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ECBのバランスシート(総資産)

ECBのバランスシートの最新データを速報で掲載しています。

コロナ危機後にFRB(連邦準備制度理事会)のバランスシートや日銀(日本銀行)のバランスシートを抜いて世界最大となったでECB(欧州中央銀行)のバランスシート。FRB・日銀・ECBのバランスシート合計と、世界の株式の時価総額は連動する傾向があります。ECBが「効果が証明されている」としている資産購入プログラムやTLTROをはじめとした資金供給策の解説、ユーロはなぜ強いのかの理由などの解説も記載していますので参照してください。当ページでは、ECBのバランスシートとECBの政策金利、ユーロインデックス(ユーロ指数)・ユーロ/ドルとの比較チャートも掲載しています。

ecbのバランスシート

AIによるECBのバランスシートの重要度評価

4.6

ECBのバランスシートは、ユーロ圏の金融政策の実施状況やその影響を評価する上での重要な指標。量的緩和(QE)や資産購入プログラム(APP)を通じた政策効果、ユーロ圏の流動性供給状況を把握できる。バランスシートの縮小や拡大は、ECBの金融政策スタンスを市場に示す主要なシグナルで、国債や社債購入を通じて、金利、クレジットスプレッド、為替レートに影響を与える。一方、利上げや量的引き締め(QT)など、バランスシート以外の政策が並行している場合、単独での評価が難しく、バランスシートの拡大や縮小が直接的に経済成長やインフレに与える影響は不透明。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

チャート(ECBのバランスシート)

ECBのバランスシートのチャート

ECBのバランスシートの長期の推移を示したチャートです。

ECBのバランスシートと政策金利のチャート

ECBのバランスシートとECBの政策金利の推移を示したチャートです。

ECBのバランスシートとユーロインデックス(ユーロ指数)のチャート

ECBのバランスシートとユーロインデックス(ユーロ指数)の推移を示したチャートです。

ECBのバランスシートとユーロ/ドルのチャート

ECBのバランスシートとユーロ/ドルの推移を示したチャートです。

ECBのバランスシートを表示中

Chart [ECB(European Central Bank) Balance Sheet-Weekly]

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  • ECBが公表している毎週金曜日時点のデータを反映しています。ECBの政策金利(主要リファイナンスオペ金利)・ユーロインデックス・ユーロ/ドルも毎週金曜日時点のデータを反映しています。

ECBのバランスシートの関連指標

ECBの政策金利とユーロインデックス

ECBの政策金利(EU・ユーロ圏)とユーロインデックス(ユーロ指数)の解説と推移は、以下のページで掲載しています。

FRBと日銀(日本銀行)のバランスシート

[速報] 最新データ|ECBバランスシートの時系列(historical data)

単位:百万ユーロ

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ECBのバランスシートの解説

ECBの金融政策の一覧

現在のECBの主な金融政策のパッケージは、以下のようになっています。

  • マイナス金利
  • QE(量的緩和政策)ー資産買い入れ(資産購入プログラム)
  • TLTROなどの資金供給策
  • フォワードガイダンス
  • 緩和の副作用の軽減策

このうち、当ページでは主に資産買い入れ(資産購入プログラム)と、TLTROなどの資金供給策の解説を記載します。それ以外の解説は、以下の姉妹サイトの解説ページを参照してください。

ECBの資産買い入れ(資産購入プログラム)をわかりやすく簡単に解説

ECBのプログラムは数が非常に多く複雑でわかりにくいですが、主な資産購入プログラムは、

  • APP(拡大資産購入プログラム)・APP追加枠
  • PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)

があります。

APPとは?拡大資産購入プログラム

APP(Asset Purchase Programmes|拡大資産購入プログラム)とは、期間を定めない資産買い入れプログラムで、債券の買い入れは加盟国の経済規模や出資比率に応じて買い入れるという制限がついた量的緩和政策の一つです。

APPはECBの金融政策のパッケージの一つで、

  • CSPP(企業部門購入プログラム)
  • PSPP(公共部門購入プログラム)
  • ABSPP(資産担保証券購入プログラム)
  • CBPP3(カバードボンド購入プログラム)

