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イールドカーブとは、「利回り曲線」とも呼ばれる、残存期間が異なる債券などの利回り(金利)の変化を線で結んでグラフ化したものです。残存期間とは「償還までの期間」です。償還とは「満期日が来て資金が投資家に返されること」です。債券は、投資家から資金を調達することを目的に発行されるもので、債券には元本(債券へ投資したお金)の返済日や利息の支払い方法が書かれています。債券を買った人は、返済日に元本と利息を受け取る権利があります。逆に、債券を発行した側はその返済義務を負うことになります。債券を発行したのが国である場合、その債券を「国債(こくさい)」といいます。
グラフは、縦軸に利回り(%)、横軸に残存期間を取って表されます。一般的にイールドカーブは、残存期間が短い国債の利回りと残存期間が長い国債の利回りの関係をグラフして表すことが多いです。
イールドカーブは、残存期間が短い国債の利回りと残存期間が長い国債の利回りの関係を表すことが多く、当ページに掲載している米国の財務省が公表しているイールドカーブも、残存期間が短い米国の国債の利回りと残存期間が長い米国の国債の利回りの関係を表したイールドカーブで、これは短期金利と長期金利の関係を分析する際に利用され、国債への投資の指標となったり、将来の米国の景気動向や金融政策を予測する際に見られます。
短期金利と長期金利の解説は、以下のページを参照してください。
通常、長期金利は短期金利を上回ることが多いので、イールドカーブは右肩上がりの曲線となります。これを「順イールド(読み方:じゅんいーるど)」と言います。この順イールドの状態は、将来的に金利が上昇すると市場が思っている時に出る曲線とされており、景気上昇の予兆として見られるのが一般的です。
一方、短期金利が長期金利を上回ってイールドカーブが右肩下がりの曲線を描くことがあります。これを「逆イールド(読み方:ぎゃくいーるど)」と言います。これは、将来的に金利が下落すると市場が思っている時に出る曲線とされており、景気後退の予兆として見られるのが一般的です。
逆イールドの解説は、以下のページも参照してください。
短期金利と長期金利の差が小さくなることを「イールドカーブのフラット化」といいます。イールドカーブのフラット化は、将来的に景気が後退していく局面や、先行き不透明な時に出やすい曲線とされています。
長期金利が上昇して短期金利との差が拡大することを「イールドカーブのスティープ化」といいます。イールドカーブのスティープ化は、将来的に景気が上昇していく局面で出やすい曲線とされています。
米国債とは、米国の財務省が国の運営に必要な資金を集めるために発行する債券です。償還までの期間が2年のものは「米国2年国債」、10年のものは「米国10年国債」、30年のものは「米国30年国債」と呼ばれています。
米国の国債は、償還期間が1年以下のものを割引債、1年超(2年以上)のものを利付債として発行されます。
といいます。ゆえに、米国2年国債と米国10年国債は「T-Notes」、米国30年国債は「T-Bonds」にあたります。
米国債の利回りを「米国債利回り」と言います。米国2年国債の利回りを「米国2年国債利回り(米2年債利回り)」、米国10年国債の利回りを「米国10年国債利回り(米10年債利回り)」、米国30年国債の利回りを「米国30年国債利回り(米30年債利回り)」といいます。それぞれの解説はリンク債を参考してください。
当ページに掲載しているイールドカーブは、米財務省が毎営業日公表している
のレートと、それをグラフ化したイールドカーブです。セントルイス連銀もこれを公表しており、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関であるFRB(連邦準備制度理事会)の金融政策に大きな影響を与えることから、その動向は世界中に注目されています。
これらのレートは、CMT(Constant Maturity Treasury)レートと呼ばれるものです。利回りは、財務省によって日々のイールドカーブから補間され、イールドカーブは市場で取引されている財務省証券の国債入札利回りに基づいています。これらの市場利回りは、NY連銀(ニューヨーク連邦準備銀行)が各取引日午後3時30分頃に取得した指標となる入札側の相場から計算しています(実際の取引ではない)。CMTの利回りの値は、各年限の固定満期のイールドカーブから得られます。この方法を用いれば、例えば未払いの証券が正確に10年満期まで残っていない場合でも10年満期の利回りが得られるため、この方法が用いられています。財務省は3次スプラインモデルを用いてイールドカーブを毎日推定しており、財務省の判断でイールドカーブを変更するオプションを持っています(詳しくは米財務省のHPのイールドカーブの手法のページを参照してください)。
※スマホの場合、下の表を横にスライドで全体表示。
※速報値を掲載し、修正が発表されれば修正値を上書きして掲載しています。
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