概要
マーシャルのkは、マネーストック(マネーサプライ)を名目GDPで割った比率で、適正なマネーストックを測るための指標です。マーシャルのkと株価のトレンドは長期的に連動しやすく、数値が大きいほどお金の流通量が多いことを示し、資産価格・株価上昇要因となります。
貨幣の流通速度は、経済において個人間取引が活発かどうかがわかる指標で、消費者や企業がお金を貯蓄または支出しているかどうかが洞察できます。
- 当ページは、米国(アメリカ)の「マーシャルのk」と「貨幣の流通速度」の解説と推移(チャートと時系列)を掲載したページです。
- Source:Board of Governors of the Federal Reserve System,米商務省経済分析局BEA(U.S. Bureau of Economic Analysis)
- FRB公表のマネーストックのデータと、米商務省経済分析局BEAのGDPのデータから株式マーケットデータが算出。
- 速報値を掲載し、改定値で修正があった場合は改定値を上書きして掲載しています。
- 季節調整済み
- marshallian k(U.S.) historical data&chart
- Velocity of Circulation of Money(U.S.) historical data&chart
- Velocity of M2 Money Stock(U.S.) historical data&chart
マーシャルのkとは?意味をわかりやすく解説
マーシャルのk(英語:marshallian k|読み方:マーシャルのケイ)とは、ケインズやピグーを育成した英国(イギリス)の新古典派経済学者(ケンブリッジ大学教授)であるアルフレッド・マーシャル(英語: Alfred Marshall、1842年7月26日-1924年7月13日)が提唱した、適正なマネーストック(マネーサプライ)を測るための指標で、マネーストック(マネーサプライ)を名目GDPで割った比率です。
マーシャルのkの計算式
- マーシャルのk=マネーストック(マネーサプライ)÷名目GDP
マーシャルのkで何がわかる?
マーシャルのkは、お金の流通量である「マネーストック(マネーサプライ)」を名目GDPで割った値ですので、名目GDPに対してお金の流通量が何倍あるかを示した指標です。よって、その数値が大きいほどお金の流通量が多いことを示します。
マーシャルのkと株価の関係
マーシャルのkは数値が大きいほどお金の流通量が多いことを示しますので、その数値が上昇していれば資産価格の上昇要因となります。つまり株価上昇要因となります。過去の傾向を長期的に見れば、マーシャルのkと株価(S&P500)のトレンドは連動しやすい傾向があります。
貨幣の流通速度とは?意味をわかりやすく解説
貨幣の流通速度(英語:Velocity of Circulation of Money|読み方:かへいのりゅうつうそくど)とは、貨幣の所得速度で、貨幣が一定期間内に何回持ち主を変えたかの平均です。
貨幣の流通速度は、一定期間内に国内で生産された商品やサービスを購入するために1単位の貨幣が使用される頻度を表しています。単位時間あたりに1ドルを使って商品やサービスを購入する回数です。つまり、貨幣が経済においてどの程度循環しているかを示した指標です。貨幣の流通速度は、マネーサプライの特定のコンポーネントの速度を決定するために使用でき、消費者や企業がお金を貯蓄または支出しているかどうかが洞察できます。
貨幣の流通速度の計算方法と計算式
貨幣の流通速度は、マーシャルのkの逆数で算出します。
- 貨幣の流通速度=1/マーシャルのk
貨幣の流通速度の見方
貨幣の流通速度は、その速度が上昇している場合に数値が上昇します。これは経済において個人間でより多くの取引が発生していることを示します。低下している場合は、個人間の取引が少なくなっていることを示します。
チャート(マーシャルのkと貨幣の流通速度)
[四半期] マーシャルのkのチャート(米国)
- チャート画像クリックで拡大表示します。
- Chart [marshallian k(U.S.)-Quartely]
- M2と名目GDPより算出
- 米国のマネーストック(マネーサプライ)と名目GDPの推移と解説は、以下のページで掲載しています。
[四半期] 貨幣の流通速度のチャート(米国)
- Chart [Velocity of Circulation of Money(Velocity of M2 Money Stock)-Quartely]
[速報] 最新データ|マーシャルのkと貨幣の流通速度の時系列(historical data)
日付 | マーシャルのk | 貨幣の流通速度 |
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