で構成されています。それぞれ、企業部門の証券(債券など)の購入・公共部門の証券の購入・資産担保証券の購入・カバードボンドの購入(担保付社債の一種・住宅ローン債権等のリスクの低い資産のプール(カバープール)を担保として発行された証券)が実施されています。

PEPPとは?パンデミック緊急購入プログラム

PEPP(読み方:ペップ|Pandemic Emergency Purchase Programme|パンデミック緊急購入プログラム)とは、新型コロナウイルス危機に対抗するためにECBが2020年3月に導入したユーロ加盟国の国債などの資産を一時的に購入するプログラムです。ECBが金融市場でさまざまな資産を購入することによって、資産価格を上昇、市場金利を低下させて借入をしやすくすることで経済を支えるプログラムです。ECBは、これは最終的には成長を後押しし、インフレを中期目標の2%に戻す、つまり物価の安定に沿ったものにするとしています。購入する資産の種類や購入する国は柔軟性を持たせるとし、ユーロ圏にとって有利な資金調達条件が維持できるようにするとしています。

PEPPは当初、7500億ユーロが割り当てられましたが、2020年6月にはさらに6000億ユーロ、2020年12月には5000億ユーロが追加されました。

PEPPによる資産購入は少なくとも2022年3月末までとしていますが、ECB理事会でコロナ危機が終わったと判断するまで行うとしています。

※解説欄下部に以後のECB理事会の内容を記載していますので、そちらも参照してください。

PEPPとユーロ圏の金利の関係と影響

ECBはユーロ圏のどの国の金利を見ているのか・・・はいつも問題になりますが、ECBの執行部やECB理事会のメンバーは、実質GDPのウェイトで加重平均した金利を重視しているとしています(議事要旨より)。

PEPPの買い入れ残高とユーロ圏の平均の金利は概ね連動しやすい傾向があります。一方で、ECBがユーロ圏の平均の金利を下げたい局面ではPEPPの買い入れを増やす傾向があります。

資産買い入れ以外のECBの資金供給策

資産買い入れ以外のECBの資金供給策は、TLTROとPELTRO、EUREPがあります。

TLTROとは?

TLTRO(読み方:テルトロ、ティーエルトロ)とは、銀行に超低金利で長期の資金供給を行うプログラムです。日本(日本銀行)でいう「貸出支援策」のようなものです。TLTROの制度は複雑ですが、簡単にいうと金融機関がECBからお金を借りると大きな金利の減免が受けられるというものです。現在はこれにマイナス金利がついていますので、お金を借りればマイナス金利分が貰えることになっています。現在は第3弾となるTLTRO3が実施されています。

TLTROやTLTRO3の解説は、姉妹サイト「株初心者のための株式投資と相場分析方法」の以下のページを参照してください。

PELTROとは?

PELTRO(non-targeted pandemic emergency longer-term refinancing operations)とは、「パンデミック緊急長期資金供給オペレーション」と呼ばれる、ECBが2020年5月に導入した貸出し条件を設定しない長期の資金供給オペです。銀行向け流動性支援が目的の資金供給で、適用金利は-0.25%(政策金利を0.25%ポイント下回る水準)。

EUREPとは?

EUREP(Eurosystem repo facility for central banks)とは、コロナ危機による非ユーロ圏のユーロ流動性不足を防ぐ目的でECBが導入した非ユーロ圏の中央銀行向けの債務証券を担保とした(ユーロシステム・レポ・ファシリティ)ユーロの流動性提供策です。簡単にいうと、ユーロ建て債務と引き換えにユーロを借りることができる、というものです。EUREPは当初、2021年6月までとしていましたが、2022年3月まで延長されました。

AFTとは?アンチフラグメンテーションツール

AFT(anti-fragmentation tool)とは、「分断化防止手段」と訳される、2022年6月のECBの臨時会合で設計を加速させるよう指示した市場が大きく分断した時の補完措置です。

