
J-REIT全銘柄のNAV倍率の最新データを速報で掲載しています。
NAV倍率は、株式でいうPBRにあたる指標です。これを見れば、日本のREIT価格が純資産価値の何倍まで買われているのか、つまり現在のREIT価格が純資産に対して割安か割高かがわかります。PBR同様に、一般的に1倍割れで割安、1倍以上で割高と判断されますが、1倍割れで買いとならない理由があります。まずはページ下部の解説欄を参照してからデータをチェックしていただければと思います。

AIによるNAV倍率の重要度評価
NAV倍率は、REITの本質である「不動産価値との乖離」を一発で把握できる点で非常に優秀な指標。「今が割安圏かどうか」という大局判断には確実に役立ち、実用性は十分にある。
一方、決定的な弱点も多い。まず最大の問題は、NAV自体が鑑定評価ベースであり、更新頻度が低く遅行性が強い点。市況が急変してもNAVはすぐに追随しないため、「見かけ上の割安」が頻発する。さらに、J-REITは金利感応度が極めて高く、NAV倍率の低下が単なる金利上昇の反映であるケースも多い。この場合、割安ではなく「適正価格の下方シフト」に過ぎない。
加えて、NAVは「資産価値」は示すが、「稼ぐ力(キャッシュフロー)」は直接反映しない。老朽物件や賃料下落リスクを抱えるREITは、NAVが高くても投資妙味が乏しいことがある。つまり、NAV倍率単体では投資判断の決め手にはならず、分配利回り・金利環境・成長性との併用が前提の指標。
総合すると、NAV倍率は「方向感を掴むための優秀な補助指標」ではあるものの、「主役にはなりきれない中堅指標」という位置づけ。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(J-REITのNAV倍率)
NAV倍率の平均値:1.12
NAV倍率のチャート
J-REIT全銘柄のNAV倍率の推移を示したチャートです。東証REIT指数との比較チャートにしています。
NAV倍率と長期金利(日本)のチャート
J-REIT全銘柄のNAV倍率と日本の長期金利(日本10年国債利回り)の推移を示したチャートです。
NAV倍率を表示中
Chart [NAV Ratio(J-REIT)-Monthly]
- スマホはチャート画像タップで拡大表示します。
- チャートは、NAV倍率の1倍ラインとNAV倍率の平均値に点線を引いています(平均値は毎月初データ更新)。
- NAV倍率の平均値は、東証REIT指数が算出開始された2003年3月から最新月までの期間の平均値です。
- 日本の長期金利(日本10年国債利回り)の推移と解説は、以下のページで掲載しています。
NAV倍率の関連指標
東証REIT指数とJ-REIT分配金利回り・時価総額・売買代金
東証REIT指数とJ-REITの分配金利回り・時価総額・売買代金の推移とチャートは、以下のページで掲載しています(解説付き)。
東証REIT指数先物とSQ値
東証REIT指数を原資産とする先物取引「東証REIT指数先物」のリアルタイムチャートと、東証REIT指数先物のSQ値(特別清算指数)の推移(チャートと時系列)は、以下のページで掲載しています(解説付き)。
[速報] NAV倍率の最新データの時系列(historical data)
| 日付 | NAV倍率 (J-REIT全銘柄) |
|---|---|
| 2026年03月 | 0.87 |
| 2026年02月 | 0.94 |
| 2026年01月 | 0.93 |
| 2025年12月 | 0.95 |
| 2025年11月 | 0.95 |
| 2025年10月 | 0.93 |
| 2025年09月 | 0.91 |
| 2025年08月 | 0.91 |
| 2025年07月 | 0.89 |
NAV倍率の解説
NAV倍率とは、REITの市場価格が純資産価値(NAV)に対してどれだけ割安・割高かを示す指標です。一般的に、1倍が理論値、1倍割れは割安、1倍超は割高とされます。
ただし実務では、単純に1倍割れ=買いとはならず、金利や分配利回りと組み合わせて判断することが重要です。
NAV倍率とは
NAV倍率とは、以下の式で表されます。
NAV倍率 = 投資口価格 ÷ 1口あたりNAV
ここでいうNAV(Net Asset Value)とは、保有不動産の時価ベース純資産です。
NAVとは何か
NAVは簡単に言うと、
保有不動産の評価額 − 負債 = 純資産価値
つまり、「解散したら理論上いくらになるか」に近い概念です。
NAV倍率の目安
実務での基準は以下です。
| NAV倍率 | 判断 |
|---|---|
| 1.2倍以上 | 割高 |
| 1.0倍 | 適正 |
| 0.9倍以下 | 割安 |
| 0.8倍以下 | 明確な割安 |
※ただし後述の通り例外あり
なぜ1倍が基準になるのか
理由はシンプルです。
- NAV=資産価値
- 株価=市場評価
つまり、市場価格=資産価値 → NAV倍率1倍
1倍割れ=買いではない理由
ここが最も誤解されやすいポイントです。
NAV倍率が低くても買いとは限らない理由
①金利の影響
- 金利上昇 → REIT価格下落 → NAV倍率低下
割安ではなく「金利反映」の可能性
②収益力の問題
- 古い物件
- 賃料下落リスク
NAVは高くても稼げない
③NAVの遅行性
- 不動産評価は半年〜年1回
実態より遅れている
NAV倍率が効く局面(市場の極端な悲観局面)
NAV倍率が「使える」のは以下の局面です。
- 金利急騰
- REIT暴落
このときの0.8倍以下はチャンスになりやすい
NAV倍率と金利の関係
J-REITでは、
- 金利上昇 → NAV倍率低下
- 金利低下 → NAV倍率上昇
これは、REIT=利回り商品のためです。
実務で使える判断ルール
シンプルにまとめると
- NAV倍率0.9倍以下
- 分配利回り4%以上
- 金利が安定 or 低下
FAQ
Q. NAV倍率1倍割れは必ず割安?
A. いいえ。金利や収益力によっては適正価格の可能性があります。
Q. 株のPBRとの違いは?
A. ほぼ同じ概念ですが、REITは時価評価資産ベースという点が異なります。
まとめ
- NAV倍率は「資産価値との比較指標」
- 1倍が基準だが単独判断は危険
- 金利・利回りとセットで見るのが実務
- 当ページは、NAV倍率(J-REIT)の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- 各指数・指標の解説
「NAV倍率とは」 - Source:ARES
- NAV Ratio(J-REIT) historical data&chart


