
米国(アメリカ)のS&P500のキャッシュフロー(営業活動によるキャッシュフロー・投資活動によるキャッシュフロー・財務活動によるキャッシュフロー)の推移を掲載したページです。キャッシュは会社の「血液」!会社の実態がわかるのがキャッシュフローなので、しっかりチェックしておきましょう。そもそも、キャッシュって何でしょうか?キャッシュフローとは?簡単な解説も記載していますので、解説を読んでから推移をチェックして下さい。

AIによるS&P500のキャッシュフローの重要度評価
キャッシュフローは「現金ベース」の指標であり、企業が実際にどれだけの現金を生み出しているかを示す。キャッシュフローが安定していれば、不況期でも持続可能な事業運営が可能であり、債務の返済能力や資金繰りに余裕があることを示す。逆にキャッシュフローが悪化していれば、将来的なリスクが高まる。営業キャッシュフローが強ければ、内部資金での事業拡大が可能であり、持続的な成長が見込まれる。これは、S&P500全体の成長性を評価する際に役立つ。多くのプロ投資家やアナリストは、収益性(EPS)とキャッシュフローの両方を分析する。S&P500のキャッシュフローは、収益性だけでなく財務健全性や成長余力を測る上で極めて信頼性が高い指標である。そのため、株式投資やポートフォリオ戦略を立てる上で無視できない。
AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。
チャート(S&P500のキャッシュフロー)
[四半期] S&P500の営業活動によるキャッシュフローのチャート

