポジションとポジション比率の最新データを速報で掲載しています(ドル円)。FXトレードが活況か閑散か、トレンドが出そうかレンジ相場か、トレーダーは買いと売りのどちらにポジションを傾けているのかわかります。

AIによる店頭FXの出来高と買い建玉・売り建玉、ネットポジションとポジション比率の重要度評価
店頭FXの出来高は、FX市場の活発度やトレーダーの関心を直接的に示す。流動性が高いほど、スプレッドが狭まり、取引が円滑になる。特定の期間で急増する出来高は、大きなイベントやニュースの影響を反映していることが多い。テクニカル分析で出来高を参照することで、トレンドの信頼性を評価できる。ただし、長期投資にはあまり寄与せず、一時的な動きのみに注目しやすい。
買い建玉(ロング)と売り建玉(ショート)の割合は、投資家の心理や市場の方向性を示す。極端な片方への偏り(例: 圧倒的なロングポジション)は、逆方向への急激な動きを示唆することがある。一方、全体的な建玉を把握できても、機関投資家や個人投資家の区別が困難な場合が多い。
ネットポジションは、市場全体が「リスクオン」または「リスクオフ」に傾いているかを表す。ネットポジションが増加している場合、トレンドが強化されている可能性がある。
ポジション比率は、投資家のバイアスを簡潔に示し、相場の転換点を見極める手がかりになる。特に極端な偏りがある場合、逆張りやヘッジ戦略を検討する上で参考となる。ただし、市場規模や出来高を反映できず、他のデータと組み合わせる必要がある。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(FXの出来高・建玉・ネットポジション・ポジション比率)
ドル/円の出来高のチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- ドル/円の出来高(取引金額)です
- Chart [FX Trading Volume(USD/JPY)-Monthly]
- Chart [FX Long Positions(USD/JPY)-Monthly]
- Chart [FX Short Positions(USD/JPY)-Monthly]
- Chart [FX Net Positions(USD/JPY)-Monthly]
- Chart [Buy:FX Position Ratio(USD/JPY)-Monthly]
- Chart [Short:FX Position Ratio(USD/JPY)-Monthly]
IMM投機筋ポジションの推移はこちら
IMM投機筋ポジション(円)は、以下のページで掲載しています。日本円の先物取引の投機筋ポジションで、これを見れば米ドルに対する円の投機的なポジションがわかります。
[速報] 最新データ|店頭FX(ドル円)の出来高と建玉の時系列(historical data)
- 単位:百万円
- 出来高:取引金額
- ネット:ネットポジション
- ポジ比率:ポジション比率
日付 | 出来高 | 買建玉 | 売建玉 | ネット | ポジ比率 (買い) | ポジ比率 (売り) |
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店頭FXとは?
店頭FX(読み方:てんとうえふえっくす)とは、「店頭外国為替証拠金取引」とも呼ばれる、取引所を介さずにFX業者と投資家が直接取引することです。これに対し、取引所を介した取引は「取引所FX」と言います。店頭FXはFX業者によって取引できる通貨やトレード環境が異なるのが特徴です。
現在、取引所FXは国内では東京金融取引所が行っている「くりっく365」だけですので、日本のFXトレードの状況を見るには当ページで掲載している金融先物取引業協会の店頭FX取引の状況を見るのが最適です。これを見れば、金融先物取引業協会の店頭FX取扱会員である日本国内49社(2022年7月時点)の店頭FXの取引状況がわかります。
FXの出来高とは?
FXの出来高(読み方:できだか)とは、通貨ペア(当ページではドル円)の売買が成立した取引量です。当ページでは、各月のドル円の取引金額(売買が成立した取引の総額)を掲載しています。
FXの出来高の見方
出来高は、市場の量的なエネルギーを測る指標の代表格です。出来高が多いほど取引は活発、出来高が少ないほど取引は低迷していることを示します。出来高の見方は以下のページで詳しく解説していますので参考にしてください。

簡単に書いておくと、出来高が少ない時はレンジ相場となりやすく、出来高が少ない局面から増加するときにトレンドが出やすいと見るのが一般的です。
買い建玉とは?売り建玉とは?
当ページでは、ドル円の月次の建玉(買い建玉と売り建玉)を掲載しています。買い建玉は「ロングポジション」、売り建玉は「ショートポジション」とも呼ばれています。
- 買い建玉は「ロングポジション」とも呼ばれますが、各月末時点で未決済の状態にある買いの残高です。買ったものの、まだ反対売買で取引の清算が終了していない未決済の買い残高です。
- 売り建玉は「ショートポジション」とも呼ばれますが、各月末時点で未決済の状態にある売りの残高です。売ったものの、まだ反対売買で取引の清算が終了していない未決済の売り残高です。
当ページではドル円の月次の買い建玉と売り建玉)を掲載していますので、現在は買いと売り、どちらの残高が多いのか、どちらの残高がたまっているのかがわかります。
FXのネットポジションとは?
ネットポジションとは、買い建玉(ロングポジション)から売り建玉(ショートポジション)を差し引いた残高です。
ネットポジションの見方
ネットポジションがプラスであれば、買い建玉が売り建玉より多いことを示し、ネットポジションがマイナスであれば、売り建玉が買い建玉より多いことを示します。
当ページではドル円のネットポジションを掲載していますので、ネットポジションがプラスであればドル円を買い持ちしているトレーダーが多く、ネットポジションがマイナスであればドル円を売り持ちしているトレーダーが多いことを示しています。
FXのポジション比率とは?
ポジション比率とは、総建玉に対する買い建玉(ロングポジション)と、売り建玉(ショートポジション)の割合です。
ポジション比率の見方
当ページでは、ドル円の買いのポジション比率とドル円の売りのポジション比率を掲載していますが、ポジション比率は買いと売りのバランスを見るための指標です。現在、ドル円のポジションは買いに傾いているのか、売りに傾いているのかがわかります。
買いのポジション比率の方が大きい場合は、ドル円の上昇を見込んでいるトレーダーが多いことを示し、売りのポジション比率の方が大きい場合は、ドル円の下落を見込んでいるトレーダーが多いことを示します。FXはポジション比率を重視するトレーダーが多いので、チェックしておきましょう。
- 当ページは、店頭FX(ドル円)の出来高と建玉、ネットポジションとポジション比率の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:The Financial Futures Association of Japan(金融先物取引業協会)
- 金融先物取引業協会の店頭FX取引月次報告に協力する会員からの報告値を集計したものです。
- 出来高(取引金額)
- ネットポジション:買い建玉ー売り建玉
- 建玉は円換算。円換算は各月末日における日本銀行が公表する米ドル円使用。
- 取引金額は、各月において顧客と会員業者との間で成立した取引の総額。
- Trading Volume and Open Positions(USD/JPY) historical data&chart