[お知らせ] テールリスクへの警戒度がわかる「Nations TailDex(TDEX)」の掲載開始!暴落への市場参加者の警戒度を示した指標です。
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自社株買い額(S&P500)

S&P500構成銘柄の自社株買いの金額の最新データを速報で掲載しています(S&P公表の今後の見通しも掲載)。低金利になると企業が社債の発行を増やしてその資金で自社株買いをして株価が上がった所でストックオプションで売り逃げることが多くなる傾向があります。

自社株買い額(米国・アメリカ)

AIによるS&P500の自社株買い額の重要度評価

4.6

自社株買いは、株主還元の重要な手段であり、S&P500全体の買い戻し額は企業の収益力と株主価値へのコミットメントを示す。特に、買い戻し額が多い場合、市場全体の資金循環を促進する。自社株買いは株式の需給に影響を与えるため、株価を押し上げる効果がある。1株当たり利益(EPS)を増加させることで、株式の価値を向上させ、投資家心理にプラスの影響を与える。自社株買い額が増加する背景には、企業が成長機会を見つけられない場合や、余剰資金を抱えている状況がある。これにより、米国経済全体の投資環境や企業の収益構造を把握できる。機関投資家やアナリストは、自社株買いを収益成長が鈍化している場合の一時的なテクニカルサポートと見る傾向があり、企業の実態を見極める材料として重要視している。一方、自社株買いを過度に実施する企業は、財務健全性を犠牲にして株価を支える場合がある。借入を増やして買い戻しを行う場合は、将来的な財務リスクが増加する。景気低迷時に自社株買いが減少すると、市場全体の下落圧力を強める可能性がある。

AIによる指標の重要度評価は”辛口評価”の設定になっています。見方の詳しい説明は「AIによる指標の重要度評価について」を参照。

チャート(S&P500の自社株買い額)

S&P500の自社株買い額のチャート

S&P500の自社株買い額の推移を示したチャートです。

Chart [S&P500 buybacks-Quartely]

  • スマホはチャート画像タップで拡大表示します。
  • 2000年12月31日分から掲載。
  • S&P500との比較チャートにしています(四半期ごと月末終値)。

2025年第3四半期の自社株買い額の概要

S&P500の2025年第3四半期の自社株買い額は2,490億ドルで6.2%増加ヘルスケアと金融の支出は、それぞれ32.2%と26.3%増加し、素材と不動産の支出はそれぞれ21.0%と40.3%減少。

純買戻し税1%は、2025年第3四半期の営業利益を0.36%、報告GAAPでは0.41%減少させた。これは、12か月のコストがそれぞれ0.40%と0.44%であったためである。

S&P Global公表分(2025年12月)

今後の自社株買い額の予想(今後の見通し)

2025年9月までの12カ月間で自社株買いが1兆ドルを超えたのは2度目。333社が今四半期に500万ドル以上の自社株買いを報告しており、これは2025年第2四半期の338社より減少、2024年第3四半期の332社より増加している。企業は、第2四半期に不確実性、関税、経済政策を理由に自社株買い市場から資金を引き出し、2025年第1四半期の記録的な水準に続き、第3四半期も自社株買い市場への資金流入を減らした。支出額は20.1%減少した後、6.2%増加したことは、企業が引き続き現金支出に対して慎重な姿勢をとっていることを示している。

注目すべきは、Apple、NVIDIA、Alphabet、Meta Platformsの上位4銘柄で、S&P500の2025年第3四半期の自社株買い総額の22%以上( 552億ドル)を占めた。

継続的な自社株買いにより株式数の減少が見られ、発行済み株式数の1株当たり利益(EPS)の上昇も促進しました。発行済み株式数の17.1%は前年比で株式数が4%以上減少し、EPSが4%以上増加しました。この傾向は、収益とキャッシュフロー、そして市場価格の水準に左右されますが、短期的には継続すると予想され、発行済み株式数の1株当たり利益(EPS)をさらに支えることになります。

第4四半期は、政策の方向性が明確になり始めたものの、依然として不安定な状況が続いており、企業の不確実性が継続し、裁量的な自社株買いの支出は限定的となっています。第4四半期の自社株買いは、2025年第1四半期の過去最高水準には及ばないものの、緩やかなペースで増加傾向を続けているようです。

2025年通期では、S&P500企業による自社株買いと配当による株主還元が、過去最高の支出額を容易に更新すると予想されており、自社株買いはほぼ2桁の増益、配当は1桁台半ばの増益となる見込みです。2026年の自社株買いに関する当初の見通しでは、企業は支出を増やす計画を示しており、予想されるキャッシュフローがその計画を支えています。

S&P Global公表分(2025年12月)

[速報] 最新データ|S&P500の自社株買い額の時系列(historical data)

  • 単位:$U.S.Billions(10億米ドル)
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自社株買いの解説

自社株買いとは?わかりやすく簡単に解説

自社株買い(読み方:じしゃかぶがい)とは、企業がすでに発行している自社の株式を買うことです。自社株買いをした株式は、企業が金庫株として保有したり消却(自社株消却)することもあります。消却した場合は、買い集めた株数が減少することになります。

自社株買いが実施されるとどうなる?

自社株買いが実施されると、

自社株買いは理論上、株価に中立と言われていますが、自社の株価下落の対応策としても行われますし、買収時の株式交換に備えるために行われたりします。

金利と社債・自社株買い・ストックオプションの関係

当ページで掲載している自社株買い額(S&P500)の推移を見てもらうと、2022年まで増加していたことがわかると思います。

これは低金利で企業が社債の発行を増やし、その資金で自社株買いを行い、株価を吊り上げてストックオプションで売り逃げることが多くなっていたためです。借金をしてでも自社株買いを行い企業債務も膨張していることから、金利が上昇すれば危ないと見れます。

自社株買いの規制

現在、米国では企業が利益を賃上げでなく自社株買いに使うと株式を持つ富裕層の資産を増やすことに繋がり、格差拡大を招くことから自社株買いの規制導入が提唱されています。一方で、企業は規制強化を見込んで自社株買いを前倒しで行いますので高水準の自社株買いは続くとの見方が多いです。

  • 当ページは、S&P500構成銘柄の自社株買い額の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    自社株買いとは
    S&P500とは(S&P500種株価指数)
  • Source:S&P Global
  • S&P500 buybacks historical data&chart