ブル(強気)とベア(弱気)と米国の株価
米国の個人投資家が今後6カ月の株式市場について、どの程度「強気か」「弱気か」「中立か」を示した指標が、「ブルベア比率(ブルベア指数)」です。ブルベア比率の過去から現在までのデータやチャート、解説は以下のページに掲載していますので参照してください。
ブルベア比率(ブルベア指数)の水準とチャート
上記のリンク先のページで掲載しているブルベア比率(ブルベア指数)のチャートを画像にして以下に掲載します(黒色の線はS&P500です)。
今回はブルベア比率(ブルベア指数)のマイナス圏の傾向を見てみようと思いますが、ブルベア比率(ブルベア指数)は概ね-20%を基準にして見ることが多いです(赤色の線)。-20%以下になれば弱気に傾きすぎと見るのが普通です。反発ポイントとしてもよく見られる水準です。
-40%は大底か?下降トレンドの初動か?
一方、ブルベア比率(ブルベア指数)は、突っ込む時は-20%を大きく超え、-40%(緑色の線)を割る割らない水準まで低下することもあります。チャート上に矢印をつけている箇所がそれにあたりますが、1993年から見て4回あります。ブルベア比率(ブルベア指数)が過去最低に下がった2009年時は-61%を付けています。
過去4回しかない傾向ですが、この-40%水準は長期の株価下落の初動となるか、大底となるかの2つの傾向があります。リーマン前は綺麗に下降トレンドの初動を捉えてますね。左から2つ目の矢印の個所です。
近々、2022年4月28日に-43%をつけましたので、ここが反発ポイントになるか、下降トレンドの初動になるのか、という所です。
確実にチャートパターンが出ている
2022年4月28日以前の過去3回の傾向でいうと、この-40%水準ではS&P500でチャートパターンが確実に出ているのがわかります。
左の矢印から説明しますが、
1つ目の矢印ではダブルボトムからの反発で大底形成。(ダブルトップとダブルボトムの解説はこちら)
2つ目の矢印では、ダブルトップからのネックライン割れで天井をつけて下降トレンド発生。
3つ目の矢印では、逆三尊からの反発で大底形成(三尊天井と逆三尊の解説はこちら)。
そして4つ目の矢印が今回です。
この4つ目の矢印は、三尊天井完成の所でブルベア比率-40%が出ていますので、普通に考えれば天井からの下降トレンド発生を勘繰る所です。
と、過去3回だけの傾向でどうこういうのも厳しい所ですが、逆にそれぐらい稀な型ですし、過去傾向と合うパターンがここで出ていて、三尊天井からの-40%水準ですので注意しておいた方がいいんじゃないかなと思います。
株式マーケットデータの公式X(旧twitter)
株式マーケットデータの公式X(旧ツイッター)START!
お知らせや投資に役立つ情報をいち早くお伝えしますので、是非フォローしてください。