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雇用コスト指数(ECI)

雇用コスト指数の概要

雇用コスト指数(eci)

FRB(連邦準備制度理事会)が重視する「雇用コスト指数」は、人件費がどのように変化しているのかを示した指標です。企業業績は好調か不調か、賃金は上がっているのか下がっているのか、インフレ圧力は?労働市場の需給のスラックを正確に反映する指標として見られている重要度が非常に高い指標です。

  • 当ページは、雇用コスト指数の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • 各指数・指標の解説
    雇用コスト指数とは
  • Source:労働省労働統計局(BLS:U.S Bureau of Labor Statistics)
  • 季節調整済み
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は上書きして掲載しています
  • ECI(Employment Cost Index) historical data&chart

雇用コスト指数とは?

雇用コスト指数(読み方:こようこすとしすう|英語:Employment Cost Index)とは、「人件費指数」とも呼ばれる、米労働省が算出・公表している雇用コスト(従業員の労働時間あたりの報酬・賃金や給与・福利厚生等)の変化を四半期ごとに測定した指標です。民間部門と公共部門が支払う雇用関連の費用(福利厚生含む)の動向を示した指標で、経済学者らは雇用コスト指数を企業内のコスト圧力の指標として捉えています。雇用コスト、つまり人件費がどのように変化しているのかを示した指標で、経済がどのように機能しているのかを見る上でも使われている指標です。

雇用コスト指数の詳細は、こちらのPDFファイルを参照してください(英文)。

なぜ雇用コスト指数の注目度は高いのか?

雇用コスト指数は賃金のコストと福利厚生のコストを測定しているため、従業員の報酬コストが時間の経過とともにどのように変化しているのかがわかる指標です。雇用主が従業員に補償するための全費用の推移がわかる指標であるため、注目度が高い指標となっています。また、雇用主が従業員にどの程度の報酬を与えているのか、そして、雇用主にとっては労働市場で競争力を維持するための目安の指標としても有用であるため、雇用コスト指数を利用して給与や福利厚生を調整しています。

労働市場の競争力・健全性を測る指標

例えば、雇用コスト指数が2%上昇していたとすれば、企業は競争力を維持するために2%の昇給を検討しやすくなりますし、質の高い従業員を保持するために、より高い昇給を決定することもあります。

公的機関では、FRB(連邦準備制度理事会)などが雇用コスト指数を使用して労働市場の健全性(堅調か?過熱しているか?)を評価しています。FRBは、この雇用コスト指数をインフレを判断する指標の一つとして非常に重要視しています。

雇用コスト指数の上昇と低下は何を意味する?

雇用コスト指数は、賃金・給与が7割程度、福利厚生が3割程度を占めている指数です。

  • 雇用コスト指数の上昇は、企業業績好調で賃金上昇
  • 雇用コスト指数の手貝は、企業業績不調で賃金低下

を示します。

雇用コスト指数とインフレ

雇用コスト指数は、労働市場の需給の緩み(スラック)を正確に反映する指標としても見られており、賃金の上昇は物価上昇圧力(インフレ圧力)、賃金の低下は物価下落圧力(デフレ圧力)ともなるため、今後の政策を予測する指標としても見られています。

また、米国の平均時給よりも正確に所得の実体を把握できる指標としても注目されています。米国の平均時給の解説と推移は、以下のページで掲載しています。

平均時給(米国)
米国(アメリカ)の平均時給のチャートと時系列です。1時間あたりの平均時給で人件費と個人所得の増減を示し、インフレやデフレ圧力を示します。公表日やドル買い(ドル高)・ドル売り(ドル安)など、平均時給の見方のわかりやすい解説も掲載しています。

雇用コスト指数の公表日(発表日)と算出方法

雇用コスト指数は、調査月が例年3月・6月・9月・12月です。すべての従業員についての雇用コストのデータが徴収されて算出されています。公表日(発表日)は通常は調査月の翌月末ですが、その都度米労働省が公表予定日をアナウンスしています。

当サイト「株式マーケットデータ」ではデータが公表され次第、当サイトの「お知らせ」のページ(トップページ)の”更新情報”の欄や公式X(ツイッター)等でお知らせします。

チャート(雇用コスト指数)

雇用コスト指数のチャート(指数値)

米国(アメリカ)の雇用コスト指数のチャート

雇用コスト指数の前期比のチャート

雇用コスト指数(eci)の前期比のチャート

雇用コスト指数の前年比のチャート

雇用コスト指数の前年比(前年同期比)のチャート

時系列(historical data)

日付雇用コスト指数前期比前年比
2023年10-12月162.10.87%4.18%
2023年07-09月160.71.07%4.42%
2023年04-06月159.01.02%4.54%
2023年01-03月157.41.16%4.86%
2022年10-12月155.61.10%5.14%
2022年07-09月153.91.18%4.98%
2022年04-06月152.11.33%5.04%
2022年01-03月150.11.42%4.45%
2021年10-12月148.00.95%3.93%
2021年07-09月146.61.24%3.68%
2021年04-06月144.80.77%2.91%
2021年01-03月143.70.91%2.64%
2020年10-12月142.40.71%2.52%
2020年07-09月141.40.50%2.46%
2020年04-06月140.70.50%2.70%
2020年01-03月140.00.79%2.87%
2019年10-12月138.90.65%2.74%
2019年07-09月138.00.73%2.76%
2019年04-06月137.00.66%2.70%
2019年01-03月136.10.67%2.79%
2018年10-12月135.20.67%2.89%
2018年07-09月134.30.67%2.83%
2018年04-06月133.40.76%2.85%
2018年01-03月132.40.76%2.72%
2017年10-12月131.40.61%2.58%
2017年07-09月130.60.69%2.51%
2017年04-06月129.70.62%2.37%
2017年01-03月128.90.62%2.30%
2016年10-12月128.10.55%2.23%
2016年07-09月127.40.55%2.25%
2016年04-06月126.70.56%2.34%
2016年01-03月126.00.56%1.94%
2015年10-12月125.30.56%2.04%
2015年07-09月124.60.65%1.96%
2015年04-06月123.80.16%1.98%
2015年01-03月123.60.65%2.57%
2014年10-12月122.80.49%2.25%
2014年07-09月122.20.66%2.26%
2014年04-06月121.40.75%2.02%
2014年01-03月120.50.33%1.77%
2013年10-12月120.10.50%1.95%
2013年07-09月119.50.42%1.88%
2013年04-06月119.00.51%1.88%
2013年01-03月118.40.51%1.81%
2012年10-12月117.80.43%1.90%
2012年07-09月117.30.43%1.91%
2012年04-06月116.80.43%1.83%
2012年01-03月116.30.61%2.02%
2011年10-12月115.60.43%2.03%
2011年07-09月115.10.35%2.04%
2011年04-06月114.70.61%2.14%
2011年01-03月114.00.62%1.97%
2010年10-12月113.30.44%1.98%
2010年07-09月112.80.45%1.90%
2010年04-06月112.30.45%1.91%
2010年01-03月111.80.63%1.73%
雇用コスト指数の時系列データ(ヒストリカルデータ)
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