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米国債先物とは?わかりやすく解説

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米国債先物と米国債利回り先物、ウルトラ長期国債先物、マイクロ国債先物の解説

当サイト「株式マーケットデータ」では、米国2年国債先物と米国10年国債先物の投機筋ポジションの推移を以下のページで掲載しています。

これを見る上で米国債先物について理解していただくとより分析の役に立つと思いますので、当ページでは米国債先物についてわかりやすく解説します。

先物取引についての解説は、以下のページに記載していますので参照して下さい。

国債の先物ってどんな取引?

国債は国が発行する債券です。国の運営に必要な資金を集めるために発行されています。国債は予め利率や元本の返済日が決められています。国債に投資した資金が投資家に返されることを「償還」と言いますが、償還期限が例えば2年であれば「2年国債(2年物国債)」、10年であれば「10年国債(10年物国債)」といいます。

国債は、その国債が欲しいと思って買う人が増えれば国債の価格は上がります。逆にその国債がいらないと思って売る人が増えれば国債の価格は下がります。一方、国債の利率(利回り)は、国債を買いたい人が増えれば利率を低くしても買ってくれますので利率は低下し、国債を売りたい人が増えれば利率を高くしなければ国債を買ってくれませんので利率は上昇します。よって、国債が買われれば国債価格は上がって利率は低下、国債が売られれば国債価格は下がって利率は上昇します。つまり、国債価格と利率は反比例して動くのです(ただし、国債価格が2倍になっても利回りが1/2になるというものではありません)。

国債は、金融機関が国から買って顧客に売っています。国債は常に取引されていますので、国債の価格は常に変動しています(利率も変動)。

国債価格は常に変動していますので、金融機関が国から国債を買って顧客に売るまでの間に価格が変動して損失が生じる恐れがあります。よって、その損失は防ぐ必要があります。そこで登場するのが国債先物です。金融機関が国から国債を買う際、国債先物を使うとその損失を防ぐことができます。具体的には、金融機関が国から現物の国債を買うと同時に国債先物で売りポジションを持ちます。つまり、現物の買いと先物の売りのポジションを同時に持っておく。そうすれば、国債価格が変動しても損失を被ることはありません。金融機関は顧客に現物の国債を売ると同時に先物の売りポジションを解消すれば、国債を顧客に売るまでの間の価格変動の損失を防ぐことができます。これが代表的な国債先物を使った取引の例です。

米国の国債ってどんなものがある?

当ページは米国債(米国の国債)の先物について記載するページですが、米国債先物を知る前に米国債について知る必要がありますので、以下に米国債について、どんなものがあるのかや種類を記載します。

米国債の種類

ここでは、米国債(米国の国債)の種類について簡単に説明します(この米国債を原資産とした先物取引が「米国債先物」です)。

米国債は償還期限が1年以下であれば割引債、1年超(2年以上)のものは利付債として発行されています。そして米国債は以下のように分類されます。

T-Bills(Treasury Bills):短期国債2,3日から52週間の割引債
T-Notes(Treasury Notes):中期国債2年物・3年物・5年物・7年物・10年物の利付債
T-Bonds(Treasury Bonds):長期国債長期国債である30年物の利付債
米国債の種類の表

米国政府は米国債を発行することによって借入を行っていますが、主に中期国債と長期国債で借入を行っています。

米国債先物の種類とティッカーシンボル

上記の米国債の先物取引が「米国債先物」です。米国債先物には様々な種類(銘柄)があります。ここでは、米国債先物で世界最大の取引量と未決済建玉残高を誇るCMEグループのCBOT(シカゴ商品取引所)上場している米国債先物の種類とティッカーシンボルの一覧を紹介します。

ティッカーシンボルとは(英語:ticker symbol)、取引所に上場する銘柄を識別するためのコードです。日本の証券コード(銘柄コード)に相当するものです。

銘柄ティッカーシンボル
米国マイクロ2年国債利回り先物(Micro 2-Year Yield Futures)2YY
米国2年国債先物(2-Year U.S. Treasury Note Futures)ZT
米国3年国債先物(3-Year U.S. Treasury Note Futures)Z3N
米国マイクロ5年国債利回り先物(Micro 5-Year Yield Futures)5YY
米国5年国債先物(5-Year U.S. Treasury Note Futures)ZF
米国マイクロ10年国債利回り先物(Micro 10-Year Yield Futures)10Y
米国10年国債先物(10-Year U.S. Treasury Note Futures)ZN
米国ウルトラ10年国債先物(Ultra 10-Year U.S. Treasury Note Futures)TN
米国20年国債先物(20-Year U.S. Treasury Bond Futures)TWE
米国マイクロ30年国債利回り先物(Micro 30-Year Yield Futures)30Y
米国30年国債先物(米国長期国債先物:30-Year U.S. Treasury Bond Futures/U.S. Treasury Bond Futures)ZB
米国ウルトラ長期国債先物(Ultra U.S. Treasury Bond Futures)UB
米国債先物の種類(銘柄)の一覧

国債先物と国債利回り先物の違い

上記で紹介したCBOTに上場している米国債先物の種類を見てもらうと、大きく「国債先物」と「国債利回り先物」の2種類があるのがわかると思います。ここではこの2つの違いについて説明します。

国債先物とは?

