[お知らせ] 本当の期待インフレ率はどれだ?FRBの共通インフレ期待指数の掲載開始!

ドットチャート(FOMC)

スポンサーリンク

ドットチャート(FF金利の予想分布)について

ドットチャート

FRB(連邦準備制度理事会)が公表しているFOMC参加者が予想する米国の政策金利(FF金利)の誘導目標の水準を点(ドット)で散布図化したものが「ドットチャート(FF金利の予想分布図)」です。市場参会者は、このドットチャートを見て利上げの開始時期や利上げ回数を予測していますので注目度が最も高い指標です。

  • 米国(アメリカ)のFRB(連邦準備制度理事会)は、FOMC(連邦公開市場委員会)参加者らの政策金利見通し(ドットチャート)を公表しています。当ページは、その解説tと公表されたドットチャートの画像を掲載したページです。
  • Source:Board of Governors of the Federal Reserve System
  • 英語:dot chart
スポンサーリンク

ドットチャートとは

ドットチャートの解説

ドットチャートとは、FOMC参加者(メンバー)が適切と考える米国の政策金利である「FF金利(FFレート)」の誘導目標の水準(政策金利の見通し)を、点(ドット)の分布で示した散布図です。

FF金利の解説とFF金利(実効FF金利)の推移は、以下のページで掲載しています。

ドットチャートは、FOMC参加者が適切と考える米国の政策金利である「FF金利」の誘導目標の水準を示した図です。FF金利は米国の金融市場の中心的な金利で、米国の金利のど真ん中、最も重要な金利です。このFF金利の動きがプライムレートや住宅ローンや貯蓄などの長期金利にも間接的に影響を及ぼすため、FRBはこのFF金利を金融政策によって誘導しています。

FF金利というのは銀行間のお金のやりとりにつく金利ですので、通常は銀行間でレートが決定されるものですが、ここにFRBが介入しているため、実際のFF金利は”FRBのFF金利の誘導目標の水準”に近づきます。ドットチャートは、そんなFF金利の将来の誘導目標の水準がわかる図です。つまり、”FRBが今後どのような水準にFF金利を持って行きたいのかがわかる図”ですので、ドットチャートは市場参加者の注目度が最も高い指標となっています。

ドットチャートの公表日

ドットチャートは年8回開催されるFOMCのうち、3月・6月・9月・12月のFOMC時にFRBが公表しています。当ページでは、ページ下部の「時系列(ドットチャート・FRB公表分)」の欄に、その公表分をそのまま画像で掲載しています。

利上げ・利下げ回数は?ドットチャートの見方をわかりやすく簡単に解説

ドット(点)は何を示している?

ドットチャートの1つずつのドット(点)は、FOMC参加者1人のFF金利の誘導目標水準の予想レンジの中央値を表しています。 簡単に言うと、FOMC参加者1人が「米国の政策金利の適切な水準はここだ!」と考える所に1つのドットがついています。

ドットチャートは、各FOMC参加者が適切と考えるの今後3-4年間のFF金利の誘導目標の水準(政策金利金利見通し)が掲載されています。さらに、より長期にわたる政策金利見通しが「Longer run」という項目で掲載されています (Longer runについては、下の「Longer runとは?(ロンガーランレートとは?)」の欄で見方の解説を記述しています) 。

実際に公表されたドットチャートを使って解説

では、実際に公表されたドットチャートを見ながらドットチャートの見方を解説します。

ここでは「2021年6月」に公表されたドットチャートを例にして解説します。

以下の画像をご覧ください。

ドットチャートの見方をわかりやすく解説

ドットチャート(2021年6月分)

これが実際に公表されたドットチャートです。このドットチャートでは、赤色の丸で囲われた箇所にドットが11個並んでます。ドットチャートは、 FOMC参加者1人が「米国の政策金利の適切な水準はここだ!」と考える所に1つのドット(点)がつきますので、2021年6月に開催されたFOMCで、2022年の米国の政策金利の適切な水準は「0.00%-0.25%」だと考えるFOMC参加者が11人いたということを示しています。

