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今後のインフレ見通し(原油価格と利上げの影響)

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インフレ見通し(原油価格と利上げ)

NY連銀(ニューヨーク連銀)が、今後のインフレ見通しに関するレポートを公表しました(2022年6月24日付)。その内容の抜粋を当ブログに掲載します。

原油価格の上昇と利上げによる短期のインフレ見通しの影響

今年の初めから世界的な原油の供給期待の悪化により、原油価格は急上昇しました。米国とユーロ圏ではインフレが加速し、両国で予想される政策金利の見通しが急上昇しました。これらは成長の鈍化の可能性と相まって、インフレ見通しを不確実にしました。ニューヨーク連銀の原油価格ダイナミクスレポートからの需要と供給の原油価格分解を組み合わせた(今後12か月間の米国とユーロ圏のインフレの可能性のある経路を定量化するためのイールドカーブデータを使用)分析に基づくと、2022年下半期の原油供給ショックによるインフレの影響と金融引き締めディスインフレ効果にもかかわらず、インフレは2023年の第2四半期まで上昇したままになると予想されます。

原油価格の上昇は、予想される世界の原油供給の急激な悪化によるものです。不利な供給ショックによる価格上昇圧力、特に2月25日のウクライナ侵攻後、ブレント原油は年初来で約63%上昇しました。世界的な需要予想の悪化は、特に最近の数週間にわたって予想される供給の緊張に起因する価格上昇圧力になりました。

欧米では政策金利見通しが特に3月以降急激に上昇し、今後18カ月間、米国の金融政策はユーロ圏よりも厳しくなると予想しています。

インフレ予測

今後12か月間のインフレの可能性のある経路を評価すると、原油価格と金融政策の期待はどちらも非線形的になる可能性があり、不安定な変化の期間の後に低揮発性の変化の期間が続く可能性があります。

米国とユーロ地域のCPIインフレの12か月の見通しを定量化すると、どちらの地域でもインフレはやや緩和すると予測されていますが、2023年5月までは上昇したままです。ただし、予測分布では、ユーロ圏と比較して米国のインフレが予想よりも大きく緩和する可能性が高いことを示しています。米国で予測されるインフレの緩和は、主に最近の原油供給ショックと金融引き締めによるインフレの影響の逆転によって推進されていますが、ユーロ圏では金融引き締めによる影響はそれほど顕著ではありません。

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