国債先物(読み方:こくさいさきもの)とは、国債の価格を指標とした先物取引です(債券先物取引)。米国債先物の限月は3月限・6月限・9月限・12月限です。国債先物は、長期国債先物のみ現金決済による差金決済で、それ以外は現物決済です。国債先物の参加者の多くは最終取引日までポジションを持たず、次の限月にロールオーバーする傾向があります。出来高期近の先物に集中しやすいです。証拠金取引でレバレッジをかける取引が主です。

国債利回り先物とは?

国債利回り先物(読み方:こくさいりまわりさきもの)とは、国債の利回りを指標とした先物取引です(金利先物取引)。上記の米国債先物の種類の名称で「Yield Futures」と表記されているものがそれにあたります。CBOTの国債利回り先物は取引単位が数千ドルと小さいため、個人の取引参加者もいます。限月は毎月で、国債利回り先物は毎月ロールオーバーする必要があります。また、マイクロ国債利回りの取引最終日は月の最終営業日となっています。

米国マイクロ2年国債利回り先物とは?

米国マイクロ2年国債利回り先物(Micro 2-Year Yield Futures)とは、米国2年国債利回りを指標とした国債利回り先物です。現金決済による差金決済で、呼値が清算日に米国2年国債利回りに収束するように設計されています。

米国2年国債先物とは?

米国2年国債先物(2-Year U.S. Treasury Note Futures)とは、米国2年国債を指標とした国債先物です。受渡適格銘柄(残存)は、1 3⁄4から2年の米国債。

米国3年国債先物とは?

米国3年国債先物(3-Year U.S. Treasury Note Futures)とは、米国3年国債を指標とした国債先物です。受渡適格銘柄(残存)は、2 3⁄4から3年の米国債。

米国マイクロ5年国債利回り先物とは?

米国マイクロ5年国債利回り先物(Micro 5-Year Yield Futures)とは、米国5年国債利回りを指標とした国債利回り先物です。現金決済による差金決済で、呼値が清算日に米国5年国債利回りに収束するように設計されています。

米国5年国債先物とは?

米国5年国債先物(5-Year U.S. Treasury Note Futures)とは、米国5年国債を指標とした国債先物です。受渡適格銘柄(残存)は、4 1⁄6から5 1⁄4の米国債。

米国マイクロ10年国債利回り先物とは?

米国マイクロ10年国債利回り先物(Micro 10-Year Yield Futures)とは、米国10年国債利回りを指標とした国債利回り先物です。現金決済による差金決済で、呼値が清算日に米国10年国債利回りに収束するように設計されています。

米国10年国債先物とは?

米国10年国債先物(10-Year U.S. Treasury Note Futures)とは、米国10年国債を指標とした国債先物です。受渡適格銘柄(残存)は、6 1⁄2から10年の米国債。

米国ウルトラ10年国債先物とは?

米国ウルトラ10年国債先物(Ultra 10-Year U.S. Treasury Note Futures)とは、残存期間が9 5⁄12から10年の米国10年国債を指標とした国債先物です。受渡適格銘柄が直近発行の米国10年国債に限定され、米国債のイールドカーブの10年付近の値動きをより正確に反映しやすいので、現物の米国10年国債と近いポジションを持つことができる先物です。

米国20年国債先物とは?

米国20年国債先物(20-Year U.S. Treasury Bond Futures)とは、米国20年国債を指標とした国債先物です。受渡適格銘柄(残存)は、19 1⁄6から19 11⁄12の米国債。

米国マイクロ30年国債利回り先物とは?

米国マイクロ30年国債利回り先物(Micro 30-Year Yield Futures)とは、米国20年国債利回りを指標とした国債利回り先物です。現金決済による差金決済で、呼値が清算日に米国20年国債利回りに収束するように設計されています。

米国30年国債先物とは?(米国長期国債先物とは?)

米国30年国債先物(米国長期国債先物:30-Year U.S. Treasury Bond Futures/U.S. Treasury Bond Futures)とは、残存期間が15年から25年の米国債を指標とした国債先物です。

米国ウルトラ長期国債先物とは?

米国ウルトラ長期国債先物(Ultra U.S. Treasury Bond Futures)とは、残存期間が25年から35年の米国債を指標とした国債先物です。

米国債先物取引の特徴

米国債先物取引の参加者はほとんどの場合、先物のポジションを解消するか満期の長い先物商品にロールオーバーすることで先物取引を行っています。米国債先物の限月は3・6・9・12月限ですが、満期に現物の受け渡しとなるのは10%以下であることが多いです。米国債先物取引の主な参加者は、アセットマネージャー、銀行、企業の財務担当者、ヘッジファンド、保険会社、住宅金融会社、年金基金、プライマリーディーラー、プロップトレーダーなどです。