スポンサーリンク

ドットチャートの変化を見る

ドットチャートを見る場合、以前のドットチャートと比較してFOMC参加者の政策金利見通しがどのように変わったのか、その変化を見ることが大切です。

ここでは「2021年6月公表分」のドットチャートと、その前の2021年3月のFOMCで公表された「2021年3月公表分」のドットチャートを比較して解説します。

利上げ回数・利下げ回数の見方(ドットチャート)

2021年6月と2021年3月のドットチャート

上図は、「2021年6月公表分」のドットチャートと2021年3月公表分」のドットチャートを横並びで掲載しています。

  • 赤色の囲みが2021年6月公表のドットチャート
  • 青色の囲みが2021年3月公表のドットチャート

になっています。それぞれのドットチャートは”2022年”と”2023年”の箇所を抜粋して掲載しています(2021年3月公表分に関しては右側の「Longer run」の欄も掲載しています)。

さて、2021年6月公表分と2021年3月公表分のドットチャートを見てもらうと、2021年3月公表分に比べて2021年6月公表分は、”2022年”と”2023年”ともにドットが上に散らばったのが見てとれると思います。2021年3月公表分のドットチャートは2022年・2023年ともに「0.00%-0.25%」の水準にドットが多かったのですが、2021年6月公表分のドットチャートでは2022年・2023年ともにドットが上に散らばり、2023年は特に上に散らばっています。

これが何を示しているのかというと、2021年6月時点および2021年3月時点のFRBのFF金利の誘導目標水準は、ともに「0.00%-0.25%」でしたので、2022年・2023年に利上げをするのが適切と考えるFOMC参加者が増えたことを示しています。

例えば、2021年3月公表分のドットチャートでは、利上げをするのが適切と考えていたFOMC参加者は4人でしたが、2021年6月公表分のドットチャートでは7人に増えていますので、利上げ派が増えたことを示しています。ということは「利上げ派が多数派になるには、あと3人必要だな!」ということがわかります。以後、米国の経済が上向いてくれば、2022年にも利上げが開始される可能性が高まるな、という見方が市場参加者の中で多くなります。

利上げ回数・利下げ回数の見方

市場参加者は、このドットチャートを見て今後の利上げや利下げの可能性を予想し、利上げ回数や利下げ回数もカウントしています。利上げ回数や利下げ回数は、ドットチャートの中央値を見てカウントすることができます。

ドットチャートの中央値というのは、FOMC参加者の政策金利見通しの中央値ということです。ドットチャートを見ていると、FOMC参加者それぞれが適切と考える政策金利水準にバラツキがあるのがわかると思いますが、その中央値が最も大事です。中央値はドットチャートを見て計算することができますが、FRBがその数値を公表していますのでそれを見ましょう。 ドットチャートの中央値(FOMC参加者の政策金利見通しの中央値 )は、以下のページで掲載しています。

利上げ回数や利下げ回数のカウントの仕方は、上記のページの政策金利見通しの中央値を見れば一発でわかります。ただ、見方をわかっていないと見てもわからないので、その解説は姉妹サイト「投資戦略」の「利上げ回数の見方(FOMC参加者のFFレート予想から)」のページで詳しく解説しています。一度目を通してもらえれば利上げ回数や利下げ回数がカウントできるようになりますので、是非読んでください。

スポンサーリンク

Longer runとは?(ロンガーランレートとは?)

ドットチャートの右側には「Longer run(読み方:ロンガーラン)」という項目があります。これは、「ロンガーランレート」と呼ばれる、FOMC参加者の長期にわたる政策金利見通し(長期的なFF金利の予測値)を示しています。つまり、Longer runとは、長期的にFF金利がどれくらいになるかの予測値です。

Longer runは中立金利を示す

世界の中央銀行は最適な資産配分が実現する金利水準に実質金利を誘導すればいいという考え方を持っていますので、Longer runはFOMC参加者が予測する「中立金利」を示します。

米国の実質金利の推移は、以下のページで掲載しています。

実質金利(米国)
米国(アメリカ)の実質金利のチャートと時系列です。FXや株、債券を含め市場で最も注目される予想実質金利10年を掲載。米ドルの強弱やFRBの金融緩和度合いが計れます。計算式や水準、マイナスの影響、利下げ・QE・株価・ドル・金との関係なども解説。