[四半期] S&P500の投資活動によるキャッシュフローのチャート

[四半期] S&P500の財務活動によるキャッシュフローのチャート

- Chart [S&P500 Cash Flow from Operations-Quartely]
- Chart [S&P500 Cash Flow from Investing-Quartely]
- Chart [S&P500 Cash Flow from Financing-Quartely]
S&P500の指標
S&P500のその他の指標は、以下のリンク先の「指標(米国)」のページに一覧で掲載しています。是非ご利用下さい。
[最新データ] S&P500のキャッシュフローの時系列(historical data)
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期間 | 営業活動によるキャッシュフロー(S&P500) | 前年比 | 投資活動によるキャッシュフロー(S&P500) | 前年比 | 財務活動によるキャッシュフロー(S&P500) | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025-03-31 | 2,536,373.13 | 0.04% | -2,055,777.52 | -34.65% | -728,439.57 | 24.51% |
2024-12-31 | 2,640,516.68 | 1.81% | -1,802,981.66 | -41.42% | -996,310.62 | 7.95% |
2024-09-30 | 2,408,958.91 | -6.63% | -1,902,829.81 | -50.86% | -738,817.41 | 42.51% |
2024-06-30 | 2,621,845.23 | 6.09% | -1,789,518.49 | -48.81% | -936,344.23 | 24.94% |
2024-03-31 | 2,535,377.80 | -1.10% | -1,526,764.58 | -4.73% | -964,932.46 | 31.11% |
2023-12-31 | 2,593,470.89 | 2.08% | -1,274,947.14 | 27.58% | -1,082,307.29 | 17.33% |
2023-09-30 | 2,580,032.93 | -0.61% | -1,261,327.06 | 36.67% | -1,285,070.57 | -28.21% |
2023-06-30 | 2,471,316.10 | -3.07% | -1,202,571.25 | 44.80% | -1,247,478.35 | -99.22% |
2023-03-31 | 2,563,544.25 | 5.01% | -1,457,832.70 | 34.01% | -1,400,612.79 | -493.36% |
2022-12-31 | 2,540,746.52 | 4.61% | -1,760,551.27 | 17.82% | -1,309,187.69 | -2838.25% |
2022-09-30 | 2,595,840.62 | 19.00% | -1,991,611.46 | -0.59% | -1,002,350.38 | -356.28% |
2022-06-30 | 2,549,610.96 | 26.02% | -2,178,442.09 | -25.02% | -626,175.38 | -729.72% |
2022-03-31 | 2,441,313.12 | 24.48% | -2,209,091.01 | -29.59% | -236,046.82 | -134.28% |
キャッシュフローの解説
キャッシュフローをわかりやすく簡単に解説
当ページでは、S&P500(S&P500種株価指数)構成銘柄の合計のキャッシュフローの推移を掲載しています(営業活動によるキャッシュフロー・投資活動によるキャッシュフロー・財務活動によるキャッシュフローを掲載)。
ここでは簡単にキャッシュフローについて説明します。
キャッシュとは?
キャッシュとは、現金同等物のことです。現金や預金、短期手形、小切手、CP(コマーシャルペーパー)など、いつでも現金として使えるものを指します。簡単にいうと、現金とすぐに現金化できるものです。
キャッシュフローとは?
キャッシュ(Cash)は現金同等物、フロー(Flow)は流れですので、キャッシュフローの推移を見ればキャッシュの流れがわかります。キャッシュの流れとは、キャッシュの増減です。
キャッシュは会社の実態を表す「血液」と言われています。成績優秀でも血液の流れが悪ければ病気になってしまいますので、キャッシュフローは非常に重要な指標として認知されています。
他の財務諸表でも現金の流れはわかりますが、他の財務諸表は入金されていなくても現金を記載できますので、キャッシュフローを見て事業活動の具体的なキャッシュの増減を見て経営状況を把握しましょう。現在はビジネスモデルがどんどん移り変わりその期間は短くなっています。持続的な成長には常に先行投資が必要でその際キャッシュが必要になりますので、キャッシュは未来のために必要なものです。
キャッシュフローは、大きく3つの項目があります
- 営業活動によるキャッシュフロー
- 投資活動によるキャッシュフロー
- 財務活動によるキャッシュフロー
以下にそれぞれ簡単な解説を記載します。
営業活動によるキャッシュフローとは?
営業活動によるキャッシュフローは、会社が本業で得たキャッシュを増減を示しています。増えていれば増えているほどいい項目です。逆に、ここでキャッシュを稼げていないと困る項目でもあります。
キャッシュフローの望ましい状態は、営業活動でキャッシュを多く生み出し、それを投資活動にまわし、過不足分を財務活動で調整している状態で、それが健全な状態と言えます。会社が本業でどれだけキャッシュを生み出せているのか(つまり会社の実力)が、営業活動によるキャッシュフローを見ればわかります。
この項目は多ければ多いほどいい項目ですが、前期比や前年比が伸びていれば投資家は好感しやすいです。
さらに詳しい営業活動によるキャッシュフローの解説は「営業活動によるキャッシュフロー」のページを参照してください。
営業活動によるキャッシュフローは、売上高と比較して見ることも多いです。S&P500の売上高の推移は以下のページで掲載しています。
投資活動によるキャッシュフローとは?
投資活動によるキャッシュフローは、資産購入など(土地、建物、機械など)会社の将来の利益のために使ったキャッシュの増減を示しています。
会社が将来のために投資しているかどうか、今後の成長のために投資しているかのキャッシュの流れを示していますので、投資活動によるキャッシュフローは通常マイナスで出てきやすい項目です。M&Aでキャッシュを出せばマイナスになりやすいです。
上記で触れましたが、営業活動で稼いだキャッシュをを投資活動にまわしている状態が健全ですので、投資活動によるキャッシュフローは営業活動によるキャッシュフローより少ない方がいいです。
一方、投資活動によるキャッシュフローがプラスであれば、キャッシュが必要な状態で資産売却等でキャッシュを増やしている可能性が高まりますので注意が必要です。
さらに詳しい投資活動によるキャッシュフローの解説は「投資活動によるキャッシュフロー」のページを参照してください。
財務活動によるキャッシュフローとは?
財務活動によるキャッシュフローは、営業活動や投資活動に必要なキャッシュの過不足分の調整を示している項目です。
会社が営業活動や投資活動に必要なキャッシュの過不足分を借入や増資で調整すればキャッシュが入ってきますのでプラスで出てきやすく、借入の返済や配当金支払い、自社株買いをすればキャッシュが出ていきますのでマイナスで出てきやすい項目です。
財務活動によるキャッシュフローは営業活動によるキャッシュフローより少ない方がいいですが、不景気(不況)の際は借入負担が少ない方がいいので、財務活動によるキャッシュフローはマイナスの方がいいと言えます。
さらに詳しい財務活動によるキャッシュフローの解説は「財務活動によるキャッシュフロー」のページを参照してください。
- 当ページは、S&P500のキャッシュフローの解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:Board of Governors of the Federal Reserve System
- S&P500企業の合計のキャッシュフローを掲載しています。
- 四半期ごと(TTM)・季節調整なし
- TTM:Telegraphic Transfer Middle Rate(仲値)
- 単位:Millions(百万)
- 前年比:YoY(%)
- 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は改定値を上書きして掲載しています。
- S&P500 Cash Flow from Operations(TTM) historical data&chart
- S&P500 Cash Flow from Investing(TTM) historical data&chart
- S&P500 Cash Flow from Financing(TTM) historical data&chart