証拠金債務残高の概要
証拠金債務残高(マージンデット)の最新データを速報で掲載しています。
証拠金債務残高は、市場参加者が借金をしてまで投資をしている金額の残高です。株価の急落・暴落の予兆シグナルとして注目度が高い指標です。証拠金債務残高が減少した後にS&P500が下落する傾向があります。
- 当ページは、証拠金債務残高の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:FINRA(金融取引業規制機構)
- 単位:百万ドル
- Margin debt(us) historical data&chart
証拠金債務とは?
証拠金債務(読み方:しょうこきんさいむ|英語:Margin debt)とは、投資家が株式を購入する際に銀行などから借り入れている金額です(ポートフォリオに対する投資家の借入金です)。
証拠金債務残高とは?
証拠金債務残高(読み方:しょうこきんさいむざんだか)とは、証拠金債務の残高です。
わかりやすく簡単に・マージンデットとは?
証拠金債務残高は、信用取引の残高を意味します。信用取引はレバレッジを効かせた取引ですので、証拠金債務残高を簡単にいうと、投資家が借金をしてまで投資をしている金額の残高です。
証拠金債務残高は「マージンデット」と呼ばれ、株式市場でどの程度のレバレッジ取引が行われているのかの指標として有名です。個人投資家や機関投資家が保有する株式を担保にした借入金で、株式市場全体のレバレッジ取引の傾向を表しています。
証拠金債務残高の増加・減少は何を示している?
証拠金債務残高が増加していれば、市場参加者が増えてレバレッジを効かせた取引をしている人が増えているいることを表し、証拠金債務残高が減少していれば、市場参加者が減ってレバレッジを効かせた取引をしている人が減っているいることを表します。
証拠金債務残高で投資家のリスクオン・リスクオフを見よう!
証拠金債務残高の増加・減少は投資家心理を表し、急激な証拠金債務残高の増加は過熱を示します。また、投資家のリスクオン・リスクオフも示します。
- 証拠金債務残高が増加していれば投資家がリスクオン
- 証拠金債務残高が減少していれば投資家がリスクオフ
証拠金債務残高は株価の先行きを占う指標
証拠金債務残高は、株価と相関しやすい傾向があります。証拠金債務残高とS&P500を比較すると、証拠金債務残高が膨らむ局面(増加する局面)ではS&P500は上昇し、証拠金債務残高が減少する局面ではS&P500は下落しています。
証拠金債務残高とS&P500は同時に増加・上昇、あるいは減少・下落する場合もありますし、証拠金債務残高が先行する場合もあります。証拠金債務残高が増加した後にS&P500が上昇、証拠金債務残高が減少した後にS&P500が下落する傾向があることから、証拠金債務残高は株価の先行きを占う指標としても使われています。
証拠金債務残高は株価の急落・暴落の予兆シグナル!
また、証拠金債務残高が大幅に減少する局面ではS&P500が急落・暴落する傾向もあります。過去にオイルショック(石油ショック)、ITバブル、リーマンショックなど、株価が急落・暴落する出来事の前に証拠金債務残高が前年比で50%以上減少していたことから、証拠金債務残高は株価の急落・暴落の予兆シグナルとしても使われています。当ページでは、証拠金債務残高の前年比のチャートやS&P500との比較チャートも掲載していますので参考にして下さい。
証拠金債務残高が急激に増加する局面では投資家は過熱していますので、ひとたびゲームチェンジするような悪材料が出た場合、一気に証拠金債務残高が減少してリスクオフに傾きやすくなり、株価が大きな調整をする可能性が高まりますので注意が必要です。
証拠金債務残高の公表日
証拠金債務残高は通常、基準月の翌月の第3週に公表されますが、コロナ以降は月末の公表になる場合もあります。データ更新時は当サイトの”更新情報”のページや公式X(旧ツイッター)等でお知らせします。
チャート
証拠金債務残高(マージンデット)のチャート
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [Margin debt(us)-Monthly]
- 灰色の囲みの期間が米国の景気後退期(リセッション期)です。米国の景気後退期間の解説と推移は、以下のページを参照してください。
証拠金債務残高とS&P500の比較チャート
- 証拠金債務残高とS&P500は、ぞれぞれ月末時点のデータを反映
- Chart [Margin debt(us) and S&P500-Monthly]
証拠金債務残高の前年比のチャート
- Chart [Margin debt(us) YoY]
[速報] 最新データ|証拠金債務残高の時系列(historical data)
日付 | 証拠金 債務残高 | 前年比 |
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