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日経平均先物(日経225先物)

日経平均先物は、巨額資金を動かす機関投資家がメインプレイヤー。日経平均先物は「日経平均先物(大取)」「シカゴ日経平均先物(CME日経平均先物)」「SGX日経平均先物」の3つ。それぞれ特徴をおさえ下さい。当ページでは「先物」について1から解説しています。先物の解説を読んでから日経平均先物の解説を読んで理解を深めてからチャートを見るとわかりやすいです。

日経平均先物(日経225先物)・大阪取引所・CME・SGX

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海外投資家の日経平均先物のポジションの推移はこちら

海外投資家の日経平均先物(日経225先物)のポジションの推移は、以下のページで掲載しています。

その他の株価指数先物・CFDのページはこちら

NYダウ・ナスダック100・S&P500のそれぞれの先物とCFDは、以下のページで掲載しています。日本株は米国株の派生商品のようなものですの、米国市場の動向はチェックしましょう。

先物とは?

先物取引をわかりやすく簡単に解説

先物(読み方:さきもの)とは、一言でいうと「約束」です。先物の取引を「先物取引(さきものとりひき)」といいますが、「将来の定められた日に現時点で決めた価格と量で現物を買う、あるいは売る約束をする」のが先物取引です。

  • ”将来の定められた日”は、「決済日」や「期日」といいます。
  • ”現物”は、「げんぶつ」と読みますが、商品(コモディティ)、株式、通貨、債券などの金融商品を指します。

先物取引の例

先物取引をもう少し簡単にいうと、先物取引は将来のモノの取引です。6カ月後の米ドルを現時点で取引する、といったものが先物取引です。つまり、現時点で将来の取引を約束する取引です。

先物取引はトウモロコシや大豆、原油や金など商品(コモディティ)の「商品先物」が有名ですので、ここではトウモロコシを例に先物取引を解説します。

トウモロコシは大規模な産地に作付けされ、作付けが上手くいけば生育が進み、そして収穫されて市場に出回ります。ただ、トウモロコシが必要な人は「市場に出てくる前にある程度のトウモロコシの量を確保しておきたい!」と思いますし、トウモロコシを作っている人は「収穫する前に売値を決めておきたい」と思います。そこで活躍するのが先物取引です。

トウモロコシの先物取引は、将来の定められた日に現時点で決めた価格と量でトウモロコシを買う、あるいは売る約束をする取引ですので、トウモロコシが必要な人とトウモロコシを作っている人の思惑がマッチする取引ができます。これらの需要と供給によって先物取引の価格は決まります。

一方、先物取引は将来の定められた日に現物を買う、あるいは売る約束をする取引ですので、取引の対象となるもの(上記の例の場合はトウモロコシ)は手元にありません。手元にないものを取引するので、先物取引では「買う」「売る」と言わず「買い建てる(かいだてる)」「売り建てる(うりだてる)」といった表現をします。先物取引のニュースで「買建て」「売建て」という表現を耳にしたことがあると思いますが、それはこういった意味です。

先物取引は手元にないものを取引しますので、”将来の定められた日”に本当に現物が受け渡されるかどうかわかりません。そういったリスクを伴う取引ですが、そのリスクは「取引所」を介することによって軽減されています。

委託証拠金

先物取引は、決済日(期日)に現物を買う、あるいは売る約束をする取引ですが、この約束を履行するためには代金が必要です。上記の例の場合であればトウモロコシの購入代金が必要になりますが、それは決済日まで用意する必要はありません。ただし、約束の履行を担保するために「預け金」が必要となります。この預け金を「委託証拠金(いたくしょうこきん)」といいます。

約束は解消できる

先物取引では、必ずしも決済日(期日)まで待って約束を履行しなければいけないというわけではありません。反対売買をして約束を解消することもできます。これを「手仕舞い(てじまい)」あるいは「仕切り(しきり)」といいます。

例えば、トウモロコシ先物で買い建てた約束(ポジション)は、決済日が来るのを待たずに「売る」という反対売買を行って約束を解消することができます。ただし、この時、買い建てた時と同じ価格で売れるとは限りません。買い建てた時より高い価格で売れる場合もあれば、安い価格で売る場合もあります。高い価格で売れれば利益が得られ、安い価格で売れば損失を被ることになります。

先物取引は空売りが容易にできる

先物取引の大きな特徴・魅力の一つとして、現物取引に比べて空売り(からうり)が簡単にできることが挙げられます。空売りとは、投資対象を「売り」から入って、価格が下がった所で買戻しを行って利益を得ることを目的とする取引手法です。つまり、売りから入りますので、価格が下がれば下がるほど利益が得られる取引手法です。

この空売りですが、現物市場では、まず現物を一定条件のもとで現物の貸し手から借りてきて「売る」ことになります。そして、その後に売った現物を買戻して、買戻した現物を貸し手に返して取引が終了します。かなり面倒なことです。

一方、先物取引では、この面倒な作業は必要ありません。そもそも先物取引は「約束」の取引ですので、先物を売りから入るということは、将来の定められた日に現時点で決めた価格と量で現物を売る「約束をする」だけです。現物を用意する必要がないのです。上記では、トウモロコシ先物の買い建ての例を紹介しましたが、トウモロコシ先物の売り建ても意味は同じで、トウモロコシ先物で売り建てた約束(ポジション)を、決済日が来るのを待たずに「買う」という反対売買を行って約束を解消することもできます。この時、売り建てた時と同じ価格で買えるとは限りません。売り建てた時より安い価格で買える場合もあれば、高い価格で買う場合もあります。安い価格で買えれば利益が得られ、高い価格で買えば損失を被ることになります。

日経平均先物とは?

日経平均先物(読み方:にっけいへいきんさきもの)とは、株価指数である日経平均株価原資産として「将来の定められた日に現時点で決めた価格と量で買う、あるいは売る約束をする」という取引です。日経平均先物は「日経225先物」とも呼ばれています。

日経平均先物を簡単にいうと、日経平均株価をもとにした先物取引です。日経平均株価が将来(3カ月先や6カ月先などの将来)にどういった価格になっているのかを現時点で予想し、将来の決済日(期日)に現時点で決めた価格で取引することを約束する取引です。

日経平均先物の仕組み商品先物と違い「現物がない」

日経平均先物の基本的なしくみは、上記のトウモロコシ先物と同様です。日経平均先物も「先物」ですので約束の取引です。日経平均先物を買い建てることも売り建てることも容易にできますし、将来の決済日(期日)を待たずに反対売買を行って約束を解消する(ポジションを解消する)こともできます。

ただし、日経平均先物はトウモロコシや大豆、原油や金などの商品先物と違って、現物がないのが特徴です。

商品先物は、決済日(期日)が来るまで反対売買してポジションを決済しなければ、決済日(期日)に現物の受渡しが行われます。トウモロコシ先物の場合であれば、トウモロコシの受渡しが行われます。先物取引は「将来の定められた日に現時点で決めた価格と量で現物を買う、あるいは売る約束をする」取引ですので、決済日までに約束(ポジション)が解消されなければ、約束通り現物の受渡しが行われます。

ですが、日経平均先物は株価指数「日経平均株価」の先物取引ですので現物がありません。株価指数はモノではありませんし、株式でもありません。日経平均株価という「株価指数」です。株価指数とは、複数の銘柄の株価をある一定の計算方法で総合して指数化した指数です。

日経平均株価は、日本経済新聞社が制定した東証一部に上場している代表的な225銘柄の株価を指数化した株価指数ですが、日経平均先物では225銘柄の現物株の受渡しは行われません。差金決済で損益金の交換のみが行われます。日経平均先物は、225銘柄を1つの銘柄のように取引することができます。個人投資家が225銘柄を一括りに売買するのは難しいですが、日経平均先物を使えばそれが簡単に行えるので便利な金融商品としても捉えられています。

日経平均先物の単位と買い建て・売り建ての例

日経平均先物などの株価指数先物も商品先物と同様に、実際に現物を売買するわけではないので「買う」「売る」と言わず「買い建て」「売り建て」といった表現をします。よって、日経平均先物の取引では「日経平均先物を何円で何枚買い建てる(売り建てる)」といった表現します。

先物取引では株価指数先物も商品先物も、1単位あたりの数量が規定されています。この「1単位」を先物取引では「1枚」と数えます。よって、先物取引の受渡し代金は「先物価格×枚数」となります。

日経平均先物の場合、例えば現在の日経平均先物の価格が15000円だったとして、これを1単位(1枚)買い建てるとします。1枚の価額は1000倍の倍率がつきますので「15000×1000」で受渡し代金は1500万円となります。ただ、先物取引は上記で解説したように証拠金(委託証拠金)の取引ですので、取引所が定めている証拠金を預けるだけで取引することができます。取引所が証拠金を50万円と定めていたとすれば、50万円で日経平均先物の取引ができます。つまり、50万円で1500万円の取引ができるということです。ただし、相場変動によって証拠金が目減りした場合、追加の証拠金の預け入れが要求されます。また、証拠金は取引所が相場のボラティリティ(価格変動性)などリスクを考慮して算出し、各証券会社がそれぞれ独自に投資家に提示しています。

さて、50万円で1500万円の取引ができるということは、例えば日経平均先物を15000円で1枚買い建てた場合、日経平均先物が15500円に上昇したとすれば上昇分の500円×1000倍で50万円の利益が出ます(手数料は考慮していません)。逆に言えば、日経平均先物が500円下落しただけで50万円の損失となりますので、それだけで証拠金が全てなくなります。ゆえに、日経平均先物などレバレッジの効いた取引はそのリスクを理解しておかなければ大きな損失を被ることになります。

限月とは?わかりやすく解説

先物取引は「将来の定められた日に現時点で決めた価格と量で現物を買う、あるいは売る約束をする」という取引ですが、”将来の定められた日”というのが「限月(げんげつ)」です。つまり、先物取引は現物の受渡しを行う期限(決済日や期日という)があり、これを限月というのです。限月は先物取引が満期となる月、つまり受渡しが行われる期限の月ですので「限月」という表現をしています。

例えば、3月が期限の先物取引であれば3月が限月ということで「3月限(さんがつぎり)」といいます(限月は、先物取引だけでなくオプション取引でも同様の意味です)。

  • 日本の先物取引の限月は、3月・6月・9月・12月
  • 日本のオプション取引の限月は、毎月

となっています。

期近とは?

日本の先物取引の限月は3月・6月・9月・12月ですが、これら各限月の中で現在から考えて最初に満期を迎える限月を「期近(きぢか)」といいます。期近は「当限(とうぎり)」とも呼ばれています。一方、遠い将来の限月は「期先(きさき)」といいます。

日経平均先物で最も流動性が高い(売買が活発な)限月は、期近です(それ以外の限月の流動性は低いです)。期近が迫ってくると売買の中心が翌限月に移り、翌限月の売買が活発になってきます。

SQ(日経平均先物)で差金決済!

日経平均先物は、日経平均株価という株価指数を取引するもので現物がありませんので、決済日には現物の受渡しは行われずに「SQ」という特別清算指数で差金決済が行われます。差金決済(さきんけっさい)とは、価格変動による売買の差額のみを決済することです。

つまり、日経平均先物は決済日(期日)までに反対売買を行ってポジションを解消しなければ、SQという特別清算指数の値(これをSQ値といいます)で差金決済が行われるのです。

日経平均先物のSQ値の推移とSQ日の日程はこちら

日経平均先物のSQ値の過去から現在の推移は、以下のページで掲載しています。日経平均先物のSQ値は日経平均株価も意識しており、日経平均株価とSQ値の比較チャートも掲載していますので参考にしてください。

SQ値(日経平均先物・オプション)
日経平均先物(日経225先物)と日経225オプションのSQ(特別清算指数)のチャートと時系列です(速報)。SQ値と日経平均株価との比較チャートを掲載。オプションSQとは・メジャーSQとは・SQが休日の場合は?幻のSQとは・魔の水曜日とはのわかりやすい解説も掲載。

日経平均先物の決済日はSQ値で差金決済が行われることから、日経平均先物の決済日のことを「SQ日」と呼ぶことも多いです。

SQ日は、先物取引の限月である3月・6月・9月・12月の第2金曜日ですが、SQ日の週は相場が荒れやすくなりますので、SQ日がある週のことを「SQ週」ということもあり大変注目されます。その解説は上記の「SQ値の推移」のページに記載していますので参考にしてください。

日経平均先物のSQ日の日程(カレンダー)は、以下のページに掲載しています。

SQ(米国・アメリカと日本)の日程
2025年の米国(アメリカ)と日本の先物やオプションのSQ(特別清算指数)算出日(SQ日)の一覧をカレンダーで掲載。SQ日と株価の推移のチャートも掲載。メジャーSQやトリプルウィッチング、クアドルプルウィッチングとは?NYダウ・ナスダック・SP500のSQ日は?いつ?

大取・シカゴ(CME)・SGXの日経平均先物の違い

日経平均先物は取引所で取引できますが、どの取引所に上場している日経平均先物かでそれぞれ特徴が異なります。

日経平均先物(大取)とは?

