チャートが棒グラフに変わる現象が発生しています。修正依頼中ですがまだ時間がかかりそうです。申し訳ございません(2023.6.5)。

クレジットインパルス(中国)

中国のクレジットインパルスの概要

中国のクレジットインパルス

経済指標

中国経済の先行指標となる「クレジットインパルス」の推移です。
中国のクレジットインパルスは、中国のGDPに対する貸し出しの比率です。中国当局が金融緩和的か金融引き締め的かがわかる指標で、世界景気やグローバル製造業PMI、米国の金利、日経平均株価などの先行指標としても認知されているため、注目度が非常に高い指標です。

  • 当ページは、中国のクレジットインパルスの解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
  • Source:bloomberg
  • 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は上書きして掲載しています
  • China credit impulse historical data&chart

クレジットインパルスとは?簡単にわかりやすく解説

中国のクレジットインパルス(英語:credit impulse)とは、中国のGDP成長率に対する与信(貸し出し)の伸びを示した指標です。中国のGDPに対する与信の変化率(伸び率)です。つまり、GDPに対してどれだけ貸し出し行っているかの比率ですので、中国のクレジットインパルスは中国の政策スタンスを表す指標です。

簡単にわかりやすくいうと、クレジットインパルスは中国国内の新規貸し出し動向を反映する指標です。

クレジットインパルスの上昇・低下は何を意味する?チャートの見方

クレジットインパルスの見方の解説

クレジットインパルスは、上昇すれば貸出しが増加、低下すれば貸出しが減少していることを示します。つまり、上昇するほど中国当局がより金融緩和的(景気刺激的)な政策スタンス、低下するほど金融引き締め的(景気抑制的)な政策スタンスであることを表します。クレジットインパルスが低下から上昇に転換すれば「中国当局が緩和スタンスに変わった」、上昇から低下に転換すれば「中国当局が引き締めスタンスに変わった」という見方をします。

クレジットインパルスの先行性

中国のクレジットインパルスは、市場では中国経済の先行指標として有効性があると認知されています。また、米国(米国)の金利(10年国債利回り)に6カ月ほど先行性がある指標、米国のISM製造業景況指数や中国製造業PMIに1年程度先行しやすい指標としても認知されています。

米国10年国債利回りの推移はこちら

米国の10年国債利回りの推移は、以下のページで掲載しています。

米国の国債利回り(2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回り)と利回り差
米国(アメリカ)の国債利回りの推移(チャートと時系列)です(速報)。2年国債利回り・10年国債利回り・30年国債利回りとその利回り差、FF金利(FFレート)や景気後退期との比較チャートも掲載。10年国債は長期金利の指標。わかりやすい解説付き。

ISM製造業景況指数の推移はこちら

米国のISM製造業景況指数の推移は、以下のページで掲載しています。

ISM製造業景況指数
米国(アメリカ)のISM製造業景況指数のチャートと時系列です。米国製造業PMIやS&P500、TOPIXとの比較チャートも掲載。景気に先行し、米国株との相関性がかなり高いです。ドル買い(ドル高)・ドル売り(ドル安)要因や相関係数の解説も掲載。

中国製造業PMIの推移はこちら

中国製造業PMIの推移は、以下のページで掲載しています。

中国製造業PMI
中国製造業PMIのチャートと時系列です。中国の製造業の景況感を示す指標です。中国国家統計局が公表しており、調査対象に国営企業が多いのが特徴です。見方や水準のわかりやすい解説も掲載。財新(Caixin)製造業PMIとの比較チャートを掲載。

グローバル製造業PMIに1年程度先行しやすいクレジットインパルス

中国のクレジットインパルスは、グローバル製造業PMIの先行指標としても用いられています。グローバル製造業PMIに1年程度先行しやすい指標として市場で認知されており、クレジットインパルスが上昇していればグローバル製造業PMIは今後上昇するだろう、クレジットインパルスが低下していれば、グローバル製造業PMIは今後低下するだろうと見るのが一般的です。グローバル製造業PMIは世界景気を反映する指標ですので、クレジットインパルスは世界景気の先行指標としても用いられています。

グローバル製造業PMIの推移は、以下のページで掲載しています。

グローバル製造業PMI
グローバル製造業PMIのチャートと時系列です。世界の製造業の景況感を表した指標です。マクロ指標の先行指標として、また製造業は世界の景気循環の起点となりやすいため注目度が非常に高く、日本株への影響も大きいです。水準や株価との関係の解説も掲載。

日経平均株価の先行指標ともなるクレジットインパルス

中国のクレジットインパルスは、日経平均株価の先行指標としても用いられています。

日経平均株価採用銘柄の6-7割は製造業で占められていますので、日経平均株価はグローバル製造業PMIとの連動性が高い傾向があり、グローバル製造業PMIの先行指標となるクレジットインパルスは、自然に日経平均株価の先行指標として用いられています。

クレジットインパルスが上昇していれば今後中国向けの輸出が伸びるだろう、低下していれば今後中国向けの輸出が減少するだろうと見ることができ、クレジットインパルスの上昇は日経平均株価の上昇要因、低下は日経平均株価の下落要因となります。

ただし、もちろん日本固有の要因、中国固有の要因などがありますので、そうならないこともあります。

一般的には、中国要因による日経平均株価の上昇・低下を見る際にクレジットインパルスを見ることが多いです。

チャート(中国のクレジットインパルス)

中国のクレジットインパルスのチャート
  • Chart [Credit impulse(China)]

時系列(historical data)

2023年

日付中国クレジットインパルス
2023年04月26.17
2023年03月26.54
2023年02月26.16
2023年01月24.53
2023年のクレジットインパルスの時系列データ(ヒストリカルデータ)

2022年

日付中国クレジットインパルス
2022年12月24.28
2022年11月25.09
2022年10月25.48
2022年09月26.36
2022年08月25.57
2022年07月25.92
2022年06月26.75
2022年05月25.26
2022年04月24.41
2022年03月25.94
2022年02月24.26
2022年01月24.76
2022年のクレジットインパルスの時系列データ(ヒストリカルデータ)

2021年

日付 中国クレジットインパルス
2021年12月24.40
2021年11月23.64
2021年10月23.21
2021年09月23.60
2021年08月24.10
2021年07月24.61
2021年06月25.79
2021年05月25.60
2021年04月27.00
2021年03月29.00
2021年02月31.10
2021年01月30.30
2021年のクレジットインパルスの時系列データ

2020年

日付中国クレジットインパルス
2020年12月31.50
2020年11月32.10
2020年10月32.00
2020年09月32.10
2020年08月31.10
2020年07月29.90
2020年06月29.80
2020年05月29.10
2020年04月27.50
2020年03月26.20
2020年02月23.10
2020年01月23.10
2020年のクレジットインパルスの時系列データ