AFTは、ECBが金融政策の正常化を進めた場合にユーロ圏の一部の国債利回りが急上昇するリスクがありますが、それに対応する措置です。ユーロ圏の中で財政状況が強い国と弱い国で金利差が開く可能性があり、金利差が拡大すればユーロ安(ユーロ売り)圧力となるため、それを是正するためのものです。

具体的には、債券をバックストック的に購入するという措置です。

TPIとは?(トランスミッション・プロテクション・インスツルメント)

ECBは2022年7月21日のECB理事会で、不当で無秩序な市場の動きに対抗するために発動することができる「TPI(トランスミッション・プロテクション・インスツルメント)」の導入を決定しました。

TPIは、経済のファンダメンタルで正当化されない無秩序な市場の動きに対応するもので、「EU財政規律の順守」「深刻なマクロ不均衡の不在」「財政の持続性」「健全で持続的なマクロ政策」の4条件を満たした場合に発動するものです。つまり、経済政策にとって失敗ではないもの、市場の失敗によってストレスがかかった時に債券買いを発動できるツールで、これはPEPPの再投資だけでは量的に不足する可能性があることから導入されたのではないかとの見方があります。

ECBのバランスシート拡大・縮小でユーロ安?ユーロ高?

ユーロ圏の経済は、輸出依存型の経済です。ゆえに、基本的にはユーロ高を嫌いますので、ユーロ高局面ではユーロ安に持って行くために金融緩和を行いやすいという見方が多いです。つまり、ECBがバランスシートを拡大させればユーロ安になる、という見方が金融市場では多くなる傾向がありますが、量を増やせば通貨安になるという理論はなく根拠はありません。実際、コロナ危機でECBのバランスシートは世界最大となり、FRBのバランスシートとの差が開きましたので、量を増やせば通貨安になるという理屈で言えばユーロ安になる?という局面ですが、実際はユーロ高に振れました。

なぜユーロは強いのか?

ユーロを見る場合、ECBの金融緩和策も大事ですが、それよりもユーロ圏は世界最大の経常黒字・貿易黒字である点が重要ですし、加えて超低金利時代でもあり、金利を下げてユーロ安に持って行くのは難しいので、基本的にユーロは強いとして見ておいた方が妥当であることが多いです。

ECBはユーロ安に持って行きにくいので物価も上がりにくい、ただ緩和は必要、バランスシートは拡大していく・・・という日銀(日本銀行)と似たような道を辿っているのがECBの現状です。

一方で、米国の金利(国債利回り)が上がればドル高でユーロ安になりやすいので、米国の金利動向がカギになりやすいです。

米国の金利(国債利回り)は、以下のページで掲載しています。

米国の国債利回り(2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回り)と利回り差
米国(アメリカ)の国債利回りの長期の推移(チャートと時系列)です(速報)。2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回りとその利回り差、中立金利、FF金利(FFレート)や景気後退期、株価、移動平均線との比較チャートも掲載。10年国債は長期金利の指標。

FRB・ECB・日銀のバランスシートと株価の関係・連動性

FRB・ECB・日銀(日本銀行)のバランスシート(資産の合計)と、世界の株式の時価総額は連動する傾向が顕著にあります。それぞれの中央銀行は金融緩和でバランスシートを拡大してきましたが、その緩和マネーが株式市場に流入し、株価を押し上げてきました。

当ページでは、ECBのバランスシートのこれまでの推移を掲載していますが、当サイト「株式マーケットデータ」では、チャート下部で紹介しているリンク先のページで、FRBと日銀のバランスシートの推移も掲載してますので併せて参照してください。

  • 当ページは、ECBのバランスシートの解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    ECBとは(ECB理事会について)
  • Source:ECB(European Central Bank)
  • ECBが公表している毎週金曜日時点のECBのバランスシート(総資産)のデータを掲載しています。
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は改定値を上書きして掲載しています。
  • 単位:Millions of Euros
  • 季節調整なし
  • ECB(European Central Bank) Balance Sheet historical data&chart