日経平均先物(大取)とは、大阪取引所に上場している日経平均先物です。大阪取引所は以前「大阪証券取引所」でしたので「大証日経平均先物」とも呼ばれています。日本国内に上場している日経平均先物で、国内の投資家が参加しているため注目されます。通常は、この日経平均先物(大取)のことを「日経平均先物」と言うことが多いです。日経平均先物(大取)の寄付きは、シカゴ日経平均先物(CME日経平均先物)に寄せる傾向があるためチェックしておきましょう。日経平均先物(大取)の取引高はSGX日経平均先物の次に多いです。

シカゴ日経平均先物(CME日経平均先物)とは?

シカゴ日経平均先物(CME日経平均先物)とは、CME(シカゴマーカンタイル取引所)に上場している日経平均先物です。「CME225先物」とも呼ばれています。

CME(シカゴマーカンタイル取引所)は、北米最大のデリバティブ取引所であり、CMEに上場している日経平均先物は米国市場の影響を受けやすく、米国(アメリカ)の機関投資家などがよく売買していることから注目度が高く、他の日経平均先物への影響も大きいです。ただし、取引高は3つの日経平均先物の中で最も少ないです。

SGX日経平均先物とは?

SGX日経平均先物とは、SGX(シンガポール取引所)に上場している日経平均先物です。「SGX225先物」とも呼ばれています。SGX日経平均先物は、日本の投資家が主に売買する日経平均先物(大取)の取引が始まる前に取引が始まるため、その日の投資判断の基準となりやすく、日経平均先物(大取)の始値はSGX日経平均先物にサヤ寄せしやすく、特に注目を集めます。取引高は3つの日経平均先物の中で最も多いです。

日経平均先物は、これら大取、CME、SGXの3つに上場しているのみです。それぞれ取引時間が異なり、日本時間の朝方6-8時台で全ての取引所がクローズしている時間帯があるものの、それぞれウォッチしていれば、ほぼ24時間で日経平均株価の状況がわかるようになっています。

日経平均先物の取引時間(日本時間で表記)

大取(大阪取引所)の取引時間

  • 8時45分から15時15分(プレオープニングは8時00分から8時45分、プレクロージングは15時10分から15時15分)
  • 16時30分から翌5時30分(プレオープニングは16時15分から16時30分、プレクロージングは翌5時25分から5時30分)

プレオープニングとプレクロージングは、いずれも注文のみの受付で約定されない時間帯です。

CME(シカゴマーカンタイル取引所)の取引時間

  • 8時00分から翌7時00分(サマータイムは1時間前倒し)

SGX(シンガポール取引所)の取引時間

  • 8時30分から15時30分・15時55分から翌6時15分

CME日経平均先物のSQ・SGX日経平均先物のSQ

日経平均先物は、決済日までに反対売買を行ってポジションを解消しなければSQ値で差金決済されますが、このSQ値は大取(大阪取引所)が日経平均構成銘柄の始値ともとに算出しています。つまり、日経平均先物(大取)のSQ値になりますが、このSQ値はCME日経平均先物やSGX日経平均先物のSQ値としても用いられています。

なぜ連動する?日経平均株価と日経平均先物の関係

日経平均先物は巨額資金を動かす機関投資家がメインプレイヤー

先物市場は、巨額資金を動かす機関投資家など先物業者がメインプレイヤーです。日経平均株価がこの先上がると先物業者が思えば、日経平均先物を買い建てして日経平均先物の価格を上げます。そうなると、日経平均先物の価格と日経平均株価の価格に差が生まれますが、この差に着目して取引するのが裁定業者です。日経平均先物の原資産は日経平均株価ですので、日経平均先物の価格と日経平均株価の価格に差が生まれれば、日経平均先物を売って日経平均株価の現物を買えば儲かります。そういった取引を行うのが裁定業者です。先物業者の買いに対して売りをぶつけ、日経平均株価の現物を買うヘッジ目的の取引をします。そういった裁定業者の取引によって、日経平均先物と日経平均株価はほぼ連動しています。

日経平均先物が日経平均株価より低い?金利との関係

日経平均先物は日経平均株価より高いのが普通の状態です。ただ、日経平均先物の方が低くなる場合があります。マイナス金利の影響ですが、金利との関係や日経平均先物の理論価格の話、日経平均先物の方が低い場合の影響などは、姉妹サイトの上記のリンク先のページで掲載していますので参考にしてください。

  • 当ページは、日経平均先物の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
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