中立金利とは、景気を刺激も抑制もしない景気に対して中立的な金利です。FRBは、この中立金利とFF金利の距離を調整して雇用の最大化と物価安定を図っています。つまり、中立金利は金融政策の基準となる金利で、この中立金利とFF金利の距離を調整することによって景気を刺激したり(金融緩和)、景気を抑制したり(金融引き締め)しています。

中立金利は、金融政策の基準となる金利ですのでとても大切です。中立金利の見方を含めた詳しい解説は以下のページで掲載しています。

中立金利(米国)
米国の中立金利のチャートと時系列です(速報)。中立金利とは?わかりやすい解説も掲載。FRBは金融政策で中立金利と政策金利の距離を調整しているので非常に注目されています。計算方法や政策金利との関係、金融緩和と金融引き締めの見方の解説も掲載。

中立金利の中央値と推定レンジ

さて、ドットチャートでは「Longer run」という項目ではFOMC参加者が予測する「中立金利」がドットで示されており、ドットがたくさん並んでいるのが見て取れると思いますが、その中立金利の中央値はどれくらいなのか?推定レンジはどれくらいなのか?それもFRBは公表しています。それは、上記の「利上げ回数・利下げ回数の見方」の欄で紹介した「FF金利の予想分布(ドットチャートより)・中立金利・米経済見通し」のページで掲載しています。

FRBの中立金利の予想

この画像は「FF金利の予想分布(ドットチャートより)・中立金利・米経済見通し」のページで掲載している2020年12月時点(FRB公表分)のものですが、表の下部に記載している赤色の囲み部分がFOMC参加者が見ている中立金利の中央値と推定レンジです。これを見れば、中立金利の中央値と推定レンジがわかります。

スポンサーリンク

時系列(ドットチャート・FRB公表分)

2021年9月公表分から、ドットチャートの下部に「内容」の欄を追加しました。それぞれのドットチャートが示している利上げ回数などの内容を記載していますので参考にしてください。

  • 以下は、FOMCごとにFRBが公表しているドットチャートをそのままが画像で掲載しています。
  • ドットチャートの画像は、画像をクリックすれば拡大表示されます。ただ、端末の画面サイズによっては拡大表示をしてもあまり変わらず、見にくい場合があると思います。FRB公表分のドットチャートは数字が小さいので、拡大表示しても見にくい場合は、拡大表示された画像をデスクトップ等にドラッグして保存し、フォトビューアーなどの画像ソフトで拡大表示して見てください。

2021年9月公表分

2021年9月のドットチャート

ドットチャート(2021年9月)

内容(2021年9月公表分)

2022年末の中央値が0%近辺から0.3%に引き上がり、2022年利上げ開始の見通し(ゼロ金利解除)。前回は2023年予想だったので前倒し。2023年利上げ回数は3回(前回は2回だった)、2024年も3回の利上げをFOMC参加者は予想している。
スポンサーリンク

2021年6月公表分

2021年6月のドットチャート

ドットチャート(2021年6月)

2021年3月公表分

2021年3月のドットチャート

ドットチャート(2021年3月)

2020年12月公表分

2020年12月のドットチャート

ドットチャート(2020年12月)

2020年9月公表分

2020年9月のドットチャート

ドットチャート(2020年9月)

2020年6月公表分

2020年6月のドットチャート

ドットチャート(2020年6月)

2020年3月公表分

FRBは2020年3月15日に緊急のFOMCを開催したため、2020年3月17-18日に予定されていた定例会合は中止になると発表。同会合で予定されていたドットチャートの公表などは新型コロナウイルスを巡る不確実性を理由に見送りました。

2019年12月公表分

2019年12月のドットチャート

ドットチャート(2019年12月)

2019年9月公表分

2019年9月のドットチャート

ドットチャート(2019年9月)

2019年6月公表分

2019年6月のドットチャート

ドットチャート(2019年6月)

2019年3月公表分

2019年3月のドットチャート

ドットチャート(2019年3月)

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました